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クエスト名「Honor Thy Mother」
![]() 生き残りのBlack Hand全員がNight Motherの指導を仰ぐべく、Lucien Lachanceが無惨な姿を晒すApplewatchを出立した。その中には本当の“裏切り者”、Mathieu Bellamontも含まれている。 向かった先はBravil、Lucky Old Lady像。 ![]() ![]() 儀式を執り行うというArquenは、幾分興奮して石の像を指した。 やはりNight Motherはすでに死んでる。 墓所がLucky Old Lady像の下に隠れされてるとは思いもよらなかったけど。 「すぐに始めましょう。私が呪文を唱えれば、それで地下聖堂に降りてNight Motherに謁見することが出来るのです。私はこれが人知を越えた事だと知っています、怖れないで。後に続くだけでいい、貴女は大丈夫。さぁ、行きましょう、未来を探しに。よろしいわね?」 どうやら見た目一番若いArquenが残ったBlack Handのリーダーらしい。Elfだから容姿で年齢は計れないが。 Arquenは振り返ると早足でLucky Old Lady像の正面に立ち、その呪文とやらを唱えた。 ![]() どう聞いても呪文というより只の祈願だが、しっかり効果はあるようで、Lady像はまるで雑巾を絞るが如くねじ曲がり、不気味な姿、枯れ木のような老婆の姿へと変貌した。 Black Handのメンバーは台座に現れた扉からぞろぞろと下へ降りていった。 ![]() Dark Brotherhoodとクライアントの契約の仕組みがようやく分かった。 ListenerのUngolimが毎晩この場に来ていたのは、文字通りNight Motherの言葉を聞く為だわ。“黒の聖餐”はNight Motherを召喚する儀式で、願いを聞き届けたNight MotherがListenerに伝え、Speakerが依頼人と契約を結んだ後、各聖域の殺し屋たちに斡旋されるわけか。 …でも、Lady像はCyrodiil帝国が存在した第一帝政からある。Night MotherがDark Brotherhoodを作るずっと前のはずだけど。 ![]() Dark Brotherhoodのグランドマスター、Night Motherだ。 ![]() 「もっとも敬愛するNight Mother!大いなる背徳の聖母!お願いでございます、我らは今この時、貴女の慈悲にすがっております!Black Handは導きを求めているのです!」 Night Motherは尊大な老婆だ。Arquenは平身して懇願しているが、鼻でせせら笑うが如きあしらい。 “あぁ、そういうことかえ。妾はお前達を待っておった。今やListenerはSithisの前に跪いた、その跡継ぎも同じようにな。裏切り者はお前達の中におるぞ” 「裏切り者は死にました、母よ。我らは祝福を賜りたく参りました。我らの一人をListenerにお選び下さい、我らBlack Hand再生の為に!」 “愚かな小娘だね、Lucien Lachanceは今際の息までSithisに仕えたわ。Black Handは裏切りに汚れたまま。再生は叶わぬぞえ” Night Motherがニヤリと笑ったように見えたその時。 「もういい!こんなのは沢山だ!お前等みんな処刑する、私を苦しめてくれた礼になぁ!お前等のNight Motherも始末してやる、それでDark Brotherhoodは終いだ!!」 ![]() 「そんな!裏切りが!裏切り者が生きていた!?Mathieu Bellamontが!?Night Motherをお守りして!彼を殺して!!」 ![]() 「…好きにしなさい」 私は姿を消して修羅場から距離をとり、祭壇まで下がった。 ![]() ![]() 「気は済んだ?」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 面前に歩み寄ったNight Motherの姿はDunmerだった。やはり、Morag Tongを抜けたNight Motherか。 ![]() 「…」 “ほぅ、克己じゃのう?妾の惨い面相と向かい合って、なお沈黙を守るか。お前の無言の忠誠は賞賛に値する。他の子等もかような敬意を払ってくれていればの…分かるか?妾はMathieu Bellamontがまだ子供であった頃から、阿奴を知っておった。復讐を望んでいることをの。Listenerに知らせることも出来たが、せなんだ。