Simらしのなく頃に+Oblivion日記

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OBLIVION日記その13

クエスト名「Order Of The Virtuous Blood(前編)」
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私はアリーナで順調に勝ち続けている。勿論負けてたらこんな事言えませんが。
日の差さない不健康なBloodworksの雰囲気にも慣れた。脳筋親爺Owynは相も変わらず口の利き方を知らないが、ひよっこ扱いはしなくなったような気がしないこともない。

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はいはい、見ない見ない。
最初はどこの踊り子の衣装かと思ったが、今じゃこのままアリーナと物置小屋を行き来している。いや、この格好してると若く見えるしぃ…はははってなもんだ。慣れって恐ろしいですわ、奥様。
そんなこんなで本日も勝星を稼いで帰宅する途中のこと。Temple地区を歩いていると、こちら目掛けて一心不乱に突っ走ってくるDunmer女が見えた。

f0049366_24541.jpg「すみません。あなたを煩わせてすみません。でも私、あなたから助力を得るよう言われたんです」
やけにせっぱ詰まったDark Elfで、しきりに恐縮していた。
「…あなたは?」
「礼儀を忘れてしまうなんて。私はRalsa Norvaloといいます。私の夫、Gilenにあなたを探して、助けていただけないか聞いてくるようにと頼まれました」
「助ける?」
「いつもは…見ず知らずの方にこんな風には接しません。けれどGilenに強く言われたものですから、どうぞ私の無礼を許しください」
「気にしないで、続けてくださる?」
「ありがとうございます。Gilenは大袈裟な人なんですけど、でも今回はこちらが心配になるほど真剣なものなので…。彼、あなたに助けていただきたいことは帝都市民にとって、とてもとても重大な問題だと言うのです」
それはまた…帝都市民とは話が大きい。
「彼はあなたをTemple地区のSeridurの家で出迎えることになってます。そこですべて説明すると言ってました。言付かってきたのはこれだけです」
「心配しないで。訪ねますから」
「ありがとう。彼も喜びます。もう行かなくては、それではごきげんよう」

Seridurの家はTemple地区、つまり今私が立っているここ。その家はすごく近い。目と鼻の先なんだが、さすがにこの格好はまずかろう。まずは着替えが先だ。街の雰囲気はいったってのどか、平和なもんだ。けれど見た目が平和だから、中身もそうだなどとは限らない。この時、私はまだこの街を病魔が蝕んでいる事に気づいていなかった。
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物置小屋に戻って着替えと適当に武装してTemple地区に戻った。壁際の細い路地を入っていくと目指すSeridurの家があった。

f0049366_1361665.jpgこの髪型は…エルフには珍しくないのだ。ないのだが、だからと言って見慣れるものでもない。この世にはどうしても慣れない事も残っている。
「とうとう会えましたな、名誉なことです。貴女がこの街にいらっしゃると聞いて、是非に助力を取り付けねばと思った次第です。貴女は貴女が思うより有名なのですよ」
目がキョトーンである。勿論彼の髪型、身なりの良さ…にではない。
私がそんなに有名かしら。まぁ、最近ちょっと売れてきたかなぁってとこはあるけれど。

「ああ、自己紹介がまだでしたな。私がSeridurです」
「はじめまして」
「こちらこそ。Gilenの奥方を使いに出した不作法はお詫びする。だが、我々は通りで会わぬほうが安全なのです…。あなたが私と来るのならば」
「お付き合いしましょう」
即決である。その為にきたのだ。
「結構。足下に気を付けて」

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彼は階下に降りていった。私も後に続いた。民家にしては長い階段の先、地下室というには結構広い部屋にArgonian、Grey-Throatが一人待っていた。私の後ろにRalsaの夫、Gilenが続いて降りてきた。壁には書物や資料が並んでいる。講堂のようであり、教会のようでもあり、兵士の控室のようでもある。なんだろ。ギルドだろうか。もっと閉塞感があるけど。

