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クエスト名 「Drunk And Disorderly」
Leyawiin、Five Claws Lodge。 「あなた、ギルドの人でしょう!こいつら押い出してよ!」 宿の女将、Witseidutseiは大変おかんむり。酔っぱらいが3人、店を占領して管巻いているのだ。 「揉め事を起こしてる?ええそうね。いっぱいあるわよ。家具を壊したり、客を脅したり。ろくでなしよ、こいつらは」 同感だわね。 私がはるばる北のChorrolから南のLeyawiinまでやってきたのは、別にこの店の女将の依頼を受ける為ではない。3日ほど前、Chorrolの戦士ギルドでギルドチャンピオンModryn Oreynと食事を共にしたときだ。私は仮面で食べられないから座ってただけだが。 「もっと仕事したい、そうか?いいぞ。ガキ共がLeyawiinで揉め事起こしてやがる。ギルドの評判が落ちるだろうが」 「揉め事って?」 「お前の兄弟の何人かが地元の酒場で狼藉を働いててな。だらしねーのは切っちまえばいいんだが、他の連中が悪くは見えるのは面白くねぇ。Rellian、Vantus PreliusとDubok gro-Shagkを探せ。前はこんなトラブルはなかった。何がどうしたのか見てこい」 つまり、トラブルを解決する側がトラブルを引き起こしてるという、本末転倒な事態になってるわけだ、このLeyawiin支部は。 「誰かなんとかしてくれない。こいつら店を潰す気よ!」 我が兄弟たちの被害者、Witseidutseiの心労はピークだ。何とかしないといけません。私は3人組、Rellian、Vantus Prelius、Dubok gro-Shagkの酔っぱらいの輪に入った。 「面倒かけないでよ」 「面倒なんてねぇ。ここには何にもねぇ!楽しみはねぇ。仕事もねぇ。ねぇんだ!Blackwood Companyに仕事は全部とられた。俺らには何も残ってねぇ!飲まずにいられるか」 Blackwood Company?あのでっかい会社か。 「連中のこと聞いたことねぇか?元軍人だ、トカゲどもからちびっと領土を取り戻す為に沼地に送られてた。Vantusに聞け」 緑の大男Dubok gro-Shagkは、重装備の帝国人を指さした。彼がリーダーか。そっちも完全に出来上がってる。 「人の話に割り込むのは賢くないと思うぜ」 「説教が好きなら素面の時にしなさい。Oreynが面倒事を起こすなって」 「こんなのはどってことないぞ。俺が本当の面倒てやつをあんたに話してやろう。そりゃぁな、仕事がないときに債権者に支払いをすませようってときだ。洗い場で食い物を買う話する女房だ。Blackwood Companyがのさばってきてからはこんな状態さ」 …そういうこと。あの会社、ギルドの商売敵だったとは知らなかった。 「俺は唾吐いてやった。傭兵どもはBlack Marshで領地を取り戻す為に、皇帝に送り込まれた。彼奴らは失敗して、戻ってきて商売を始めた。それ以来、契約に関しては俺たちより安い金で働いてる。それにな、彼奴らギルドのメンバーじゃ受けられない仕事も平気で引き受けてる」 Black MarshはArgonianの故郷だが、実際はもっといろんな人種が住んでいる。沼地の多い湿地帯で北方のNordやBretonにはあまり適した気候とは言えないんだが、Cyrodiilとモロに隣接していて、間に山岳の類がない。しょっちゅうその国境を巡っていざこざがある。Blackwood Companyの社員はその子競り合いに送られた傭兵たちが帰還後、ここLeyawiinで起こした会社ということだ。ギルドで引き受けられない仕事、つまり法に抵触する領域まで手広くやってるってことかしらね。 しかし、それだから飲まなきゃやってられないってのは違う話だ。 「ようするに仕事があればいいのね?」 「素晴らしい考えだ!近頃はOreynも優秀なのを送ってくるんだな。こうしようぜ。あんたが多少払いのある仕事を見つけてくる、それで俺たちはハッピーってわけだ」 クズどもが。