Simらしのなく頃に+Oblivion日記

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OBLIVION日記MOD編その71

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「綺麗ねぇ」


溜息が漏れるほどに美しい、温室一杯に咲き揃う花々。吸血鬼と化した庭師の老人Vanidorが生前に世話をしていたBotany、“室内庭園”。ここまで作るのに、どれほどの労力と愛情を注いだことか。
孫のVilandorは祖父Vanidorが全てを台無しにしたと非難したが、事実は異なる。Vilandorの骸から城の鍵と本が出てきた。死の直前に彼が読んで見せたその本は古文書ではなく、殺された城主Albric卿の日記だった。卿はVilandorのしつこい商談に辟易しており、Vanidorに孫の手綱を締めるよう言い渡したらしい。Vanidorに咎められたVilandorは祖父を牙にかけ城を吸血病で汚染した。それが二ヶ月前に起きた“事故”の真相。


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Vilandorの死でGlenvarのお宝を出すボタンの操作手順は分からずじまい、日記にもヒントになるような記述は見つからなかった。結局、端から押して調べるしかなく、しっぺ返しを幾度もくらいながら正解を見つけた。左の真ん中、右の左、真ん中の真ん中。最後に正面のブロックに浮き出たボタンを押し、出てきたお宝はDaedra製の鎧や剣。どれも魔法が施された高い値のつく品々ではあるけど、竜に纏わるお宝ではなかった。噂は噂。伝説はお伽噺。
それでもAlbricの一族が竜の存在を信じていたのは確かなこと。“竜の試練を突破し、選ばれた者だけが城の主となる”。伝説を真実にせんと、長い年月を掛けて地下迷宮に様々な仕掛けを施した。残念ながら、勇者の試練を受ける者が常に真っ当な人間とは限らない。試練を抜けたのは吸血鬼で、お伽噺は血の惨劇となり幕を下ろした。

最後の試練を突破してGlenvarのお宝を手にした私を、果たして真っ当な人間と認めて良いのかはさて置き、Albricの一族は“竜に選ばれた者”を城の主と定めている。前にも記した通りGlenvar城は政治的、軍事的に、Vilandorの話では商売的にもすこぶる価値が高い。所有して損のない物件だ。ありがたく頂戴しましょう。とは言え。さすがに吸血鬼が蔓延り、城主共々ほぼ全ての使用人を失って二ヶ月も放置されてきた城へ即入居は無理がある。そこで、Ill Omenの地下(入口脇の泊まり部屋ではなく、酒場の奧にから下りる)で仲介商を営むDarius Oremusを頼ることにした。


f0049366_1055199.jpg「さようで、私でございます。何かしたい方々をそれを求める方々へお届けする。勿論、手数料は僅か、皆さんがお幸せになれます。全て厳格に合法で、契約書にて確認済み。“いかがわしい”商売とは縁を切りましょう、Darius Employment Agencyは正直がモットーです」

Darius“仲介人”Oremusは怪しげな店主が経営する怪しげな宿Ill Omenの地下に事務所を構えるだけあって、相当に胡散臭い、Vilandor以上に営業スマイルが顔に貼り付いた男。

「テーブルにいくつかの契約をご用意いたしました。各々が予め決められた賃金を支払う特定の求人に対応しております。支払いに同意され、持ち合わせがございましたら、ここにあるどの契約書でもお取り下さるだけで、直ちに労働者が貴女のご自宅に向かいます」

灯りもロクにない部屋の真ん中を占める広い机に書類がズラリ並べられている。それぞれが住み込む使用人との雇用契約書だ。


  ●用務員・・・・・・・(15,000)
  ●庭師と家畜・・・・・(5,500)
  ●調理人・・・・・・・(1,000)
  ●メイド・・・・・・・(500)
  ●執事・・・・・・・・(3,000)
  ●鍛冶・・・・・・・・(2,000)
  ●商人・・・・・・・・(2,500)
  ●剣術指南・・・・・・(2,500)
  ●治療師・・・・・・・(2,000)
  ●拳闘指南・・・・・・(2,500)
  ●隠密指南・・・・・・(2,000)


また結構な出費だこと。一々考えるのも面倒だからまとめて雇いましょうか…ん?


