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クエスト名「The Dungeons of Ivellon 2」
『伝説のIvellon』の著者Marcus Scriboniaが認めた直筆原稿の暗号を解いた翌朝、私とRuined-TailはChorrolを出発、暗号の示すCheydinhalへと向かった。 「そうみたい」 墓碑は気取った書体で彫り込まれ、著しく判読性が悪い。 「Slavius Corneliusだ」 「…よく読めるわねぇ。“Slavius Corneliusここに眠る”3E 281生まれ、3E 349死亡。没したのは『伝説のIvellon』執筆と同じ年か。Under ruins and steel ended knighthood…“廃墟と鋼の下、騎士の魂は終われり”…友人は騎士で、何処かの遺跡で討ち死にした?」 腕組みして墓石を眺めていたRuinがもっともらしく頷いてみせた。 「Ruin、知ってる?S.T.A.M.P.ってStandard Tamrielian Assisted Message Paymentの略だそうよ」 昨夜、Marcus Scriboniaの暗号を解いたにわか探偵Ruined-Tail氏は密かに上機嫌だ。宿に入るや飲まず食わずで客を掴まえ、質問攻めにした。本日のテーマは墓地に眠る男、Slavius Corneliusは何ものか。 この、今のところ冒険者ライフを満喫しているArgonianのバトルマージとは一週間ほど前に帝都のアリーナで出会った。 「こんにちは。挨拶されたら挨拶を返すのはマナー。憶えておいたほうがいいわよ」 物怖じしない都会人に田舎者のArgonianは苦笑した。 「帝都に来て初めて口を聞いたのが君でね」 「自分でいうのもなんだが、俺は死の臭いが染みついてる。皆、顔を背けるんだ。なのにどういうわけか、君は違うらしい。何故かなと」 話しかけてきた理由は眼が合ったから、だそう。 「あなた殺し屋なの?」 まさか、自分は旅人だとArgonianは首を振った。 「そう。別に気にならないけど?」 「気にしない?」 「えぇ、全然」 戦争狂の血が騒ぐのか、Cyrodiilの住人は死臭に対し鋭敏だ。死人使い、吸血鬼、暗殺者、それらを嗅ぎ分ける。 「俺のようなのと話の出来る人間は、俺同様人前に曝せぬ過去を持つ者と思っていた」 「随分と失礼なこと言うわね。私は隠してなんかないわよ。聞かれもしないから答えないだけで」 フムとArgonianの男は妙に納得顔で考え込み、間を挟んで一つ提案があると持ちかけてきた。 「提案?」 「個人的な都合でTamrielを旅してみたいのだが、俺は一人旅をする勇気と才能に欠ける。一緒に連れていって貰えないだろうか。同行を認めてくれても、提供出来るのはバトルマージのスキルぐらいだ。どうだろう、Stranger?」 自分を棚上げして他人様をStranger呼ばわりか。一人旅に自信が無く、どうやって危険なBlack Marshとの国境を越えて帝都まで来たのか、突っ込んでやりたいところだ。 Cyrodiilのチャンピオンとその評判を知らないとは、さても一体何処の田舎から出てきたのか。ふふん、これは面白いかも。 「いいのか!?俺と旅をしてくれる人間が帝都にいるとは思ってなかった!」 “命が惜しくなく、かつ荷物運びをやってくれるなら”。言葉の半分は興奮したArgonianの大声に遮られた。 「よろしく、名前は?」 「Ruined-Tailだ」 まだ見ぬ世界が俺を待っている。その男、Ruined-Tailの声は弾んだ。一人旅のほうがよほど安全だったと知るよしもなく。 Ruinの真摯な努力は実ることなく、酒場での収穫はゼロに終わった。誰の記憶にもない墓が存在するとは奇っ怪なれど、墓碑銘のナゾナゾそのものはクリアしてる。翌朝、日の出前に相棒を叩き起こして街を出た。行く先は帝都東の対岸。そこで寝不足から不満タラタラのにわか探偵に答えを教えてやった。 「まさか。Urasek砦跡よ。“Under Ruins And Steel Ended Knighthood”略してU.R.A.S.E.K.」 帝都の東岸、Yellow RoadとBlue Roadの分岐点に建つ砦跡、Urasek。街道沿いにあるので大概の者は知ってる。分かってみれば余りにも簡単な謎解きに、そんなのは推理じゃないとRuinは更に機嫌を損ねた。そもそもおのぼりArgonianには絶対解けないクイズだ。 「メジャーな遺跡で助かったわ。じゃないと正解かどうか分からなかったもの。ホラ、行くわ…待った」 朝焼けの街道をのんびりと巡回ガードがやってくる。緊張の夜が明け、一息ついてる彼らをドタバタに巻き込むのは気が引ける。一応、Ivellonは国家機密であるようだし。知らずに済むものは知らないほうが良い。 勤勉なガード達が充分に離れてから砦前に彷徨く連中を始末し、内部に侵入した。Urasekは小さな小さな砦跡。区画は二つ、隅から隅まで探索しても1時間とかからない。でも、ここがマイフェバリットなスポットだったりするの。 Warlordの群に潔く正面から殴りかかったものの案の定、あっという間に返り討ち。Ruinはその場に昏倒した。 「…」 息の上がったArgonianは肩をいからせ睨み返してきた。田舎者には少しばかり刺激が強すぎたらしい、残念。 「…あの鍵か」 Casta Scriboniaの家で入手した祖父の遺品、ブロンズの鍵を取りだし差し込むとピッタリ填った。 通路は数歩で行き止まり。一つある小部屋はもぬけの殻だった。 Marcus Scriboniaは『伝説のIvellon』を執筆するにあたり様々な伝承を調査した。彼はそれが実在する砦だと確証を得たに留まらず、やはりその場所も調べ上げていた。IvellonはAlessiaの命で破壊され、地上部分は塔を一本残すのみでそれが唯一の目印。伝説に挑んだ者たちは皆、この塔を探し求めた。ところが。 目印となる塔は後の時代に建てられたとは知らず、1nd-Eraに作られた塔を探し回った結果、誰も発見出来なかった。謎解きとはかくあるべし。『伝説のIvellon』と手紙を読み返しながら、Ruinの好奇心は満足げに唸った。 「まて…“該当する塔に辿り着くのは困難だ。『The Cloud Tower of Cheydinhal』を手に入れるといい、そこへ至る方法が正確に記されている。運がよければCheydinhalで一冊手に入るやもしれんが、念のため、お気に入りの小さな村に一冊隠しておいた。場所はChorrolの真南、『Hackdirt』と呼ばれてる。私の生まれ故郷だ”」 'Plop!'
by yamanobe26
| 2008-09-30 18:10
| Oblivion日記MOD編
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