カテゴリ
ご注意 Simらし本編 Simらしスナップ Sims2使用素材 Fallout3日記 Index Fallout3日記 Oblivion日記 Index Oblivion日記本編 Oblivion日記外伝 Oblivion日記SI Oblivion日記MOD編 Oblivion日記W Skyrim日記 Index Skyrim日記 その他のジャンル
最新の記事
|
クエスト名「Addiction(後編)」
“反転の聖盃”Chalice of Reversalを回収してElytraの巣穴Dunroot Burrowの外へ出ると、突然眼前のオベリスクが活性化してKnights of Orderが現れた。 追跡してくる騎士を撒いて、一旦オベリスクから距離をとった。 騎士は際限なく出てくるわ、魔術師みたいなのは不死身だわ。 オベリスクがゲートみたいなものだとすると、アレの中に入れとでもいうのかぁ? …そうだ。 「Haskill!」 こういうときの為のヒント爺じゃない。 呼び出すとSheogorathのマイペース執事が間髪いれずに現れた。 「はい。御用でございますか?」 「オベリスクのこと、知ってるんでしょ。教えなさい」 「はぁ。島中でご覧になれますが。Jyggalagの軍は島へのルートとして使っていますな。Sheogorathは彼らを追い出そうとしましたが、いつも戻ってくるのです。彼らを滅ぼさない限り、止めることは出来かねます」 「オベリスク自体を止めることは出来ないの?」 「Jyggalagの騎士たちから見つかるOrderの心臓をオベリスクの中に収めることが出来ます。充分な数を揃えればオベリスクに過負荷をかけることも可能かと」 オーバーフロー? それで機能停止に出来る? こちらの苦境なぞ何処吹く風。話はお終いとHaskillはさっさと消え去った。面倒事に関わる気はないってか。 Orderの心臓でオベリスクを止められるとは思いもよらなかった。手持ちと倒れてる奴をあされば十個くらいにはなるな。それでいけるか。どうする?作業中、騎士どもが黙って見てるわけがない。下手すればタコ殴りだ。六号を囮にして時間を稼ぐか。 閃光と共に再びオベリスクが活動を再開した。 再び心臓を放り込んでオベリスクを停止させるとそれっきりOrderの魔術師も起きあがってこなくなった。今度こそ完全に死んだか。いや、元々生きちゃいないって話だけど。 ん?こいつ… …Orderの僧侶。 この島にはJyggalagの信者がいるんだわ。地上に現れたことのないDaedraなのに… Greymarchの伝説。 Jyggalagの復讐。 千年周期の滅亡と誕生。 “世界が正気に戻りつつある” …狂気の世界が秩序を取り戻し、Orderの世界に変わる? Shivering島の謎は深まるばかり。Sheogorathの言うとおり、私はこの島のことを知らなすぎる。島を探索してみようと決めて、New Sheothへ戻った。Chalice of Reversalを携えてMania宮廷を訪れると公爵のThadonはホールにいた。テーブルには食べ物が並べられている。謁見時も食支度付きとはいかにも享楽な人間らしい。 「チャンピオンの凱旋だ!」 Thadon公爵は私が戻ったことに口で言うほど感慨はないのがアリアリ。戻って当然という態度で出迎えた。 「さ、何か変わりましたか?つまりこの経験を通じて、という意味です。もうお分かりでしょう、いつも誘惑が付きまとう。…憎くむと同時にそれを切望する。そうしてそれら全てで自己嫌悪する」 「…」 「まぁ、いいでしょう。全て終わりました。Chaliceは救い出しましたね?やるべき事は終わり、私のお手伝いもここまで。返して頂きますよ」 公爵は声を潜めてChaliceを手にとり、続けた。 「さぁ、感謝の印として貴女にManiaのCourtier(取り巻き)の役を、その資格の全てを付けて差し上げましょう…つまりは、何も無し」 Thadonのお使いの報酬は、簡単に言うとMania宮のお出入り自由だけ。