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「警備員は?」
雇用契約に肝心要のガードがない。城を丸裸にするのかと尋ねると、Dariusは待ってましたと口元を緩めた。
「ご存じないでしょうが、私、Gleraの叔父でして。全て彼女から伺っております、貴女があの狂人の爪から彼女を救う為に危険をおかしてくれたと」
驚いた。DariusはGlenvar城唯一の生存者であるガードのGleraの身内ですと。
「もしよろしければですが。お代はいりません。感謝の印として、私どもの最高の警備員の幾人かを無期限で貴女に提供させていただければ幸いです。いえ、礼など全く不要です!むしろ、返しきれない借りがあるのは私どものほうでございますから…」


営業スマイルが染みついた男でも恩は忘れないか。太っ腹には太っ腹で。ガードの無償提供に感謝し、困ったことがあったらいつでも手を貸すと約束してDariusの事務所を後にした。




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即日でGlenvar城に続々と使用人が集まり、瞬く間に城の修繕は完了した。門を塞いでいたバリケードは撤去され、城内の出入りも自由。その充実の設備が示すように、Glenvar城はほとんど小さな街に匹敵する広さを持つ。Cyrodiilでは珍しい建物内部に都市空間を作るMorrowind風の城だ。一画に議会場まで用意されてる。私の立場は城主と言うより市長や町長に近いかも。

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付帯する設備はチャペルやプール、貯蔵庫、訓練施設、農場等。
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様々な場所にBotanyから摘まれた草花が飾られ、殺伐とした石の砦に丸みを与える。
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朝顔の絡まる私室のバルコニーに立ったときは自分が貴族の姫君だと久々に思い出した。雅を解さない粗野な帝国人の城にしては気が利いてる。難点はやけに暗いこと。吸血鬼用に作られたんじゃないかってくらい見通しが悪い。自分のベッドを捜すのに松明がいる。


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クエスト名「Lost Friends 1」
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城の修繕が終わって三日経った日の午後。青空の下、お姫様気分で優雅に中庭をお散歩していると門番のYlgarが難しい顔で話しかけてきた。

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「姫さん。ちょっと時間、いいかな?」
「許す。申してみよ」
慇懃無礼な返事に若い帝国人ガードは苦笑を浮かべた。
「ありがとうございます、姫様」

いつまでもCyrodiilのチャンピオンが犯罪者あがりの暴力女と誤解されるのはよろしくない。我は正真正銘Dunmerの大貴族Redoranの姫君である。下々の者とはこのぐらいで丁度釣り合うのだが、野蛮な帝国人の無礼極まりない青二才は一向に意に介さなかった。けだし見る眼のない庶民は御しがたい。

f0049366_1145528.jpg「こんなことで煩わせたりするのは気が進まないんだが、どうも心配で…思うに、姫さんも知っていたほうがいい」

主君よりありがたくも門番を拝命するYlgarは私と同世代で、剣の腕はマスタークラス。補助魔法も若干使える。愛読書は『Barenziahの生涯』。あんな蓮っ葉な婆さんの伝記なんか読んでるから眼が曇るんだ。

「あのだな、俺には二人の友人がいるんだが、あ、いや、勿論二人以上いるぞ。とにかく、この話は彼らに関してだ。その二人、つまり他の連中じゃなく」
「分かってるわよ、その二人のお友達がどうしたって?」
「CorwynとGarrol。二人は兄弟で、子供の頃から知ってる。彼奴らの親父が亡くなった後、うちの両親が二人を引き取ってな、以来、三人で生涯の親友になった。そのCorwynとGarrolが俺を訪ねに向かってるとお袋が手紙を送ってきたんだ。二人とも剣の達人で、姫さんが認めてくれればの話だが、実は城勤めを希望してる。そのなんだ、お袋は心配性で、遅くとも昨日の昼までにはGlenvarに到着するはずとえらく気にしてた」
「私、会ってないわよ」
「そう、それで心配してる。昨日から待ってるが、まだ顔を見せない…今朝、Alwernから勤務を引き継いだ後、彼が気を利かせて彼奴らが城入りする前に泊まるIll Omenの部屋を見てきてくれた」