おのおの顔を伺った後、皆揃ったとばかりにSeridurが口を開いた。
「歓迎しよう。貴女は今、the Order of the Virtuous Bloodの聖壇にいる。今まで我々以外、この神聖な広間にはわずかな人間のみしか立ち入らなかった」
高貴なる血の騎士団?この妙な雰囲気は秘密結社か。

「我らは、他に適当な言葉がないが、擁護者だ。我らは襲いくる疫病からこの街を守る。我らはバンパイヤハンターだ!」

彼が真剣なのは分かる。分かるけどさ、いや、ちょっと吹きそうになってしまった。このハイエルフはアレですよ、自分で話してて自分で感動するタイプ。クールを装う熱血ね。さてそれはおいといて…バンパイヤハンターとはまた随分とレアなボランティアだ。それが存在するのは知っているし、旅先でそれを生業とする者とすれ違った事もある。私がさほど驚かなかったのでSeridurは意外そうだが、帝都と違い、バンパイヤは私の故郷では珍しい患者ではない。

「貴女はあの不浄なる存在をよくご存じのようだ。罪無き者を家畜のように食す。そう、この組織は彼らと戦うためにつくられた!」

Seridurというか帝国本土内ではバンパイヤを闇の眷属や呪われた悪魔のように考えているものが多いようだ。あまりお目に掛かる機会がないせいだろう。だがバンパイヤ、吸血鬼と呼ばれるその者たちは紛れもなく病人だ。生まれながらの怪物ではない。伝染する病で感染者は血の欲望に耐えきれず、多くは墓所や洞窟の暗がりで焦燥し、ついには耐えきれず人を襲う。感染力は絶大で事実上この病を回避できる者はCorprusという別の不治の病にかかった者だけ。この二つの疫病の治療法は古今多くの者が探し求めたが、未だ見つかったとは聞いていない。完治した者もいることはいるんだが…まぁ、長い話だ。やめておこう。

「しかし、我らは老いた3人のみ。吸血鬼と対抗しうる力はない。戦って倒すだけの力が足りないのです。我らの最終目標はこの清らかな街に住む吸血鬼を一掃することです」

3人だけか。少数精鋭も結構だけれど人材確保が先だろう…って事で私なわけね。


「この地区に住むRoland Jensericが吸血鬼だとOrderでは警戒している。すでに彼は犠牲者を一人出してしまった。それゆえ貴女をここへ招いたのです。彼がまた襲う、あるいは殺す前にこの吸血鬼を倒し、奴の汚染から街を守って欲しい」
「Roland Jenseric?」
「少し前の夜のことです。私はよく街を散歩するのです。バンパイヤのいかなる痕跡をも見逃さない為に。Rolandの家を通りがかった時に悲鳴が聞こえました。裏庭に走ると彼と彼が求婚していた女性が争っているのを見つけました。止めに入ったのですが、彼は余りにも強かった。彼は恋人を投げ捨てて私に向かってきました。幸運にもなんとか通りに戻ることができ、彼の手を逃れました。しばらく隠れて庭に戻って見るとRolandは去った後でした。そしてその女性は事切れていました。首に二つの噛み傷を残して。その時彼が吸血鬼だと知ったのです」

好きな人々を襲ってしまうほどに堕ちる。血を吸って正気に戻った途端に己が行為を知る。それはどんな地獄か。とかく吸血鬼にまつわる話はこの手のやるせないものが多い。

「Orderは貴女に彼を追跡し、滅ぼす事を依頼します」

依頼を受ける事自体に問題はない。ハンターでなくてもバンパイヤは放置できない。自分の知人がその毒牙に掛かれば、たとえ肉親であろうと切らねばならぬから。そんな事態は誰だって避けたい。それでもこの手の仕事にはどうにもぬぐい去れない躊躇いがある。


