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クエスト名「Allies For Bruma1~Canvas The Castle」
Sancre Torの廃墟からTiber Septimの鎧を回収した後、Orange roadに降りて西に向かい、Chorrolへと入った。 Weynon修道院を抜けると、街の門前にはOblivionの門がしっかり開いていた。なれどBrumaの時のように警備兵は出てきていない。 しかも住民は普段と変わらぬご様子。燃えるゲートを眼前に悠々と畑仕事をしてる者までいる。 「心配ない。Kvatchで起きたようなことはここでは起きんよ」 何を根拠に言ってるのか知らないが、タウンガードは呑気に笑っている有様。 情報が漏れたのか、もしくは想定内だったのか。Mythic Dawnは街の門前にゲートを開けて、兵をBruma支援に回せないよう嫌がらせを始めたらしい。開いてるだけのやる気のない門でも効果は十分にある。即刻閉じてもいいのだが、一応地元の領主にナシを通しておくことにした。 Chorrol城。 現在のChorrolの領主はArriana Valga伯爵夫人。旦那のChorrol伯に先立たれ、今は未亡人。娘のAlessiaはLeyawiin伯Marius Caroの奥方で、侍女を伴い里帰りする彼女をよく街道で見かける。 「お会いできて嬉しいですよ。私がChorrolの伯爵夫人Valgaです。貴女とお話する時間があればよいのですけれど、少し立て込んでますの」 夫人は娘さんによく似た顔立ちで、お上品。門とは別の要件でトラブってるよう。…なんだろ? 時間がとれないとのことなので、早々に要件をすませることにして、Brumaの支援を願い出たら、すでに知っていたのか夫人は即答してきた。 「Brumaの要望は理解しているつもりです、ですがChorrol自身の防衛が先でなければなりません。街の外のOblivionの門からの脅威がChorrolに残っている限り、いかなる兵もさくことはかないません」 Mythic Dawnの嫌がらせ策は成功中。余所様の火事を消す前に自分ん家の消火が先だ。 「では今しばらくお待ちを」 「おらぁ!どきなさい!!」 はい、一丁上がり。 最早、テキトー。金も使い切れないほど貯まったから、こんな不細工な門は用済みである。 ゲートを閉じて城に戻り、伯爵夫人との交渉を再開。 「噂以上の方ね、貴女は。Kvatchの英雄殿。貴女はOblivionの門を閉じ、私の街に大変よくしてくれました」 「では」 「ええ、私はBruma防衛を支援する為に、快く兵を送ることにします。了承したと考えて下さって」 「感謝します、マダム」 Oblivionの門は解決したので、伯爵夫人はあっさりと支援を約束してくれた。 残るは、別件のトラブルだが… 「何かお困りのことが?」 「貴女は信用のおける方です。もしよろしければお手を貸して頂けるかしら?誰かが私の大切な遺品を奪ったようなの。盗まれた絵を取り戻す手助けをお願いしたいのです。その絵は私が失った愛、Valga伯爵のもの。私の寝室から盗まれました。貴女が絵を見つけて犯人を悔い改めさせることができたなら、正当な報酬を出します。いかがかしら?」 盗難ね。派手なドンパチとは無縁。別に何日も掛かりそうな事件でも無さそうだし、息抜き半分で受けちゃうことにした。 「よかったわ。まずは手かがりを集めるのがよろしいでしょう。それと注意を。誤った人を非難せぬように。私に貴女を怒らせないでね」 夫人は冗談ですと笑いながら、いくつかの鍵を取り出した。 「ここに鍵が少々。これでChorrol城の立ち入り制限された場所の多くに立ち入ることができます」 「どのような絵かお聞かせ願えますか?」 「絵は…私に残された全て、伯爵を思い出す。ただの命のない絵の具とキャンバスではないの。私が語りかけて、返事を待つ、そうやって一人の夜を過ごしてきたのよ」 「…何か手掛かりは?」 「城住まいの者と話すのが最善でしょう。知りうることを全て知れば、自ずと具体的な手掛かりも捜せるのではないかと」 城住まい?…内部犯行なのか。 「盗人が入った時、私は余所にいました。部屋には鍵が。中に入れて、所在が不明だったのは宮廷魔術師Chanelと人足のOrgnolf。