AlwernはYlgarの同僚、禿頭の中年親父。Darius Oremusが人選しただけあって、見た目はともかく、腕は確か。Ylgarともども軍の正規兵を凌ぐ実力者。AlwernはIll Omenの主Maulhandから、Corwyn兄弟が昨日の朝にチェックインし昼頃宿を出かけて戻っていないと聞き出した。今週分の支払いは済んでおり、装備をしまい込み、馬も繋いだままだそう。

「別の予定があったんじゃないの?」
「まずは帝都へ物見遊山か?まさにAlwernと宿の主もそう考えた。どうも俺はそれが正解とは思えない。夜遊びで街に出かけるなら、わざわざ部屋を借りて馬を置いてくか?それに帝都に向かうにはGreen Roadを通る、俺が見張りしてる間に…そして俺は見てない。なにより、俺は彼奴らをよく知ってる。Corwynは払わないで済むならびた一文出さんし、Garrolは挨拶もなしで城を素通りするような奴じゃない。違うぞ、お上りさんはまったく、らしくないんだ」
「つまり、何かトラブった?」
「判らない。だが、宿から城へ来るまでの間に良くないことが起きたのかもしれない。誰も見ていないからといって、何も無かったことにはならんだろ。分かっているのは唯一、奴らが宿を出て城には着かなかったという事実だ」
「なるほど。で、私に捜してくれと?」
主のストレートな問いかけに哀れな宮仕えは一歩退いた。
「…恐れ多いんだが、イエス。その通り、何が起きたのか探し出すのに姫さんより適任を俺は知らん」
「私以上の適任がいるかどうかはともかく、ま、私が一番暇そうなのは確かね。いいわよ、調べてみましょう」
「なんと言っていいのか…ありがとうとしか俺には言葉がないんだが…姫さんが出てる間は俺がしっかり見張ってる。留守中、もしCorwynとGarrolが顔を見せたらすぐに知らせを送る」
「城の警備、お願いね」
「主の命により、今より職務に復帰する」
最後はキッチリ敬礼してYlgarは持ち場へ戻っていった。





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GlenvarとIll Omenは街道で繋がっている。徒歩でわずか数分。この間でCorwynとGarrolに何かあったとするなら相当にピンポイントな事件だ。但し、短い距離でも全く危険のない安全地帯かというとさにあらず。
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言ってる端から発見。丘の上で誰か襲われてる!
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帝国の森林警備員か!
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「おらぁ!!」
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矢を思う存分バラまいたレンジャーは、例によって例の如く何の挨拶も交わさず走り去っていった。

城の建つ丘の周辺はミノ助たちの生息地になってる。時折城門にまでその巨体を現す。為にGlenvarのガードたちは城内だけでなく街道も巡回し、胸壁上には常時弓兵が待機している。

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勿論、CorwynとGarrolがモンスターの餌食になった可能性もあるけど、それならYlgarがまっ先に疑うはず。二人ともミノ助程度に遅れはとらないとYlgarは信じてるわけだ。



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ん?Glenvar城を見下ろしながら丘を下る途中、視界の端っこを真っ赤な花が通り過ぎた。
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岩に付着した血痕…に、銀の短剣が落ちてる。岩の周囲を廻ってみると。

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茂みに隠れた死体が一つ。Dunmerの男が首を裂かれ、血まみれで事切れていた。足下にはメモ。


どうやら、起きちゃったようね。ピンポイントな事件が。


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by yamanobe26 | 2008-08-19 11:20 | Oblivion日記MOD編
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