「彼はどこに?」
「手がかりとして彼の家を探すべきでしょう。彼は何日も戻っていませんから、そこは安全なはずです。何か問題があればここへ来て下さい。我々は夜に集まりますから。彼の家はこのTempl地区にあります。私の家の庭の先、正面に。皮肉なものではありませんか?」


Seridurとの長い会談を終えその問題の吸血鬼Roland Jensericの家へ向かった。と言ってもすぐ裏だ。Seridurの家とは入り口が反対で表通りに面している。扉にはやはり鍵が掛かっていた。簡単な鍵だ。ただし門のガードが近く潜ったら即バレる。仕方ない。日が落ちるまで待ちますか。

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誰も見てませんね。ではお邪魔します。
中はごく普通の佇まいで、吸血鬼の痕跡は微塵もない。Rolandはいつ発症したんだろうか。見るとテーブルの上に本があり、小さな紙片が乗っていた。どれどれ…

f0049366_1525679.jpg“私のRolandへ。私はあなたがBravilから戻るまで待てない。私のハートは…”
嫌なのもの見つけちゃった。…ラブレターだ。それはRolandが求婚していた女性から彼にあてられたものだ。正直、破って捨てたくなる内容だったが、Rolandの所在の手がかりが書かれていた。逢い引きに使った小屋があるらしい。森の小屋。森か…帝都の西半分はGreat Forestがあるが、カップルで入り込んで楽しめる場所ではないだろう。女の足で行けて、私も女だけど、道が通っていて余り帝都から離れていない場所。
念のためOrderの連中にも聞いてみたがめぼしい情報はなかった。一つ心辺りがあるにはあるのだが。帝都の東、Cheydinhalへ向かう道の途中に山小屋を見た記憶がある。誰のものかは知らない。帝都の東岸は橋がないから可能性は低いだろうか。

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こんな夜中に真っ暗な湖を泳いで渡るのはご免だ。私は湖幅が狭く飛び越えられる場所を知っている。Rolandたちがここを通ったとは考えにくいが、とにかく湖を渡ってCheydinhalへ向かう街道に入った。


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目指す山小屋はさほど遠くない。街道沿いで丘を登った場所にある。
さて、時刻は真夜中をすぎ、吸血鬼が絶好調な時間帯。近くにいるなら探す手間がない。向こうから勝手にやってくる。昼間、寝込みを襲うほうが作業的にも気分的にも楽なのは分かっているのだが、この目でバンパイヤだと確認せずに殺すのはやはり抵抗がある。襲ってくれれば遠慮無く切れるのだ。…この偽善者め。

山小屋の扉を解錠し、剣を構えいつでも呪文を放てるように敵襲に備える。その攻撃より感染を防ぐほうが重要だ。

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中に入って驚いた。否、呆れたというほうが正しい。噂の吸血鬼は確かに小屋にいた。真夜中にこんこんと眠る吸血鬼がいるならば。こういうこともあるのかしら。お昼寝中にしては偉く熟睡していて、起きる気配が全くないので、部屋の中を物色してみた。あらかた調べてみたが、こざっぱりしてキレイなもの。随分潔癖な吸血鬼だこと。
私は彼の寝ている姿が見える椅子に腰掛け、彼が起きるのを待った。
Roland Jenseric。本当に吸血鬼なんだろうか。少々怪しくなってきたわね。

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Rolandは夜が明けてからようやく目を覚ました。部屋に薄ら笑いを浮かべた目つきの悪い…止めた自分で言っていて空しくなった。とにかく知らない女が椅子に座っていたので驚いた。あたりまえだ。
「出て行け!何故いるのか分かってるぞ!私から離れろ!」
彼は私を夜盗か何かだと勘違いしている。そうでしょうとも、可愛気のない顔だっていうのも自覚してるわよ。

「バンパイヤの事を聞きにきたわ」
「バンパイヤ?なぜお前があの汚らわしい化け物の事を私に聞く?」
「あなた、バンパイヤなんでしょう?Seridurから聞いたわ」
「あのクソ野郎!Seridurが私を吸血鬼だと告発するなんてやれると思ってるのか?私を?は!奴こそバンパイヤだぞ!」

!?
Seridurが?

