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少しずつだが、彼らのことが分かってきた。 金髪のBreton、Antoinetta Marieは元ストリートチルドレン。 「あんたさ、路上で暮らしたことある?生きてくのにもがいたこととか?聖域は私の家だよ。ここにはずっと探し求めてきた安らぎと愛があるんだ。Lucien Lachanceは私の救世主だって思ってる。彼が私を見つけた時はね、私は端っこで生きてた、死の一歩手前でさ。全部、彼に貰ったんだよ。」 「誰にも言わないで、あたしさ、いつかOcheevaの地位に着くんだ。黙って見ててよ。Lucien Lachanceは目が利くし、本当の才を知ってる」 「がんばろ、妹!あんたには死んで欲しくないんだ。私さ、あの…ま、いっか。分かるよね!」 溜息が出るな。 照れくさそうに背中を向ける彼女は私同様、ぺーぺーの暗殺者。歳のほうは二つ三つ上。親近を感じさせるのは母様と彼女の生い立ちが似てるせいかしら。人生順風満帆で殺し屋になる者はそうそういない。彼女だけでなく、他のメンバーたちも某かの暗い過去が透けてみえる。 基本、Dark Brotherhoodは“敵”だ。見つけ次第皆殺しにしてやる気でいたし、ここに来たのも彼らのことを知るにはその内に身を置くしかなかったからだが…さすがに中の人間がこんな連中だとは思ってもみなかった。 だが、これはおかしい。 少なくとも私が記憶してるDark Brotherhoodは人間性の欠片もない、Dwarfの自動人形みたいだった。Lucien Lachanceが何故こんな連中を集めたのか気に掛かる。 クエスト名「Accidents Happen」 「貴女に舞台演出をして貰おうかと…事故の。指定された方法でターゲットを殺して下さい。それでかなりのボーナスがでますよ。この契約、受けますか?」 夜中に忍び込んで背中をブスリとやるだけが暗殺じゃない。遺憾ながら世の中はもうちょっと複雑で、只死んで貰うだけじゃ客が満足いかない場合がある。Vicente Valtieriの用意した次なる仕事は、そういった類のもの。 「勿論」 「だと思いました。よろしい。ターゲットはWood Elf、名前はBaenlin。Brumaの自宅にいるはずです。忍び込んで下さい、彼の下男Grommに見つからないように」 BrumaのBaenlin? …ん?誰だっけ?聞いたことが…ありそうな? 「二階には屋根裏に繋がる隠し扉が。内にはBaenlinのお気に入りの椅子の上にぶら下がってる剥製の頭の留め具があります。夜ならば日は問いませんが、午後8時から10時の間にその留め具を緩めて下さい。それでBaenlinの上に頭が落ちるでしょう。いつものように彼の椅子で安息をとってる間に」 「直接手に掛けるのは無し?」 「他の方法でBaenlinを、あるいは下男のGrommを殺した場合ですが、ボーナスはチャラです。さぁ行って。Sithisが伴にありますように」 仕事の説明を終えるとVicente Valtieriは退出を促した。 「Baenlinが一呼吸するごとにSithisとNight Motherが冒涜されます。契約を完了して兄弟たちの名誉を守れるかは貴女次第」 「…」 一分一秒でも生かしてはおけないってことか。 “家族”に任務の相談をすることに。何か役立つ情報があるかもしれないが、まぁ、この男には余り期待してない。 「ええ」 「Nordみてぇだな。多分、でけぇ野郎だ。捕まったらガチンコになるのは覚悟しとけよ」 殺人狂のOrc男Gogron gro-Bolmog。訓練場で身体から湯気が出そうなほど気合い充分に斧を振り上げてる彼のアドバイスは、常にリアルファイト推奨。 「その人の家にどうやって入るつもり? 正面玄関から堂々と?頭使いなよ、もっと目立たないとこ探さなきゃ、地下室の入り口とかさ」 隣の木偶を相手に奮闘中の“姉”Antoinetta Marieも経験に裏打ちされたアドバイスを一つ。自然、盗賊よりの意見になる。 もっとざっくばらんな人柄が持ち味なのは聖域の女主人、ArgonianのOcheeva。 「ヘマったらね、計画は忘れて何でもいいからシンプルに標的を殺しちゃいなさい。ボーナスは出ないかもしれないけど、とりあえず契約は完了するでしょ」 ごもっとも。 そして同じArgonianでもTeinaavaは慎重派。彼らはArgonianの悪習“Shadowscale”で生来の暗殺者。二人は共にLucien Lachanceに招かれたそうだ。 「ターゲットは貧弱な年寄りだとして、そうだな、その場合まず下男は正反対だろう。そいつには関わらないのがベストだ」 前回同様、状況に見合った的確なアドバイスをくれる。 聖域にはあと一人、WoodElfの弓使いTelaendrilがいる。見た感じGogron gro-Bolmogと怪しげな関係のオバハンだが、彼女は聖域を留守にすることが多く、今日は不在だ。 それともう一人、魔術師崩れのKhajiit、M'raaj-Dar。ギルドでは見かけることのない変わった装備を扱ってる魔法屋。大魔術師としては生かしておけない人種だ。向こうも私を知ってるのか毛嫌いしてくる。相談なぞ以ての外。 聖域はここCheydinhalだけではなく、管理グループBlackHandのSpeakerがそれぞれ管轄してる地区を持っている。ここの管理者は勿論Lucien Lachanceだが、あの日以来その姿を一度も見ていない。 ターゲットのBaenlinが何者かは行ってみてすぐ分かった。 玄関はいつも鍵掛かってるし、挨拶したこともないので知らなくて当然。 時刻はもうじき9時を廻る。指定された時間は10時まで。さっさと片づけないと。 Antoinetta Marieの助言どおり、邸宅の裏に地下室への扉があった。しっかり鍵が掛かってるが、別に障害にはならない。 さて、時間も捺してる。片づけるとしますか。 ロープに手をかけ緩めると、重しの感触が無くなり、すぐに鈍器で殴りつけたような音と悲鳴が響いてきた。当たりだ。 聖域でVicente Valtieriが用意していたボーナスは毒の塗った短剣。エゲツなぁ。 ついでに二つの仕事をこなした実績で昇進を決めた。 「ええ、貴女は聖域にとって貴重な財産ですよ。事実、昇進してもいいと思ってますしね。私はここに貴女を“Slayer”に任命します。よくやりました!」 小さなことからコツコツとが出世の基本。ありがたく受けましょう。 「おいきなさい、Sithisの子よ。行って休息を。それが必要でしょう」 ふん。これで一応は仕事は終わったわけだが…なんか気になるわね。 こんな手間かけて殺す必要が一体どこにあるんだか。
by yamanobe26
| 2007-02-27 17:43
| Oblivion日記外伝
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