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クエスト名「Unearthing Mehrunes Razor(前編)」
Stendarrの呪いの効果はDamage Fatigue+5。 ステータスの低下ではなくモロにスタミナ消費のプラス補正。効果それ自体は軽いものだが、長時間の戦闘になるとジャブのように効いてくる。前回のように変身して跳ね回ったりした日には、たちまち底をつく。ま、対策はさほど難しくない。戦闘中に使える回復用のポーションやスクロールがあればいいだけ。早速、Blavilの家で食物をかき集めて調剤することに。今更ではあるが、Chorrolの教会で呪いの持ち主Kellenがのべつ幕無しに食べ物を口にしていたのは、失われていくスタミナを補給する為だったと分かった。いずれ歳を重ねれば症状が酷くなって私もああなるのか。早めに何とかしないとなぁ。 Blavilで調剤を終えた後、大学へ向かった。恒常的に回復作用のある装備は作れないが、敵からいただくことは可能なので、Absorb Fatigueを付加した短剣を1本作成した。これで当面は問題ない。 最近、冒険者の間で物騒な噂話が囁かれている。 “失われたAyleidの都市Varsa BaalimにDaedra遺物、Mehrunes Razorが眠っている” Mehrunes Razorの“Mehrunes”は、ご存じ厄災の王子Mehrunes Dagon。神話クラスのアーティファクトでDaedra遺物の有名な解説本『Tamrielic Artifacts』にも記載されている。 “Dark Brotherhoodは数代にわたりこのEbony Daggerを求めた。この神話の工芸品はあらゆる生き物をいとも簡単に殺傷する力を持つ。史上、Mehrunes Razorを所持したものは一人もいない。しかしながらDark Brotherhoodはかつて苛烈な内部抗争により多くの者が殺害された。それにRazorが関与していたと考えられている” Mehrunes RazorはMalacathの造った天罰のメイスScourgeと並ぶ最悪の武器の一つ。耐久・技能・防御その他魔法を含むあらゆる抵抗を無視して確率的に対象を殺傷する剃刀だ。条件に適合する人間が扱えば数振りでいかなる相手も死に至らしめると言われている。この致死の剃刀が上記の如くDark Brotherhoodのゴキブリ連中の手に入ったりしたら面倒なことになる。トチ狂ってるNight Motherが何をやらかすか分からないし、彼らの暗殺ターゲットのリストには聖Nerevar、つまり母様も名を連ねている。 Mehrunes Razorが眠るAyleidの都市Varsa Baalimが見つかったというのが、その噂。 晴れていれば一泳ぎしたくなる湖も、唐突に降り出した雨のせいで霧に煙り対岸も見通せない。用があるのは湖ではなく、ここから少し登った先にあるSunder Cliff Watchの廃墟だが。 入ってすぐに見張りらしい者が二人。今回も先客ありか。 松明を持ってるので隠れようもない。ただで通してくれるはずもなく、潜んだこちらにあっさり気づき、二人揃って剣を抜いてきた。 「Chimer」 こいつもDunmerだわ。懐にノートが一冊。 “Vaskeへ 君の仕事は人員の出入の証明記録と給与の支払いのチェック、そして我が親愛なる従兄弟から眼を離さぬことだ。入り立ての新人と我々の広域に渡る計画の噂話をすることではない。我々はすでに洞窟を彷徨いていた暗殺者を一人捕らえているし、君から我々のゴールを聞き及んだHelsethの間者はこれで最後にしたいのだよ。Adrethi司令は判断に必要なら兵たちに報告を求めるだろう” おやおや。ビンゴだ。Helsethに暗殺者の間者ですって。 Helsethは帝国お墨付きのMorrowind王。得意な政治手法は対話と暗殺。Dark Brotherhoodと連んでる。私の母様が連中に狙われるのもこの小賢しい野心家の王のせい。Helsethが絡んでるとなるとますますゴキブリ兄弟どもに剃刀は渡せない。 “Turdasでは私は出入り口の向こうで孤立状態にある。どの程度の期間席を外すか分からぬが、万一の場合、私の遠出を中断せねばならぬ理由がある場合には私の日記の最後の書き込みを読みたまえ。私の小屋、机の上で見つかるだろう。他のいかなる理由でも入室するな! 厳重注意。仇敵帝国に我らが計画について知られてはならぬ 帝国に死を。 大魔術師、Frathen Drothan” 物騒な閉め言葉だこと。 テーブルの上に人の出入りと給与の支払い記録があった。覗いて見ると妙な書き出しで始まっている。 Drothmeri Army…ここの連中のことらしい。 合い言葉を日記に書いた人物は従兄弟のFrathen Drothanを訪ねてこの廃墟に来ている。Drothmeri ArmyはそのFrathen Drothanの私設軍隊ってとこかしらね。記録によると歩兵12、魔術師6、弓兵4、そのほか騎兵やらなんやらで結構な数が揃ってる。個人所有なら相当な金持ちだな。 ふむ、思ってたよりずっと大事になってるみたいだ。 兵隊連れて発掘調査ってのも埋まってるのがAyleid遺跡ならありっちゃありだけど。そこへMorrowind王が間者を送り込んできた。Frathen DrothanはおそらくDunmerで、反帝国派で大魔術師を名乗り何やらよくない事を計画中…か。どうやらMehrunes Razoを探してるだけじゃなさそうだわね。探ってみますか。 相手は人間で魔術師でも死人使いでもない。悪党かどうかさえ不明。派手なドンパチは願い下げだ。ここからは隠密行動、姿を消して先に進むことにしましょう。 なるほど。Valus山脈は鉄鉱石の産地だ。周囲に鉱脈が走ってる。採掘中の坑道もあった。Morrowindの連中が越境して密かに鉄を掘り出してるんだわ。 “Vilnasへ 暗殺者が持つ書状の捜査を継続しろ。