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クエスト名「Sunken One」
Gold Coast。 その名の通りAnvilとSkingradの間に広がる鉱山地帯。常秋の枯れた草原から、Vvardenfell島を思わせる大小様々な奇岩が顔を出す。 Mehrunes Dagonが地上から追い返されてから半年以上が過ぎた。Kvatchの廃墟は言うに及ばず帝国の各地に破壊されたOblivionの門が傷跡として残るが、人々の記憶からは薄れつつある。直接対峙した自分たちとは違い、分厚い城壁の内に暮らす人々にとっては対岸の火事。さほど深刻な事態では無かったのかもしれない。 最初、熊被害にあったThorleyの農場かと思ったがあれはもう少し東、Skingradに近い。愛らしい羊たちの姿も無い。 ひょっとして、あの熊の餌食になったのかしらね。荒らされた様子は無いけど。 何かしら? “真夜中が迫りくる時、私はいまだ燃えさかる炎を見つめている。人の作りし都市、崩れ落ちたKvatch。彼らは私の声に耳を貸さなかった。今、彼らは皆、無知のツケを払っている。Sunken Oneは迅速で苛烈に襲う。まるでそんなものは無かったように、主は、主に抗う者たちを打ち滅ぼす。言い逃れを聞き届ける耳を持たず。 Sunken Oneに哀れみは無い。それすなわち主に慈悲の心は無く、ただ鎮座し判決を下すのみ。そして今、鉄槌を持ちて彼の土地に居座る人々の憐れで不浄なるものを打ち滅ばされた。そして未だ主は飢え続ける。主の飢餓は収まらぬ。Kvatchは主の手により滅びる最後の都市にあらず。人の世はより一層に堕落し、それが主の憤怒となる。もはや刻が過ぎるのを待つか相応しい貢ぎ物を受け入れる以外にSunken Oneは収まらぬ故に、人々の嘘と偽りが破滅の源になろう。 重荷は私の肩にかかっている。私は最後の“大地を震わせる者”を知る者。もし私が貢ぎ物を運ばねば、いずれの都市がその気まぐれの犠牲になると誰が知ろうか?Anvilか? Chorrolか?また恐らく、主はとりわけ最も大きな吹き出物、巨大なる帝都、それ自体に目を向けるだろう。否、私は座視してはならぬ。父がそうしたように私が供物を手に入れねば。主の目に人は堕落したものと映るやも。なれど人はSunken Oneの教え学ぶ時間が必要だ。今、人を滅ぼすことは無意味で、私がその機会を与ええたと確信した時、彼らは主の道を知り至るだろう。そうだ、私が為そう。Sandstone Cavernの深みに勇気を持って挑もう。私の武器はこの意志と言葉なり。Sunken Oneが私を見守り、導くはず。手遅れとなる前に、すぐに出発せねば。もし誰かがこのページを見つけたなら、知らせて欲しい、私、Slythe Seringiは全ての人の利益の為にそうしたと” 日記の頁だな…コレ。 Kvatchが陥落した時に書かれたものみたい。 小屋を出て裏を振り返れば崖の上にKvatchの城壁が見える。 Sunken One、沈みし者。その名に聞き憶えはない。 勿論、Kvatchを襲ったのはDaedraでそんな得体の知れないものではないけれど。メモを残したSlythe SeringiはSunken Oneの仕業だと思い、そのSunken Oneの怒りを鎮める為、Sandstone Cavernに向かった…で合ってるのかしら。 小屋も含め農場をあさってみたが、メモ以外の情報は見つけられなかった。農具等もきちんと片づけてあったところを見ると、Slythe SeringiがSandstone Cavernに向かったのは夜か。真っ赤に焼ける空にムキムキと黒煙が昇るKvatch。で、この世の終わりが来たと思いこんだ。そんなとこね。 当人はその後、戻ってはいないようだ。テーブルには食器が2セットあったし、ベッドもダブル。一人住まいってわけでもないだろうけど、今現在は誰もいない。 Slythe Seringiの生存は絶望的だし、怪物が彷徨いてるようじゃ死体が出てくるかも怪しいけど、探すだけ探してみますか。Sunken Oneってのが何なのかも気になる。 扉の向こうは鉱山では無く自然洞窟。入り口付近からいろんな連中が住みついてる。 亀裂から下へ飛び降りたところで宝箱の上に日記の切れっ端を見つけた。農場にあったものの続きだ。 “私はSandstone Cavernの深みに降りた今、私は私自身を訝しむ。何故だ、何故Sunken Oneはかくの如く私を試す?私は忠実ではなかったのか?私は主の言葉を広めなかったか?私は主の法を尊んできたのではなかったか?この道行きは残酷で、不釣り合いだ。私は一度ならず自らの終焉に出会った。我が主のもとに辿り着けるのかどうかも分からない。違う、私はそのようには考えぬ!辿り着かねばならぬ!主に会わねばならぬ!叶わねば人の世は滅びる運命。主の怒りから逃れたいのならば、これ以上グズグズする気は無い。主への供物を手にれねば” …驚き。あの数の怪物を相手に逃げ延びたんだ。 灯りの無い洞窟の先、木造の扉を抜けると再びOgreの群に遭遇。 裂け目の底の暗闇。…人か? ここで力尽きたのか。懐に日記の続きが残っていた。 “私は逝く。 失敗した。最早主に辿り着くことは無い。そして私のせいで人は滅ぶ。化け物が不意に飛び出してきて、私が魔法で処理する前に致命的な一撃を見舞った。今やTamrielの全てが無法な破壊と死に直面することになるだろう。その憤りは言語に絶っし、その怒りは計り知れない。Kvatchはまだ主の本当にほんの小さな発露だった。全ての希望は失われた。Sunken Oneは間もなく目覚める。人は主の渇きを知ることになる” 遺体の側には袋が一つ落ちていた。Sunken Oneに捧げる供物かしら。中身は様々な宝石の入った袋。魔力が篭められていない宝石や原石にいい値はつかないけど、手に入れるのは簡単じゃない。数を集めるには苦労したはずだ。可哀想に。 「やったのはあんた?」 結局、洞窟はそこで行き止まり。Sunken Oneの正体は分からなかった。このStorm Atronachがそうなのかしら。 Slythe Seringiは道化で狂人なのかも。Kvatchを襲撃したのがDaedraだと知らなかったんだろ。彼が日記に書いた帝国を襲う惨状は、Sunken OneをMehrunes Dagonに置き換えれば別に間違ってはいない。Oblivionの侵攻に対抗していたのは別にBladesだけじゃない。帝国軍も諸国の領主、ガードたちも私の知らぬところで戦っていたし、当然、市井の人々の中にも立ち向かった者がいただろう。その一人、Slythe Seringiは勘違いの末、誰に看取られることもなく地の底で朽ちた。はたしてこれが悲劇なのか喜劇なのか。 いずれにせよ知らなければ無かったも同然だ。未来も過去もソレと出会わねば不確かなものでしかない。
by yamanobe26
| 2006-11-14 18:31
| Oblivion日記外伝
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