それと警備隊長のBittneldと私の給士Orok gro-Ghoth、式部官Laythe Wavrickに確認することも忘れないで」 それぞれの所在は、Chanel、OrgnolfはPrivate Quartersに。Bittneldは兵舎かもしくは街を巡回中。Orok gro-GhothはPrivate Quartersか、食料の買い出しでDar-Maの母様の店Northern Goods and Tradeにいるとのこと。接待役Laythe Wavrickは私のすぐ隣で執務中。 御前を辞して早速に捜査に入ろうと思ったら、夫人は一つ注意してきた。 「十分な証拠を捜し、犯人と思われる者に対峙し、罪を認めるか否かを見るように。私は盗人が悔い改めることが望みで、危害を与えればよいとは思っていません」 勝手に裁くな、か。お優しいこって。 「やぁ、又会えて嬉しいですよ」 「お久しぶり」 執務中の気前のいいお役人、Laythe Wavrickに何か知ってるか聞いてみた。 「私の仕事ですと、訪問客のお世話以外玉座から目を離すことは余りないのですが」 と前置きして。 「ここだけの話ですが、Orgnolfが少し妙だったかもしれません。飲酒の習慣が近頃ひどくなってます。彼はお酒を買うために、他の人にお金の無心をするようになりました。人足の賃金で彼の習慣は不都合かと」 酒代欲しさに伯爵夫人の宝物に手を出したって言うわけ。そりゃ無いんじゃない?やるんなら目につかないモノを狙うでしょうに。 「で?あんたが生きてる彫刻じゃなきゃ、何か要件があるんだろう?」 「単刀直入に言うと昨夜のアリバイを聞きに」 「泥棒が入った時か、俺はGreat Hallにいたな。Bravilからきた配達人と口論になってよ」 なんでも豪雨でBravilからの荷物を積んでた馬が足場を失って崩れ、瓶を、酒瓶だろうけど、壊したんでその配達人を首にしたんだとか。 「その後、残りの夜は部屋で過ごしたぜ…読書で」 読書ぉ?またまた。 「そうか、伯爵夫人は絵を捜すのにあんたを雇ったってか、あん?まぁ、俺なんかぼやっと眺めてても、見つけられんぜ」 「…かもね。絵のことは知ってる?」 「おう、そいつは立派な男の立派な肖像だ」 「ありがとう。邪魔したわね」 がんばんなとOrgnolfは歩き去った。…彼が犯人だったら芝居の天才だな。 Orgnolfを見送ってると後ろから視線を感じた。振り返るとRedguardの女が立っていた。 「こんにちは、何かお探しかしら?」 「昨夜のことで皆さんにお話を、ご存じで?」 「ええ、伯爵の絵が盗まれたとは聞いてるわ。夫人が調査の為に外部の者を雇ったとは知らなかったけど。見つかるといいわね」 女は宮廷魔術師のChanel。Redguardらしい情熱的な顔立ちと髪型。 「お話を聞かせていただけます?」 「絵が盗まれた夜のことね、私は城の中庭で星を読んでたわ」 宮廷魔術師はようするに占い師である。 「しばらくして、Great Hallを抜けて食堂に行こうと決めたの。寝る時間まで手酌でワインをやりながら、自分で作った星図を調べてた。それからまっすぐ部屋に戻って、その夜は寝ちゃったわ」 「絵の事はご存じ?」 「盗まれたValga伯爵の絵ね。誰が描いたとしても、あの方を正しく描く事なんてできやしない」 「え?」 「彼は思いやりがあり、高潔だった。それをキャンパスの上に伝えるのは難しいのよ。これ以上詳しい情報は提供できないけど、気を悪くしないで」 「いえ」 何かしら?Chanelの印象は良い。Orgnolfよりはよほどマトモだ。でも伯爵の事を語る彼女は何か変。盗まれた肖像画に思い入れがあるようだけど。 三人目は給士のOrok gro-Ghoth。まだ若いOrcだった。 「うむぅううう。俺はその晩は、ChanelもOrgnolfも見た憶えがない」 いや、そんな悩まんでもいいんですけどね。 「そもそも、俺はその夜ほとんど部屋にいたんだ。ずっと雨で日課の散歩をしても無駄だった。ChanelとOrgnolfが出てたんなら、俺をちゃんと見てたろうな。俺、Orgnolfと少しイザゴザ起こしただけだし」 「トラブル?」 「あいつが西の塔の上階で酒飲んでるの見たんだ。止めないなら夫人に言いつけるって話したんだけど。あいつはちょっと文句言って、納得してくれた。それからは何もないよ」 あらま、昨夜は雨か。あの~、犯人分かっちゃたんですけどぉってとこだけど、一応ガードの隊長Bittneldにも当たってみますか。兵舎のほうだったわね。