奴を捜し出した時、それを放棄したとの見込みで巡視が洞窟を探索したが、まだ隠し持っているかもしれん。 そうであるなら、どこに隠してあるか想像すると震えがくる。奴が眠っている間に牢を探せ、こっそりとな。 Nerevarの名のおいて第2の牢の建設を命ずる!暗殺者が誰をお迎えにきたのか判明するまで、処刑したくない。作業員の規律が乱れたならSardovaは彼らを拘束する必要があるのだ。 指令官Adrethiより” …人気者だな、母様は。 書状が見つかったら大騒ぎになるけど、出てくるかしらね。どのみち哀れな暗殺者は生きてここを出ないけどさ。腰の短剣に手をかけて仮設された牢に近づいた。 「あなた…Morag Tong?」 「何かお手伝いできることがあるかな?」 虜の身にしては余裕ある笑みを見せた薄気味悪い男はそれだけで後は何も答えなかった。聞いても無駄なのは知ってる。 これはまた…驚きの重ね掛け。 Helseth王がMorag Tongを送ってよこす? …ああ、探してる書状ってのは殺人許可書のことか。 Morag Tongも暗殺教団だが、私利私欲で動く犯罪組織のDark Brotherhoodとは違う。ストイックで筋の通らない殺しはやらないし、Morrowindの不利益になることにはまず手を貸さない。帝国とMorrowindの軋轢の原因の一つにもなっている、Cyrodiil皇族の皆殺しをやらかしてMorag Tongを追放されたNight Motherの一派が作った組織がDark Brotherhoodだ。両者は人知れず闇の世界で争っている。Helseth王が雇ったのはDark Brotherhoodだとばかり思ってたけど…むぅ。どうなってるんだ?分かんないわねぇ。 細い坑道を抜けて隣の区画に入った。 本人はTurdasとやらに出かけてお留守。お邪魔すると机の上に日記が乗っていた。 『Drothan's Journal』 “12 Morning Star Sadrith Mora 裏切り者どもが!まったく!Helsethと名家の飼い犬どもは、帝国が高貴なるDunmerの身命を支配するがままの異常に全く無関心だ。我が気まぐれなTelvanniの身内でさえ、この非道に冷たく同意している。我が軍勢が立ち上がり、極悪非道の帝国民を打ち破ったならば、奴ら全員に手前勝手のツケを払わせてやる” “ 6 First Seed Vivec この地でのくだらぬ本屋との取り引きの旅は耐え難かったが、それ以上の価値はあった。入手したAyleidの都市に関する専門書は必要とする証拠の最後の一片を埋めた。今やCyrodiil国境の内、Sundercliff Watchの地下に必ずやNefarivigumを見つけ出すことが出来ると確信している” “ 2 Rains Hand Kragenmoor Drothmeri armyは強力に育った!先遣隊はすでにCyrodiil国境の内へと私を護衛する準備を終えた。私がその山の下で目的を勝ち取るまでの間、自らを支えられるほどに” “17 Rains Hand Kragenmoor 傭兵を集うのも難しくなってきている。いくらか獣人を雇うことも考えねばならぬか。Sundercliffに出立する前に、Adrethiと話合うことを忘れるな” “26 Rains Hand Sundercliff Keep Nefarivigumは近づいている。この地より発散する力を感じる。もはやMehrunes Razoを探し出し、それを受けるに足る試練を越えるのみ。この恐るべき遺物を持って、私は帝国の横暴に対しDrothmeri Armyを勝利に導くだろう” “14 Second Seed Sundercliff Keep 遂にVarsa Baalimの入り口を暴いた。私はNefarivigumを探し出すために別行動をとるつもりだ。我々はすでにキャンプを彷徨いていた暗殺者を見つけた。Helsethが送った間者であるやもしれぬ。安全の為にRazorを回収するまでの間、我が身を都市に閉じこめるつもりだ。アルビノのGuarの腹から取り出された二つの結石をAdrethi司令と鍛冶頭の二方に預けておいた。緊急事態の際は、障壁を取り除く為にそれを扉の外の台座に置き、Varsa Baalimへの道を開く以外にない” …うわぁ。 ここの連中は正真正銘のテロリストじゃないか。しかも、首謀者はDunmerの大貴族。エライ事になってるわねぇ。 事情が飲み込めた。 Morrowindと帝国は間違っても友好的とは言えない関係だが、この10年は微妙な状況にある。魔人Dagoth Urが滅び、神王Tribunalは地上を去り、英雄聖NerevarことNerevarineも姿を消した。二千年ぶりにMorrowindは支配する神も悪魔も英雄もいないノーマルな世界に戻った。帝国管区Morrowind王である只の人、Helsethが国を治める体制がようやく出来上がり、両国の関係はうやむやな雪解け状態にある。Helsethは帝国の傀儡に留まらず本気で統治を考えてる野心家だが、あくまでも帝国の尻馬に乗っての話。商才にたけた貴族たちの中にも帝国と利権を分け合う形で評議委員の地位存続を計る者たちがいる。帝国国教の流布や皇帝のご威光は別にして、少なくとも奴隷制度廃止等を掲げる帝国法に対して寛大になったのは事実だ。駐留の帝国軍も辺境の警備や魔人への対応で治安維持に成果を上げているので評判は悪くない。元々武力制圧による占領政策ではないから、Dunmerたちが帝国にひれ伏す状況では無いにせよ、直接的な排斥行動はとらなくなった。Morrowindと帝国の確執は過去のものになろうとしているのだ。 だが、どっこい俺の目の黒いうちは許さねぇえーってのもやっぱりいたんだな。
by yamanobe26
| 2006-12-15 17:56
| Oblivion日記外伝
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