ホントに何の特典もない。ケチな奴。 公爵はChaliceにFelldew中毒の浄化作用があるのを知っていた。だから私が無事に戻ると践んでいたように思える。あの虫キングもただ他人を薬中にして遊んでるわけじゃなさそうだ。 パレス地区を出てCrucible地区の“病人”Berniceの宿に向かった。Bliss地区のArgonian宿は勝手に部屋を他人が出入りするし、酒場は夜明けまで騒がしく落ち着かない。 宮殿出口とCrucibleの街を繋ぐ階段を降りていくと、夕暮れの空を前に妙な男が手を振っていた。まだ若い帝国人で、近づくと優男の外見とは裏腹な低い声でボソボソと話しかけてきた。 「え?」 「日が暮れたらこい。一人で」 日暮れまで待てと言いつつも、その時刻はすぐ。こちらの返事を聞くこともなく、男はさっさと階段を降りていった。何かしら?今日は戦ってばかり、ファイトクラブで一杯やって寝よう思ってたんだけど。 クエスト名「Final Resting」 「あぁ、よく来てくれた。で、金目の品に興味はあるか?」 「ないわ」 こちらがあっさりと拒否ったのでその男、Hirrus Clutumnusは怪訝な顔をした。 「おい、嘘だろ?見ろ、俺は死ぬほどチャンピオン、ヒーローの助けが必要なんだ。あんたは勇敢で恐れを知らないんじゃないのか?」 「勇者の全てが貧乏人ってわけじゃないの。まぁいいわ。何をしろと?」 「オーケイ。よかった、心配させないでくれ。仕事は…まぁ簡単だ。そう、あんたのやることは単純だ」 「…」 「人生は…そうだな、苦痛に満ちている。どこを探しても。見るのは死と死にかけと腐敗ばかり。俺が夢に見るのは、日の光に忌み嫌われた世界だ。絶えず吐き気に耐え、寝ているか、謂われ無き誰かに叫びだしたい衝動に駆られる。もう全部沢山だ!」 あらま。Hirrus Clutumnusは“鬱”真っ最中。世界の全てに辟易、語気を強めて吐き出した。 「ツイてない日は誰にでもあるけど?」 「ツイてない?ツイてないだって?惨めったらしい立場になってみろ!…いや、話しても仕方ないことだな。やることは決まってる。やってもらいたいのは…俺を殺してくれ」 …そうきたか。こっちは殺し屋から足を洗ったばかりなんだけどね。 「自殺すれば?止めないわよ」 「あんた、Suicidesの丘の上にいる哀れな魂を知らないんだな。ああなるのが今よりマシだと思うのか?」 Suicidesの丘…知らないな。自殺した幽霊でもいるのかしら。Hirrus Clutumnusはよほどそうなるのは嫌らしく、自殺を断固として拒否した。 「冗談じゃない!“あんた”が俺を殺してくれ!!」 「声を潜めなさい。それで?どうやって死にたいの?」 「俺は必ずしもその時が来るのを見たいと思ってるわけじゃない。ここの連中は俺を最低と見てるから、この街で死にたいんだ。それで連中も少しはマシになりたいと思うだろ」 「…」 「あんたも多分やっかい事はお断りだろうから見物人に居て欲しくはないか。事故に見せかけるのが一番いいな。でも忘れないでくれ。俺はその時を知りたくない。気づかせることなく送ってくれ!」 「事故とはまた難しい注文ね」 「ああ、そっち次第だな、確かに。俺はいつものように過ごすよ、これまで通り、何も変わる事なくね。あんたが望むときにやってくれ。頼むから、俺にそれを知らせるな」 「その前に一つ。貴方を殺して私に何の利益があるの?」 「あぁ、そうだった。俺が死んだら鍵を持って行け、自宅のだ。鍵の掛かった宝石箱以外獲る価値はないぞ。中身を持って行け」 「了解」 自分で死ぬのはお断りの自殺志願者、Hirrus Clutumnusとの話し合いはこれでお終い。どうやらこの世界では自殺者にペナルティがあるらしい。 Hirrus Clutumnusは死に希望を持っている。