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クエスト名『Unsafe Working Conditions(後編)』
奴隷の支配者Ashurに近づく唯一の道は、アリーナで勝ち上がり“自由”を得るのみ。前フリなしの無理矢理感たっぷりな展開に呆れつつも製鉄所の地下、Hole“穴蔵”へと降りた。 「…参加申込み書は?」 「サインなんかいらん。お前が闘いたいなら、私が試合を組む。お前は死んで私は次のアホが来るのを待つ、その繰り返しだ」 口の悪さとは裏腹に「ホントに殺る気か」と何度も念を押す心優しきマッチメーカーFaydraにナシ付けて、無事一回戦にエントリー。試合のルールは極めてシンプルだ。シンプルすぎて開いた口が塞がらない。武器は持ち込み自由で最後に立っていた者が勝者。銃はおろか手持ちがあればミサイル、核弾頭、何でも使ってよし。無茶苦茶や。 "全ては貴様等の為に!全ては貴様等の享楽の為に!" 身も蓋もない即物的なアナウンス終了と同時が柵が開き、天井から振ってきた大量のドラム缶が汚染された中身を盛大にブチ巻いた。たちまちガイガーカウンターが狂ったように喚き出す。試合は時間制限あり! Holeの天井に開いた穴から観客の声援が割れんばかりに轟く。これがまたチープな音響、テープに録音された効果音のようで盛り上がらないこと夥しい。救いは相手の装備を取り放題なことぐらい。 控え室へ戻ってFaydraに汚染除去の薬を貰い、引き続き二回戦に突入。 チャンピオンに勝利してもセレモニーの類はなく、一人痛烈に盛り上がるアナウンスに寒々しさを覚えるのみ。 「どうも」 「よくやった。Ashurが会いたがっている。監視たちが道を教えてくれるはずだ」 控え室でKrenshawという男が待っていた。Ashurのメッセンジャーだそうで、主との面会が叶うと伝えると一目散に走り去った。早飛脚らしい。 腰に戻ったDesert Eagleの重みが心地よい。Sydneyを笑えませんな。さて、これで私は晴れて自由の身…と思ったら。門は厳重に閉ざされていてPittからは相変わらず出られないまま。要するに奴隷からAshurの手下に昇格しただけで自由とはほど遠い。くそぉ。 Uptownはお馴染みの飾り付け、落書きだらけ。ゴミと死体、酒瓶、薬がゴロゴロと転がる世紀末な様相を呈する。何もない分、Dowuntownのほうが全然綺麗。 行商人の襲撃を生業とするRaiderはジャンク屋の仇敵。嫌いで結構…ではありますが、監視の全てがRaiderではなく、私のように奴隷から出世した者も少なからずいる。当然、賊上がりの連中は快く思っていない。 "我々皆が真の意味でこの世界の脅威から解放されねば、労働者の自由も夢でしかない" Ashurの言が蘇る。 Ashurの居城Havenに向かう途中、出くわしたのは忘れもしない顔。街の入口で袋にしてくれた男、Reddupだ。 「あの時は世話になったわね。お礼がまだだっけ?」 「おいおい、ささやかな歓迎じゃ不足か?お前にガキどものお遊びの相手はきつかったな。又、伸されたいのか?でなきゃ泣き寝入りするか?」 余裕綽々で挑発してくる。おのれぇ…復讐の時、来たれり。 「三つ数えろ、腐れゾンビ」 「上等だ!これは俺とこのチビ助のタイマンだ!誰も手を出すな!」 Reddupは周辺の仲間に警告し背負ったライフルに手を伸ばした。 広場に建つ鎖で繋がれた奴隷を象徴するかのようなオブジェ。廃材を束ねたその姿は苦悶と慟哭を観る者に突きつける。下腹部に赤い臓器らしきもの…子宮か?その真下に血痕… 門である股の間を潜り抜け、正面の階段を登ってHavenに入った。 二階のエレベーターに乗って更に上の階へ登るとAshurのオフィスに到着。 チャンピオン、これも何故か懐かしい響きです。 執務室に入るとAshurを前に、アリーナへメッセージを届けにきた男Krenshawがテーブルをガンガン叩いて抗議の真っ最中だった。 「そうではない。週末には衰弱した者を治癒出来るかもしれんのだ、時間が許せばだが、勿論」 「閣下、我々はWernherが街に戻ったことを確認しています。奴隷達の間でも不穏な動きが広まって…」 「"労働者"だ」 「は?」 「彼らを"労働者"と呼べ。希望を持たせるのだ、いつの日か彼らも自由になれると」 「我々が連中を何と呼ぼうと、彼らは間に合わせの武器を掻き集めております!」 「判った、判った。警備の者を警戒に当てよう。長時間出歩いてる者を探し出せと伝えるのだ。それとMideaから眼を離すな。何か大事が起きる。あの女が噛んでるに違いない。さてと…私は新しい友人と重要な会談がある。何か起きたらインターカムを使いたまえ。以上だ」 Krenshawを下がらせ、Pittの王はこちらに目線を送った。 「門の前で袋だたきされて放り込まれた可哀想なジャンク屋ですよ」 嘘はついてない。 「ふむ…なるほどの。我々は皆過去があり、そして過去を誇れる者は希だ。全ては過ぎ去った事。そして今、このPittでお前は増強される軍隊と繁栄する産業の一翼を担い、更には放射線病治療の生き証人となる。だが我々も完璧ではない。過去は時折我々を苛まんと舞い戻る。そこでだ、Wernherという名に聞き覚えは?」 「さぁ?」 「奴はかつて私の副官であった男だ、裏切る前はな」 「…」 「つい最近、奴隷の檻から逃げ出しおった。奴は再び街を襲撃する気だ。その為に奴は奴隷たちと手を結んだと私は睨んでおる。お前は連中と多くの関わりがあるはず。ならば奴を追いつめ殺すことも出来よう?」 「他のプランもありますが?」 「あぁ、そうだな。こんなのはどうだ?私の愛する小さな何かを盗みだす」 「!」 Wernherが元副官と聞かされて背中に冷や汗が流れたが、更に氷のナイフを突きつけられた気分だった。こちらの計画はバレバレでアリーナの開催はAshurの罠。 Ashurは勝者の余裕を見せ、過去は問わないと切り捨てた。 「寝返ろと?それは…」 「簡単だ。ノーと言えばよい。奴は嘘をついていたのだからな。私の発見は奇跡と言ってよいが、奴隷の解放に繋がる類のものではない。まぁ、お前次第ではより多くの恩恵となるやもしれ…」 その時。据え付けのインターカムから切羽詰まった声が響き、Ashurの懐柔に横槍を入れた。 "いったいどいつが武器を…すぐに退去して下さい!早く!" 「おのれ…行かねばならん。私からも提案しよう。Wernherの依頼は忘れて私の案件を考慮したまえ。阿奴を止め、Pittに輝かしい未来をもたらすのだ。失望させんでくれよ、新入り殿!」 新たな選択肢と事態についていけない私を残し、Ashurは部屋を飛び出していった。 奴隷が武装蜂起した?Wernherの奴、Cureを交渉材料に解放を迫るんじゃなかったのか?…何にせよ、今がCureを奪取する千載一遇のチャンス。
by yamanobe26
| 2009-11-26 18:35
| Fallout3日記
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