カテゴリ
ご注意 Simらし本編 Simらしスナップ Sims2使用素材 Fallout3日記 Index Fallout3日記 Oblivion日記 Index Oblivion日記本編 Oblivion日記外伝 Oblivion日記SI Oblivion日記MOD編 Oblivion日記W Skyrim日記 Index Skyrim日記 その他のジャンル
最新の記事
|
クエスト名「The Helpless Army」
「新型Gatekeeper!!エ~クセレンッ!」 めでたく狂気の門の守護者Gatekeeperの復活を果たし、New Sheothのパレスに帰還した。報告するまでもなくSheogorathはすでに顛末を知っており、彼は上機嫌だった…が、口数はやはり多くない。巻き舌にもキレがない。心と体が揃ってれば、万能の神と言えども苦悩はある。 肉の精霊の召喚はRelmyna Verenimが別れ際に教えてくれた。彼女に気に入られたとは思いたくないが。 Sheogorathは特にこの後何をせよとも言い出さなかった。用がないならMania宮に引こうと踵を返すと、謁見の間にDark Seducerが駆け込んできた。男性兵士がやっぱいるのね。 「!」 Pinnacle Rockは島の南端にあるDark Seducerの本拠地。常時ガードが厳重に警戒してる。それが侵入された? 「ほぉ、ほぉ。こいつは一体どういう風の吹き回しだ?新しい展開じゃないか。おニューはいい、良からぬことでもなぁ。そしてぇ~、これはぁ~、悪い!だろ、俺様よ」 「…」 「こいつは劇的な転換だ!判るか!?パーフェクッな仕事!この世界で最も新しく、只一人の貴族であるお前に!Orderが我が軍の砦に侵入したなら、事は憂慮すべき事態だなぁ」 自軍敗走の報にもSheogorathは動じない。身のうちのもう一人と何やら楽しそうに語り合っている。 「Orderめ、策を弄したか…手札がないとみえる。ははは!面白い!事は俺が考えてるほど悲観的じゃないらしいな。こら、使者から事情を聴きたいんじゃないのか?まだ聴いてないだろ。聴いてないよな?聴いたか?」 「…Jyggalagが自分で来る気はないのね」 Sheogorathはまるで珍しい動物でも見るかのような視線で答えた。 「お前は天然記念物だな。まさかホントに気づいてないのか?それとも事が全部片づくまでは頭の中がスパゲッティか?」 「え?」 「奴が俺様だからだ!俺がアイツなの!俺たちは各々が片割れ、マジで!アイツが来ると俺はここにはいられない、俺がアイツになっちまうからな」 …あっさり吐いたわねぇ。勿体付けて20話も引っ張ったくせに。 「毎度のことだ。Greymarchが始まる!Order出現!あとは俺がJyggalagになって、俺様の世界全てを一掃する」 「それはいつ?」 「すぐだ。もうすぐ。俺はとうに変化の始まりを感じてる。もう俺は俺でないと判る。まだ全てが向こうにいっちまったわけでもないが。だが、もう完全な俺じゃない」 「…」 「俺は自分でなくなるハッキリとした瞬間を待ってるんだ。今はな」 「止めなくていいの?」 「止める?あぁ、いやいや。止めることは出来ん。俺を信じろ。やるだけはやった。いつものようには終わらんさ。ま、それはいい。お前にはまだまだGreymarchに横槍を入れて貰うぞ。Jyggalagを…俺様を止めろ。我が世界の崩壊からな。ホレ、何も変わりやせん!使者に聴くことがあるだろ。我が軍の安否を確かめろ。お前には彼奴らが必要になるんだ」 Sheogorathってとことん秘密主義だわ。 伝承だとこの狂気の王子はよくヘマをやる。いろいろちょっかい出しては尻尾撒いて逃げ出したりするのよねぇ。事情も分からず働かされてばかりいると、不信感が出てくるもんだ…まぁ報酬には十分満足してるから文句は言わないけど。 「公爵夫人、危機的状況です!急ぎ出立を!Adeoが貴女を捜すよう私を使者に送りました。目下Pinnacle Rockが襲撃されており、一刻も早く貴女の支援を必要としています。Order軍は我らを圧倒、我らは砦から撤退しました。指揮の回復が急務なのです!」 同胞の危機に助けを求めて遙々島の南端から駈けてきたのに、呑気に会話を続ける王と公爵夫人の間に黙して立ってたこの伝令の態度は見上げたもんだ。さすがは並はずれた忍耐力で知られるDark Seducer。 「Adeo?」 「残った兵は彼女の指揮下に。Pinnacle Rockで貴女をお待ちしています。取り返しがつかなくなる前に、急ぎ彼女にお会い下さい!」 「了解した。遠路ご苦労」 Pinnacle Rockはまさに島の端も端、王都New Sheothからは最も離れた場所にある拠点だ。Shivering島はCyrodiilの半分もない。端から端と行ってもたいして距離があるわけではないが、このところ事件が起きるのが全部島の反対側ってどうなのよ。馬が欲しいぞ。 「気にしなくていい。状況は?」 「Pinnacle Rockを奪取されました。Sylが彼らを呼びこんだのです…我々は彼女に反意があるとは思っても見なかった」 …Sylか。策ってそういうこと。Sheogorathは知ってたのね。 「こちらの司令官、Dyloraですが、彼女は砦内のどこかに捕縛されてます。最優先で彼女を救出せねばなりません」 「敵に捕まってる?」 「Sylは彼女を呼び出し、隊から引き離しました。SylはOrderの侵入の際、こちらを分断する気でした。戦力低下を狙ったのです。DyloraをPinnacle Rockのどこかに閉じこめています。彼女を殺せば我らのもとに帰還しますから人質にしているはずです。