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OBLIVION日記外伝その15

クエスト名「Secrets Of The Ayleid(前編)」
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『The Last King of the Ayleids』

Herminia Cinna 著

“AyleidもしくはHeartland High Elfは、記録された歴史の始まる以前、長い神話の時代にCyrodiilを支配した。史実において最古の記録は1stEra 243年(1E243)、White Gold Towerの陥落の日だ。そして通俗的にはAyleid終焉の記録とされている。

Cyrodiil全てに対するAyleid支配が1E243に崩壊したのは事実だが、これは終焉に至る長い衰退の明確な一歩であるにすぎない。1stEraの始めの二世紀、Cyrodiilは強大なAyleidの支配者間での内紛の増大にあった。Alessiaは反乱を起こす為に内戦状態を利用したように見える。国内の歴史家は伝統的に彼女の勝利の要因をSkyrimからの干渉にあると考えている。しかしながら、AlessiaがWhite Gold Towerを包囲した際、反乱に与するAyleidの統治者より少なくとも同等の支援を受けていたのが見られる。

残忍な奴隷の主としてのAyleidの一般的なイメージは事実根拠があるのは勿論だが、幾人かのAyleidの王子達はCyrodiilの新しい皇后陛下の家臣として、243年以降もCyrodiilの各地を継続支配したことは余り知られていない。これはAyleid支配が、一般的に信じられているほどではなく、あらゆるものの嫌悪の対象では無かったか、Alessiaとその後継者たちがより実利的であったのか、あるいはその両方であったことを示す。

いずれにせよ、多数のAyleidの発掘品がLate Ayleid Period(1E243~)の間、占領とより一層の拡大を示している。場合によってはAlessiaを支持するAyleidは殺戮した敵より得られる新しい領地で報われさえした。ヒトの奴隷制度がCyrodilic帝国下でどの範囲に広がっていたのかは不明だ。ヒトはAyleidの支配地域への居住を継続したが、それを示す決定的な発見はない。

これは最初から憂慮すべき関係であり、長くは続かない運命だった。帝国内にAyleid貴族が引き続き存在することに対する不満は、Maruhkによって設立されたいわゆるAlessian修道会の隆盛による。Alessianによる最初の犠牲者はCyrodiilのAyleidたちだった。300年代の初期、ヒトに支配された地域に生き残っていたAyleidのコミュニティは一つづつ壊滅していった。そしてその難民が一時的にだが、残ったAyleid統治者の勢力を増大させた。

そこで361年、Alessianは帝国の影響力を得て、いたる地域でAlessian Doctrine(宗教宣言)を実施し、 Ayleid統治は排斥された。この布教の施行はそれほど直接的な暴力行為を必要とはしなかったようだ。Ayleid対し勢力的な分が圧倒的にあったこと、またAyleidの運命はかなり以前より明白だったゆえに、そのほとんどがただCyrodiilを去り、結局ValenwoodとHigh RockのElf人口に吸収された。事実として、Direnni Hegemonyの隆盛がこのCyrodiilからのAyleid脱出行に繋がったのだろう(これまで歴史家はこの関連をほとんど学んでこなかった)

ところが、482年にDirennisがAlessianを決定的に打ち破ったGlenumbria Moorsの戦いに“最後のAyleid王”が加わっていたとの伝承があり、Ayleid人民はAlessianの支配下で生き残っていたと考えられる。この王と民が前世紀をいかにして生き延びたのかは定かではない。それが何者であったのかすら分かってはいない。しかしながら最近の研究がこの“最後のAyleid王”の安息地の可能性としてNenalataを示している。残念ながら現代の帝国の予算は大規模な学術的遺跡調査には使用できない。これらの疑問に対する解答は将来の世代へと残されることになるに違いない”


大魔術師の塔にあるHannibal Travenの蔵書の一つだ。
結構売れてる本で、大学図書館は元より商店街のFirst Edition書店やかのCloudRuler寺院の蔵書にもなっている。著者のHerminia Cinna女史は皇帝と国教団が流布した、Ayleidの終焉に対してささやかな異議を唱えた有名人。そして、私のクライアントMr.Umbacanoのライバルコレクター。