妾は無能な者を贔屓せぬ。Ungolimは軟弱じゃった” 「…」 “有り体に言えば、妾はMathieu Bellamontに破滅の道を歩ませておいた。阿奴を妨げるお前と同じよ。我らの畏敬の父は予め知っておった、お前が裏切り者に敗北をもたらす。まさにこの地下聖堂でな。お前は選ばれておった。新しいListenerに!お前は強く、賢い。そして、その心は夜の闇のごとく暗い。お前が母の子宮より出でたその時より、Sithisはお前に目を付けた” 「…」 “「聞く者」としては十二分に寡黙だの?よかろう。今は起きた出来事全てに思いを巡らせる時間じゃて。さ、好きにせよ。聖堂にあるものは自由にしてよい” …ようやく話は終わりか。Night Motherは夢で見た光景を語ってるだけで、彼女にとって現実はすでに“全ては心では捕らえることの出来ない霧のようなもの”。復讐劇の幕は下り、私の出番も終わった。 「何もいらないわ」 私のぶっきらぼうな返事にNight Motherは笑った。 “いいじゃろ!お前の本当の旅が始まる!我らはすぐに懇意となろう、お前と妾だ。ハハハハハ!追っ払う前に、そうだの、特別なプレゼントを贈ろうか。お前はBlade of Woeをまだ持っておろう。 Lucien Lachanceが最初の出会いで預けた武具だ。今、その真の力を解放してやろう!さよう、お前はBlade of Woeが以前よりほんの少しだが…強力になったことを知る。でわの。聖堂を出て、死の息まで畏敬の父に仕えよ!” Night Motherの最後の言葉とともに、私たちはBravilのLucky Old Lady像の地下からCheydinhal聖域へ跳ばされた。自らの役割に戻るべく、Night Motherは再び眠りについた。 この世には時折Night Motherのようなものが現れる。人間であることを止めて、神や悪魔の力の一部を身に受けた者たちだ。Tribunalや最初のDivine Knight、Pelinal Whitestrakeのように。様々な奇跡を起こすが、当人は只眠り、夢見るが如く現世を眺めているだけ。消失したDwarfたちの言葉を借りるなら、只、世界を動かすシステムになる。殺す事も滅することも出来ない。システムを使う者がいなければ存在しないも同じだが、残念ながら他者を呪うほどの殺意を抱く者は無くならない。三度の飯より殺しが大好きな殺人狂もだ。これからもNight Motherは幸せな悪夢を見続ける。 ![]() 私と共に帰還した“Speaker”のArguenは、律儀にも早々と“Listener”の仕事の説明を始めた。曰く、 「私はここで聖域の復旧に努めます。新しいメンバーも募りましょう。貴女には新しいお勤めに邁進していただきます。Bravilにあるあの像はNight MotherとListenerを繋ぐ役割を果たしています。貴女は週に一度、像を訪問してください。お話をされるように。名前と場所の入ったリストが差し出されます。それらはNight Motherに祈った者たちです!Speakerの訪問を要求しているのです。誰かの暗殺を手配をする為ですね。貴女のすべきことは週に一度、像を訪れ、名前と住所の入ったリストを受け取り、それを聖域にいる私に届けて下さることのみ」 つまりBlack HandのリーダーにしてDark Brotherhoodのエグゼクティブのお仕事は、只のメッセンジャーボーイなわけだ。まぁ、条件は殺人狂でさえあれば誰でも構わないのだから、そんなもんだろう。 勿論、私は壊れかけの組織の再生事業に手を出す気は全くない。 Black Hand唯一の生き残りであるArguenは…なんというか、骨の髄まで秘書根性が染みついた女で、間違っても自分がトップになろうという気がない。後で知ったことだが、彼女はDark Brotherhoodで一番の古株なんだそうな。彼女は有能だが殺人狂と言うわけでもなく、それゆえListenerに選ばれもしなかった。Arguenは勝手に私に忠誠誓ってるので、彼女を連れ出して聖域を閉鎖することにした。当分はウチで執事でもやって貰おう。 いつの日かまた殺しに取り憑かれた者が、あの幸運の像の膝元でNight Motherの声を聞くだろう。その時再びDark Brotherhoodは現れる。Night Motherがある限り、殺人狂の楽園は永遠に失われることはない。 ![]()
by yamanobe26
| 2007-04-04 18:01
| Oblivion日記外伝
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