この時の私の目つきは簡単に言えばそういう類。仮面で見えずとも雰囲気は伝わる。Vantusは言い過ぎたこと反省した。 「仕事があるってのは偉大だよ。ひどいことに、俺たちに誰も何もくれないんだ。もしあんたが少しでも仕事を見つけられたら、俺たちがやるよ」 「そう」 結局のところ、この連中は金がない。金がないからここから出られない。飲み続けてる限りは客だからお代を払わないでいい。単純かつ泥沼的思考だな。 話はついた。この飲んだくれどもの仕事を探さないといけない。馬鹿馬鹿しいとは思うが、それが私のお仕事。こっちが酒でも飲まないとやってられないわ。 「Witseidutsei、ビール1本、あったらだけど」 Five Claws Lodgeは私も定宿にしている。Witseidutseiは馴染みだ。幸い、ビールはまだ無事だった。 「Blackwood Company、知ってるわよね?」 「あの連中も似たようなトラブルをこの店で起こしてるわよ。でも、迷惑料払うだけの金は持ってる。物事、いつだって金さえあれば片はつく」 ふむ、商売人にはそうなんだろうな。Vantusは安請け合いだって言っていたけど。Blackwood Companyって金回りがいいんだ。となると、裏でそれなりに小汚い事やってるのは間違いなさそう。 ま、いいわ。そっちは関係ない。 「ね、なんか仕事無いかしら?ギルド向きの」 「戦士ギルドの仕事?う~ん…Margarteにあたってみたら。ここか自宅に居なければ、錬金術の材料探しに外へ出てると思うけど」 錬金術師か。ん、いい線だわね。あたって見るか。 「部屋借りるわよ」 Witseidutseiに部屋代とチップを払って、その日は眠りについた。ドアの外では酔っぱらいを罵倒する彼女の怒鳴り声が響いていた。 翌朝、部屋を出ると昨夜と同じ状況が継続していた。早めになんとかしないと、店が潰れる前にWitseidutseiが潰れる。 「…でも、私の真の情熱は錬金術なのです。新しく、興味深いポーションを煎ずるのが大好きなのです。まさに喜びです!」 「お気持ち、分かりますよ」 「忙しいコンサルタントとトレーニングで材料集めをする時間が僅かしかないのが残念なのです」 「なるほど」 「そして私の夫、Eitarがその僅かな時間を彼の情熱的な趣味に費やすなどというようなことは決してありません」 「…」 「KhajiitとArgonianの間でトラブルを起こします。私の材料探しを支援する為なのです」 「あはは…」 彼女の夫Eitarには先に挨拶した。彼は、Argonianは朝食の度にKhajiitのお尻を蹴ってもよいと聞いたなら、それは間違ってる。Khajiitにこそ時と場所を選ばずArgonianのお尻を蹴ることができると応えよと教えてくれた。 おもろい夫婦だな、この人たち。 「…で、ですね、戦士ギルド向けの仕事はございませんでしょうか?」 「ギルドの助けを頼る何かならあると思います。私はOgreの歯とMinotaursの角を錬金術の実験の為に必要としています。それらは入手が難しいですし、とりわけ新鮮なものがよろしいのです。そして私はBlackwood Companyの人間にその探索を任せるほど信頼していないのです」 お! 「あなたについても、どちらかと言えば信用していません。これでどうでしょう。もしあなたがエクトプラズムを5つ持って来てくだされば、私はギルドに仕事を出します。これが私の提案です」 「ありがとうございます。是非、その条件で」 かくしてエクトプラズム5個とギルドの仕事が交換条件となった。よくよく考えれば妙ちくりんな取引だが、深く考えたら負けだ。仕事が貰えれば何だって構わない。 Margarteに礼を言って彼女の家を出た。あとはエクトプラズムのあてだが、一番手っ取り早いのはそこだ。Margarteの屋敷の真向かい。教会の地下墓所。 「は~い、お休みのところお邪魔するわよ」 となると、ここで待ってるのもあれだわね。ふむ。ちょっと行ってみますか。 戦士ギルドが烏なら、Blackwood Companyは鳶ってとこかしら。 豪華な建物ねぇ、ホント。Leyawiinの戦士ギルドは他の支部と比べて立派なんだけど、ここと比べちゃうと褪せるわ。