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「彼女の名はHerminia Cinna。Elven Garden地区に住んでます。Ayleidの書生のつもりなのでしょう。しかしながら、悲しいことに彼女は美的なセンスやその他モロモロに欠けます」
UmbacanoはHerminia Cinna女史がお嫌いらしい。
「ともかく、彼女は“Ayleidの王冠”と呼ばれる古代の遺留品を手にしています。貴女への依頼はその品の獲得、私の為に。どの程度手頃な値段でも充分な金銭は用意してありますが、まぁ、いかな手段を使おうと貴女の報酬に変わりはないと思っていただければ」
「そのAyleidの王冠っていうのは?」
「噂ではAyleid最後の王が身につけていたものとか。私のコレクションに加わるに値しますな」
「最後の王?」
「ほとんど分かっていません、名前さえも。1st Eraの時代、White Gold Towerの陥落後3世紀ほどですが、Cyrodiilで最後のAyleid都市を統治したのです」
UmbacanoはHerminia Cinnaがお嫌いでも、その著作はちゃんと読んでるし、持ってたりするんだな。


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帝都、王宮地区。Umbacano邸を出たその日の午後。
墓地の一画でHerminia Cinna女史に会った。彼女、学者らしく多少とんがったところはあるけど話はちゃんとできるタイプ。で、早々に交渉に入ってみるとUmbacanoの名を出した途端にご機嫌斜めになった。お互い仲が悪いようね。

f0049366_20245435.jpg「Ayleid Crownを買い取りたい?売り物じゃないのよ、いくら積まれても。Umbacanoはそれをとっくに知ってると思ってたけど」
「金に糸目はつけないそうよ」
「私はね、あの王冠がUmbacanoの手に落ちるのを許さない。あなたが考えてるより彼はずっと危険だわ」
「危険?人畜無害なコレクターじゃない」
「とんでもない。Ayleidに対する彼の関心は、只の学者のソレとはわけが違うの。彼奴はAyleidの魔法の秘密を解き明かそうとしてるのよ」
「別に珍しい話でもないじゃない。何が問題なの?」
「Ayleidが支配していたCyrodiilのことを少しでも知ってるなら、充分危惧すべきことじゃないかしら?」
「つまりAyleid Crownは危険ってこと?」
「はっきりとはしてない。分かりやすく説明できればいいけど、黙って聞いて」

Herminia女史はどうか知らないが、Ayleidに興味を持つ人間は大体皆似たような事、失われた魔術の復活に魅せられる。かくゆう私もAyleid呪文“Fingers of the Mountain”を蘇らせたことがある。単一魔法としては世界最強。確かに強力。Ayleidスゴイ!って賛美の一つもしたくなるんだけど、それも使えればの話。世界中探しても、天才Travenを持ってしても使用出来ないんだから意味がない。必要魔力が桁違いに膨大で年季の入ったリッチが全身に魔力強化装備を施してようやく一回放てるかどうかだ。ぶっちゃけAyleidの魔法なんて蘇らせても人間様に扱えるシロモノじゃないのよ。Umbacanoは収集家でも金持ちの道楽とは毛色が違うのは気づいてたし、大方その手のことを目論んでるとは思ってたけど、だから何?ってなもの。ぬか喜びに終わるのは目に見えてる。

「いい?Umbacanoが欲してる“Ayleidの王冠”は只の大昔のアンティークなんかじゃないの。確かに表むき特定の魔力を持ってはいるけど、本当の力は隠されてる。でも、古文書の研究で明らかになったの。それは眠らせたままにしておかなくてはならないほど危険な魔法の鍵だって」
危険な魔法?Umbacanoはそれを知ってて欲しがってるのかしら。…知ってるわよね、きっと。
「尚更、彼は諦めないと思うけど」
「あなたのいう通りね。たとえあなたを説得しても、他の誰かを送ってよこすでしょ、道理の通じないのを」
まぁ、Claude Maricに危険な魔法だなんて言っても聞く耳を持たないでしょうね。

Herminia Cinnaはどうあっても“Ayleidの王冠”を手放す気はない。困ったわね…と思案していたら、彼女が打開案を出してきた。それもかなり胡散臭いのを。

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「でも、もしも…もしもよ?あなたがもう一つAyleid Crownを用意するならどうかしら?」
「もう一つ?他にもある?」
「私のLate Ayleid Periodの研究はAyleidの統治者は一人ではなく、沢山いたのを示唆してる。彼らはね、多くの指揮者がお互いに権力を巡って争ってる、ひどくバラバラな民族だったのよ。まぁ結局、人間の奴隷の反乱と同じで市民同士の争いが終焉を招いたの」
「著作で感銘を受けたわ。それで他の王冠っていうのはどこにあるの?」
「私の…Umbacanoの欲しがってるのはNenalataの統治者が所有していたものなの。もう一つの冠を知ってる。対抗していた都市、Lindaiの最後の統治者と共に埋葬されたわ」
Lindai…Chorrolの側の遺跡か。確か開かない扉があったな。あの奥か。
「Umbacanoは本物の“Ayleidの王冠”を見たことがないだろうから、違いを知ってるとは思えない」
つまりそのLindaiの王冠を代わりに渡せって?そんな無茶苦茶な。
「何にせよ、本物の王冠には違いないし…目的のものでは無いってだけよ。あなたがNenalataの王冠の代わりにLindaiの王冠を彼に持っていけば、皆、枕を高くして眠れる。これ、偶然ねぇ、私が何故かLindai王の埋葬された部屋に入る為の鍵を持ってるの。あなたが正しい選択をすることを望むわ」
彼女はLindaiの鍵を手渡してきた。何が偶然よ。Umbacanoの使いが来たときに備えて手を打ってたんでしょうに。