彼とは顔見知りだ。 「勇者のお出ましだな、レディ。Oblivionに戦いを挑むか!敬服するよ」 「単なる害虫駆除よ。それより昨晩のことを教えて欲しいの」 「残念、俺は夕時ははずしててな。Chorrolを巡回中だった。変わった事は一つだけ、Chanelにあった事。西の塔にずっといるのを見た。何やってるのか聞いたら、呪文の研究中だと。その時はなるほどと思ったがな」 ふむ。裏付けがとれたか。やはりChanelの証言は嘘と判明。後は現場検証だな。彼女の犯行を示す証拠がいる。 周りを適当にあさってみたが、ここをアトリエ替わりに使ってるのが誰か、まぁChanelだろうけど、物証は見つからなかった。塔を出て、念のために食堂を見て廻ると、床のラグに絵の具がバッチリ。アトリエの床にパレットが放り出してあったので、踏んづけたんだろう。 「あら、又来たの?いらっしゃい。絵の捜索が旨くいってればいいけど」 「ええ、ちょっとお邪魔するわよ」 Private Quartersに戻って、Chanelの部屋を訪問した。今度は部屋の中を拝見しに。で、証拠の品はすぐに見つかった。テーブルの上に筆箱が置かれている。…隠す気はないか。彼女を振り返ると、とても悲しそうに私を見ていた。 「その通り。罪を白状するわ。でもね、分かって欲しいの、Valga伯爵への私の大きな想いゆえにそれをしてしまったことを。肖像を描いたのは…私なの。伯爵が亡くなられて、夫人が長い時間それと過ごしてきたことに嫉妬したのよ」 そういうことだったの。それで絵の事で云々言ってたのね。 「私は絵を取り返したかった。絵を盗もうって決意して、この部屋で絵の裏に隠そうとした」 「それで額縁の大きな絵を用意したのね」 「私は、自分の犯した罪を恥じている、でも待っている運命に向き合う用意はできてるわ」 彼女は自分の犯行がすぐバレると思っていたそうな。行動が不注意すぎたと認めた。そうでしょうね。Orgnolfって絶好のカモがいるのに、彼女は利用しなかったし。伯爵への愛情が大きすぎたゆえの出来心。Chanelは素直にお縄につき、罪の裁きを待つことを選んだ。自制できずに何かをしでかす事は誰にでもあるが、盗んだものがものだ。夫人が穏便にすませる事を望むしかない。 Chanelの部屋に入ると何故かLaythe Wavrickがいてジョッキをグイグイやっていた。二人の関係を邪推したくなるが、どこぞのサスペンス劇場のBGMが聞こえてきそうになるのでやめた。世の中知りたくないことは幾らだってある。 「ああ!調査から戻ったのね。結果を聞かせて頂戴。犯人はどなた?」 「宮廷魔術師のChanelでした」 その名を聞いて、夫人は複雑な表情を隠せなかった。容疑者としてChanelの名を上げたのは夫人自身だし、荒事での解決は御法度、罪を改めさせたいという希望がどこから来たのか考えると、事情はおおよそ分かる。 夫人は淡々と口を紡いだ。 「彼女の罪を聞いてショックを受けています。彼女はいつも素晴らしい宮廷のメンバーだったわ。でもあなたの証拠は疑問の余地がないようですね」 「はい」 「彼女をChorrol城から追放し、その任をときます。けれど、私は彼女が哀れでなりません。よって投獄はしません」 温情ある処置。そう言って差し支えないのだろう。Chanelは二度とChorrolの地に足を踏み入れることはできない。 当たり前だが、絵には愛情が込められる。それが愛した人の絵なら尚のこと。そして伯爵夫人は夫の死後、そのChanelの描いた絵を愛してきた。夫人の心中を察するに余りあるが、Chanelを哀れと思う気持ちに嘘はないと思う。結局、夫人は絵の回収のことを一切口にしなかった。 私のやるべき事はすでに何もなし。夫人の用意した報酬を受け取り、城を退出した。 その脚で戦士ギルドに向かった。マスターになって一月以上たつ。運営方針を補佐役に伝えておかないと、過労死する奴が出るかも。生かさず殺さずは支配者の哲理。 「Oreynいる?」 「暗ぇ世の中にチビっとはマシなニュースがあるってのも悪くねぇな。俺に何んか出来るか?Chorrolの英雄様よ」 Modryn Oreynはその減らない口の悪さで出迎えた。
by yamanobe26
| 2006-08-04 18:31
| Oblivion日記本編
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