「奴は信用ならん!奴が私に罪を擦り付けるのは分かっていたんだ!奴の手に填りさえしなければ…」
「落ち着きなさい。ちゃんと説明して、Roland!」
「す、すまん。私はこの山小屋に隠れていたんだ。つい我を忘れて。分かってくれ、私は彼女を愛していた、彼女を傷つけたりするものか!」

f0049366_205430.jpg「Relfinaは私の人生の全てだ。初めてだった、私は前向きに生きていくことができた。なのにSeridurが彼女を物欲しげに見ていたんだ。彼女が夜中に庭で散歩するようになって、私は彼女を疑い始めた。彼女を失いたくなかったんだ。私は彼女を信じなくてはいけなかったのに…ああ!Relfina…」

「そこで何があったの?」
「そうだ。誰かに知って貰うべきだった。その夜、私はRelfinaの後をつけることにした。彼女がいったいどこで散歩しているのか知りたかった。彼女は庭で立ち止まった。そこへSeridurが影から踏み出したとき、私の心は沈んだ。それから突然、奴は彼女にのしかかった!抱き寄せて奴の歯が首に差し込まれた時、彼女は恍惚としていた。私は激高して隠れていた場所から出てSeridurに襲いかかった。奴は一瞬驚いて、すぐにRelfinaを投げ捨てた。彼女の頭が石にぶつかって、私は吐き気がするような鋭い音を聞いた」
…。
「私はSeridurにはかなわなかった。奴は素早く私をはねのけた。私は気を失う寸前に奴が笑って逃げるのを見たよ。今は何故あの夜、私にとどめを刺さなかったのか分かる。あいつは自分の代わりに私に疑いがかかるようにし向けたんだ」
「何故誰にも言わなかったの?」
「混乱してたんだ。目が覚めた時には彼女の遺体は持ち去られていた。Seridurが仲間うちで信頼されているのも知っていた。連中は奴がバンパイヤだなんて誰も思っちゃいない。私は自分の考えをまとめるためにこの山小屋に逃げ込んだ」

彼の話は終わった。SeridurとRolandは互いの立場を入れ替えれば同じ話。だが意味は大きく異なる。

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「あんたはどうするか決めたか?私を殺すのか?」
「そんな気ないわ」
朝日を浴びて生きていられる吸血鬼なぞいない。バンパイヤはSeridurだ。
「ありがとう。私はあんたに話す機会を与えてくれたことを感謝するよ」
殺しにきた人間を感謝する必要はないわ。あなたもお人よしね。だからSeridurに利用された。
あなたも私も。

「Seridurについて何か知ってる?」
「私はSeridurと奴の秘密の騎士団のことは知っている。狩られるバンパイヤが狩る側に隠れるより上等な手段はないだろう?街の商店街のFirst Edition書店でPhintiasと話すといい。奴が時折出入りしてるのを見た。GilenとGreyが奴のことを知ってるかどうかは分からない。君なら聞けたかもしれんな」
あの二人も吸血鬼か。どうだろう。私を捜すのに奥さんをよこしたところ見ると外を出歩かないようだが。
「知ってるだろうが、バンパイヤは陽光の中には居られない。その時刻はSeridurを外で見かける事はない」
ええ。分かってるわ。


Rolandの山小屋を後に帝都に向けて走った。
吸血鬼は怪物じゃない。病人、本人だって被害者だと思ってきた。哀れとも。だがそういう輩ばかりではない。
Seridur。今回の依頼、高くつくわよ。きっちり支払って貰うからね。
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by yamanobe26 | 2006-04-13 02:21 | Oblivion日記本編
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