「最後のAyleid王って、貴女の本に出てくる奴よね」
「Nenalataの王が歴史上最後のAyleid王よ、間違いなく。古い年代記を信じるなら、彼は他のAyleid王国が滅んだ後も数世紀もの間支配していたみたい。でも“Ayleidの王”というものはただの一人もいなかったのよ。各々の都市の王がいただけで、それも長い間で盛衰があった。単純に全ての王が滅ぼされたりCyrodiilから追い出されたりして、Nenalataの王が“最後”になっただけよ」
そういう意味での“最後”か。皇帝のような者はいなかったのね。
「ありがとう、勉強になったわ」
「LindaiのAyleid都市は、Nenalata、いわゆる“Ayleid最後の王の都市”に激しく対抗していた。UmbacanoはLindaiの王冠とNenalataのソレの区別はつかないはず。少なくとも試してみる価値はあるんじゃない?私は、UmbacanoがNenalataの王冠を使ってどんな恐ろしい力を解放するのか分からないってことを知ってるだけよ」
「分かった。お邪魔したわね」

私はHerminia Cinnaと別れて、Elven Garden地区に向かった。

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Herminia Cinnaのご自宅。家主はいまだ墓地を散策中だから、当然留守。
それじゃ失礼しますよ。
二階に上がると寝室に遺跡でお馴染みのAyleid Chest。箱ごと持ってきたのね。その中にNenalataの王冠があった。
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Herminia Cinnaの話はもっともらしく聞こえるが、一つだけひっかかる点がある。Nenalataの王冠は危険でLindaiの王冠なら危険は無い。どっちも“Ayleidの王冠”なのに?HerminiaはUmbacanoが何をしようとしているのか心当たりがあって、別な王冠をあてがうことを提案してきた。その別な王冠ってのを使うと何か起きるのかも知ってるんじゃないかしらね。用意周到にLindaiの鍵を用意していたのも怪しいし、何より枕を高くして眠れるなんぞと笑って口にするのはどうにもいけ好かない。UmbacanoもHerminia Cinnaも同じ穴の何とやらだ。個人的にUmbacanoの企みも知りたいし。悪いけど借りてくわよ、Herminia。なんなら後でLindaiの王冠を取ってきてあげるから勘弁して。


f0049366_20263733.jpg「“Ayleidの王冠”を手に入れたと?」
「ええ、これでしょ」
「ああ!最高です!これまでで最高の財産ですよ!」
ガメてきた王冠を手にUmbacanoは狂喜した。
「私がかつての最後のAyleid王の額を優雅に飾った、まさしくその冠を頂くと思うだけで…」
「…」
「ただ眺むるだけで、矮小なる種族を死に至らしめたあの古き時代…」
…な、なに物騒な事呟いてるんだ、この御仁。完全にイっちゃってるじゃない。Herminia Cinnaが言った通り、相当ヤバイ事考えてるわね。

「私は貴女の労力に再び感謝を捧げましょう。そこでもし私の為に危険を承知で付き合って下さるなら、もう一つ、最後の仕事があるのです」
ひとしきり天上に浮かれて現世に還ってきた後、いつもの冷静さで仕事を持ちかけてきた。
「危険?何をする気?」
「Ayleidの最後の王の元へ私の研究成果を持って行く、最終ステージなのですよ。NenalataのThrone Roomへ向かう必要があります」
やはりNenalataか。
「私は自身、身を守る術を持ちませんので、そのような探索において貴女は掛け替えのない道連れであると確信しています。貴女への報酬は、Nenalata。どんな略奪も思いのまま。 Throne RoomはAyleidの時代より封印されていますから、それは豊かな収穫を提供するはずです」
「いいわよ、Nenalataで待ち合わせ?」
「結構ですとも。では三日後に。遅れませぬよう」

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さて、Mr.Umbacanoは何をする気なのかな?
三日後、私はNenalataへ向かった。


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by yamanobe26 | 2006-10-09 20:33 | Oblivion日記外伝
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