装いは豪華だし、社員もパリっとしてる。こりゃ、負けるな。ただでさえこの街は器にうるさい人間が多いし。 うちの副指令はModryn Oreynなわけだが、あんな人格がねじ曲がった人間でも上に居られるのは、戦士ギルドが腕しか問わない単純な機構だからだ。ついでに言うなら戦士ギルドは、これで立派に国家公認機関。魔術師ギルドと盗賊ギルドも同じだ。後者は今じゃやっかいものになってるけど。で、Blackwood Companyは民間企業で、商売として万屋をやってるから、コマーシャリズムも重要な要素。帝国本土内では、対抗組織がなかったから今回みたいな事態になるわけだが、これも世の流れってやつだろう。もっとも、Witseidutseiの店で酒飲んで管巻いてるのはどっちも同じ。服を良くしても中身が変わるわけじゃあない。 戦士ギルドの救世主、Margarteは日が落ちてから帰ってきた。 「よろしい。あなたはエクトプラズムを持ってきたのです!専心すれば戦士ギルドは仕事ができるようです。私はOgreの歯とMinotaursの角の代金を払うとお仲間に伝えて下さい。戦士ギルドは私の唯一の供給元です。より多くの取引をしましょう」 「感謝します、マダム。戦士ギルドは最高のサービスを提供することをお約束します」 Margarteと独占契約を結んだ私は、意気揚々とFive Claws Lodgeへ向かった。ちょっとキャリアな気分だわ。 扉を開けると、店は未だ同じ面子で酒盛りが続いている。 「奥さんに言い訳できるからもう帰りなさい」 きょとんとしてるVantusにとってきた仕事のことを伝えた。 「Margarteの為の材料探し…か?俺の仕事だ!みんなにも教えてやるぜ。あんたの援助と友人に感謝を。これでOreynも幸せになれるだろう」 「あ、こら!私がとってきた仕事なんだから、へまるんじゃないわよ!」 酔っぱらい3人組はまたも飲み始めた。仕事にありついた祝杯だそうだ。 どうしようもない連中だわ。 「大丈夫、これ以上は何も起きないわ。多分、飲んだ分を払う金が入るでしょ」 Witseidutseiは店が潰れずにすんで安堵している。そうね、きっちり取り立ててやって。 かくもくだらない理由ではるばる南までやってきてが、トラブルは一段落。ライバル会社との抗争はまだ続くだろうし、実質、問題は何も解決してない。どーなることやら。 「Garridan's Tears?」 「Tearsは小さな結晶。見た目は青みがかってる。僕が想像するにとても美しいものだよ。Tearsは名前じゃない。文字通り、大昔に生きていたGarridan Stalrousっていう騎士の凍った涙さ」 このKhajiitはS'drassa。この支部で最年少の錬金術商。頭の良い子なんだが、本人は薬屋が希望で学者になる気はないらしい。彼は一風変わったコレクターで結晶マニアなんだそうだ。私にGarridan's Tearsなるものを探して欲しいと頼んできた。魔術師ギルドとは無関係で個人的な依頼。等価な報酬を出すと約束した。 「いったい騎士に何が起きたのか、もしくは涙が何故凍ったのかははっきりしない。でも貴女が尋ねることができる人を知ってるよ。魔法大学でJulienne Fanisを探し出して。Alchemy Headquatersの監督官やってる」 「あんた、私を誰だと思ってるの?」 「誰かがこの結晶について詳しく知る助けになるとすれば、それは彼女しかいない」 S'drassaは胸を張って応えた。 Julienne Fanisは私付きの錬金術師だ。こいつ絶対に私が大魔術師だと知らないな…。 しばらく大学も顔を出してない。丁度いいわ。Chorrolへ戻る途中で寄ってみよう。私は翌日の朝、Leyawiinを出発した。 途中のそのまた途中なんだが、ついでに白馬騎士団の宿舎に寄ってみた。特に理由はなかったが…なんであんたがここにいるわけ?
by yamanobe26
| 2006-06-09 15:37
| Oblivion日記本編
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