我々をWellspringの水場に連れていただければ、必ず彼女を見つけだします」 「敵の状況は?」 「Sylが入れた連中ですが、予想よりも多い。脱出して再編するのが精一杯でした。出来るだけ早くDyloraを自由にしないと。何をすべきかは彼女が知っています」 「了解した。行きましょう」 ちゃっちゃか片づけるべぇと前へ出るのをAdeoが遮った。 「何か?」 「こう言っては失礼なのですが、夫人。Maniaの公爵から命令をいただくことになるとは…困惑されているかと」 「…」 「公爵は貴女一人しかおられません。全く先例のない状況です。通常であれば貴女がPinnacle Rockに入るなど許されませんが、迅速な対応が求められる以上、現状では通常の慣例に眼を瞑らねばなりません。我々は貴女に従います、公爵夫人」 Dark SeducerにしろGolden Saintにしろ、彼女たちと軍規は切り離せない。種族全体がMilitarismに染まっている。私が考える以上に指揮権に対し敏感なのだ。責任の所在をハッキリさせないと兵は動いてくれない。 回復をマメにとり、慎重に地下を降りたところで分厚い水晶の檻に閉じこめられた司令官Dyloraを見つけた。 「自由にして頂いたことに感謝を。だが…貴女は一体何者か?」 「Mania公爵夫人」 「閣下!失礼いたしました!まさかかようなことが…」 「細かい事は後で。何があったの?」 Dyloraはハッっとなって周囲を見まわした。 「Syl!?彼女にお会いになりましたか!?卑劣な裏切り者はどこです!?」 「いえ、見てない」 「Syl…蛇め。彼女が現れてガードの派遣を要求したのです。パレスでトラブルがあり、我々が必要だと言って。彼女がOrderに寝返ったと気づいた時に遅かった、すでに組織的に包囲されていました。我々は分断、狙い撃ちに」 「…それでこの被害なのか」 「それは重要ではありません。現在重要なのはただ一つ、Wellspringです。早急に向かわねば!」 「Wellspring?」 「Mazkenの源泉です。我々をこの世界に繋いでいる。我々がOblivionの海から帰還する場所なのです。そのリンクを断ち切るべくSylがOrderに協力しているなら…我が種族は全滅します。世界が我々を見失う。Wellspringに辿り着き奴らを止めないと!」 “楽園”や UmarilのGarlas Malataと同じ仕組みだな。Wellspringが活きている限り、彼女たちは蘇る…が、死んだ兵がそのまま放置と言うことは、すでにそこは敵の手に落ちてる。 「貴女の指示に従います。WellspringはPinnacle Rockの中心にあります。水の流れを辿れば行き着きます。ご命令を、夫人」 あら。指揮権でまたひと揉めあるかと思ったが。引き際を知らないGolden Saintとは違うわね。 「勿論、前進」 司令官の救出に成功し、いざWellspring奪還!…と活き込んで深部を目指したが、いくらも進まぬうちに突然兵達がバタバタとその場に倒れ始めた。振り返ると最後に残ったDyloraも切れ切れに苦しんでいた。 「Dylora!」 「…まさか!Wellspringが…連中が止めた!?あ…貴女がWellspringに辿り着いて!水の流れを…」 彼女も人形のようにひっくり返ってしまった。 …楽が出来るのはここまでってわけね。この先は単独行動。 周囲を完全に水晶で覆われてる。水が流れる出る隙間もない。 脚は私のほうが圧倒的に早い。騎士を引き離してぐるり一周して鐘を鳴らして廻る。 最後の一つを鳴らすと源泉を覆っていた水晶は砕けたが、こっちが隅で囲まれた。タコ殴りになるのを覚悟で剣を抜いた時、 倒れていたDark Seducerが蘇り、騎士の背後から襲いかかった。騎士がSeducerにかまけてる間に包囲を脱出して体勢を立て直すことが出来た。危ない危ない。 「助けていただきました。永遠の感謝を貴女に、夫人。どうかこの呪文を憶えていただきたい。貴女が必要とされるとき、我らの仲間をお呼びになるといい。それとこの鎧を贈りましょう。貴女の助力の礼としては僅かばかりですが」 贈り物はDark Seducerの召喚と彼女たちの露出過多なLight Armor。メットとコスチュームのみのセットだから総合的な性能は高くないが、やっぱ見た目でしょー、これは。 「ありがとう。Sylはいた?」 彼女の姿は見てない。てっきりここにいると思ってたんだが… 「まだ発見の報は。彼女の捜査に全力を挙げ、相応しい罰を与える為にSheogorath卿のもとにお届けする。裏切り者は法に照らして罰が下されるべきです」 「…そうね。とりあえずどうするの?」 「まずはPinnacle Rockの掃除ですか。敵を一匹残らず駆逐しましょう。それから直ちに任務に復帰します」 「なら私はお休みを貰いましょうか」 「それはどうでしょうね。Sheogorath卿は貴女の勝利の報を今か今かと待ってますよ、間違いなく」 「もう知ってるわよ、きっと」 カラカラと笑うDyloraと別れ、Pinnacle Rockを後にした。 狂気の門を越えて侵攻することが出来なくなったOrderは絡め手で攻めてきた。敵は打つ手がなく策を労してきたとSheogorathは読んでいる。一応本人が言ってるんだから間違いない。だがこうして私に被害を食い止める事を命じる一方で、肝心なSheogorathがJyggalagに変わることは止められないし、止める気もないらしい。結局、終末は目前だ。
by yamanobe26
| 2007-06-05 17:39
| Oblivion日記SI
|
ファン申請 |
||