それが正しいのか間違ってるのか、私には分からない。死にたがりに生きろと説教するほど親しくもないし。まぁ、そもそもすでにここはあの世だ。彼は地獄で次の地獄を夢見てるだけなのかも。 “もうお分かりでしょう、いつも誘惑が付きまとう。…憎くむと同時にそれを切望する。そうしてそれら全てで自己嫌悪する” そうかもしれないわね、Thadon。 報酬だと言っていた宝石箱も見つけたが専用鍵で開けられなかった。 見ると彼は微笑んでいた。 「でも、その感覚もほんの僅か続くだけ。すぐに全てがどれほど見窄らしいか考え始めるんだ。そしてただこの踊り場から脚を踏み出したくなる」 「…でも出来ない」 「ああ、跳ぶことは出来ない。あの丘を終着点にはしたくない。だからいつの日か俺が死ねるように、一陣の強い風がやってきて俺を押し出してくれるのを待ってるんだ」 …。 「風。いつか吹くといいわね」 「…あぁ、そうだな」 指先で軽く押すだけでHirrus Clutumnusの身体は真っ逆さま。彼もそれを待ち望んでるのかもしれない。別に同情したわけではないが、私はそうしなかった。 死にたいなら別にわざわざこんな場所から飛び降りる必要はない。自殺は嫌いだそうだが、後ろのSeducer辺りにでも喧嘩を売れば何の遠慮もなく斬り殺してくれる。話を聞いていて彼はただ自分が死ぬ瞬間を知りたくないだけ、彼の望みは夢から醒めるような死なんだろうと、ふとそんな気がした。なら風を吹かせるのは神様の役目で、私の仕事じゃない。 …それにあせることはないわよ、Hirrus Clutumnus。風は必ず吹く。世界の終末はもう始まっているんだもの。 『Hirrus Clutumnusの希望』 “私はずっと死ぬことを望んできた。物事全てが旨く行かない。本当に旨くいった試しがない。誰も気にしない、否、私が存在してることすら気にかけない。例え誰かが私の友人になりたがっていたとしても、私は語ることが沢山あるわけでもない。どのみち私は最低の友人だったろう。これを読んでいる者にもウンザリさせてるだろうな。実際、私は自分にウンザリしてる。このメモを誰も見つけなければいい。だが、もう遅いかな。 誰かがこれを読んでるなら、私に最も大きな望みが与えられたことを意味する!この世の螺旋から自由になるということ。これは遺書ではない、そんなんじゃない。それは私が自分の人生を得たということ、その意味は皆が知っている。丘の上で毎日生まれ変わり、何かが起きてもリセットされるばかり、そんなモノに誰がなりたがる?それは今生きてる人生より更に悪い。人生は私のもの!そうだ!そうだ!そうだ!私は今幸福だとはっきり言える。私が死んでるならば。コレを書いてる私はちっとも幸せなんかじゃない。幸せだったことなんて一度もない。 とにかく、このメモの目的は私を殺してくれた男か女に伝えることだ。ありがとう! 本当に私が持っているのはこの変わった小さな指輪だけだ。昔、ある魔法使いが彼の死んだ息子を思い出させるといって私にくれたもの。今ではもっと彼の死んだ息子に似てるのではなかろうか。何にせよ、彼はそれが私を幸せにしてくれると言った。私の肩に架かる世界の重さを軽くする、もしくはそんなようなものだ。思えば、これが私が誰かから貰いものをした唯一の機会だった。実のところ、私には役立つ品とは思えなかったが。私のようなものには。 しばらくはその『幸福の指輪』を試してみたが、結局長く身につけることはなかった。奇妙な感覚がした…自分では無いような。その感じは好きではなかった。だからしまい込んだ。それなりに価値はある。店に多少の金貨で売れるだろう。たいしたものを残せなくてすまない。どのみち私の人生では多くは得られない、だろ? 親愛なる君へ 死んでいるHirrus Clutumnusより”
by yamanobe26
| 2007-04-24 18:05
| Oblivion日記SI
|
ファン申請 |
||