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クエスト名『The Wasteland Survival Guide 4』
Craterside SupplyのオーナーMoira Brownが執筆する『The Wasteland Survival Guide』、第一章最後のリサーチは放射能の毒性が人体に与える影響について。ぶっちゃけ、モロ人体実験です。 …まぁ、考えようによってはこれはチャンスであるとも言えるわけで。 Moiraさんが被験者に望む感染度600は身体的にはほぼ末期症状ですが、けっしてクリティカルな数値ではありません。しかも、治療費はMoiraさんの全額負担。ここは普段やってみたくても出来ないことをやってみても良いのでは。 環境に適応したミュータントが人間襲う理由はないと思うんですけど。悠々自適で暮らせばいいだろうに。 ユラリユラリと川底から誰かが覗いてます。 「おや、雨音?それともガイガーカウンターが鳴ってるのかしら?」 「うぅぅう…床に穴が空くらい被爆してきましたよぉ…」 後悔は後の祭り。死にそうな身体をズリズリ引きずりながら辿り着いたCraterside Supply。店主はポカンと口を開けてこちらを眺めるのみ。 「アナタ、馬…立派な放射線病患者だわ!あぁ~待った、動かないでじっとしてて。気分はどう?話して頂戴、済んだら治してあげるわよ」 「…ものすごく…キツイっス…」 本当に重度疾患で戻るとは思っていなかったのがバレバレなMoiraさんは取り繕うようにメモとペンを取り出し、作り笑いを浮かべた。 「いやぁ~運がいいわよぉ、アナタ。このレベルまで汚染される人間は滅多にいないけど、私みたいに特効薬持ってる人間もいない。二、三質問して、すぐにちょいと自家製の薬で治すから」 「…自家製…って、それ効くんですかぁ?」 「まぁ、今まで投薬する機会には恵まれてなくてね、でも大丈夫、効くわよ、絶対、多分」 さすがにヤバイと感じたか、Moiraさんは二三簡単な質問をしただけですぐに怪しげな特効薬とやらを作り始めた。 「え~とぉ、牛のミルクを少々…磁石を一組…で、隠し味に幸運があれば…」 トカゲの尻尾や毒々しい薬草を壺で煮る魔女さながらに完成した薬はちゃんと効果をあげ、私の汚染レベルはみるみる低下、身体機能も正常に戻った。但し。 「はぁ、生き返ったぁ~」 「うん、アナタはまだ生きてる!成功よ。でも、ちょぉ~っとばかし、副作用があって…いえ、ほんのちょっとよ、少ぉ~し変異してるかな?」 「…今、なんかサラリとエグイこと言いましたよね!?」 「あぁ、大丈夫よ、全然問題ないレベル、うん」 遺伝子が若干変異して放射能耐性が上がる可能性アリだそうです。 「それミュータントになるっていう意味じゃないですかぁ!!酷!!!!」 かくして『The Wasteland Survival Guide』第一章のリサーチは終了。Moiraさんは満面の笑みとともに“私が貴女の可愛らしいDNAを蝶々結びにしてしまったのは誠に遺憾である”とのコメントを添え、報酬をテーブルに並べた。 「イエス、アナタは偉大な功績を示した!今まさに私は鼠の調理法を章に加える必要性を感じている。これにてこの章はお終い!これあげるわ、アナタの協力に感謝してStimpakを集めておいたの。勿論、アナタはそれを必要とするに違いない。我々には更なる章が待っているのだから!」 「休暇下さい」 序盤の第一章ですら身体を張った過酷なサバイバル。当分、二章のリサーチなんて聞きたくありません。 「あ…すいません。考え事しちゃって、ビール貰います」 ごく当たり前にオーダーすると、バーテンの手にしたタバコの灰がポロリと落ちた。 「おい…俺を見ても殴りたくならないのか?俺が見えるか?好きなだけ罵ってもいいんだぞ?」 「何故です?」 「何故…ときたか。コイツは驚きだ!俺はこの町の美肌な連中に罵られるのに慣れてるんだ、なぜなら…俺は何に見える?」 「死体にしかみえないだろ?」とバーテンダーのGobさんは自らを両手で指さした。 「他の“人”たちにも会ったことありますから」 「ほぅ…この町も捨てたもんじゃないか、嬉しいよ。聞け…値引きはオーナーのMoriartyがいい顔しないんだが、サービスだ」 Gobさんはグラスにビールを注ぎながら上機嫌で笑った。 「ありがとうございます」 Moriarty's Saloonは繁盛しているようで、埃っぽい店内を沢山の客が出入りする。顔を知ってるのはポンプ職人のWalter老人ぐらいですが、中に一人、とりわけ目立つ容姿の女性がいた。 「私、そっちの気ないですよ」 お姉様然とした女性はいきなりな挨拶に面食らったようで、目を丸くした。 「見ない顔…だと思ってね。新入り?それとも何か所用で?」 「さぁ。何故、知りたいんです?」 人様を不躾にジロジロ眺めるのは余り感心しません。 「ごもっとも。デリバリーの仕事をしてくれる人を探してるの。興味はある?」 「内容を聞いてから決めます」 「フフフ、流れ者にしては賢いわね」 このやりとりの何処が面白かったのか、その女性、Lucy Westは軽く声をあげて笑った。 キンパ碧眼にロクな女はいない。私の持論ですが、話をしてみるとLucyさんはタカビーでもツンでもなく、ごく普通の感性をお持ちのようです。ま、何事も例外はありますか。 「着払いですか」 「実のところ、私は懐に余裕がないのよ。町に家を購入するのでスッカラカン。でも、貴女が寛容にも私を助けてくれるなら、父が苦労に見合う“何か”を支払うのは保証する。それでどう?」 私はほとんど外を彷徨いてますから、ついでに手紙を届けるぐらい容易いわけで。手紙の配達でそんなたいそうな報酬が出るとも思えませんし、お気楽に引き受けることにしました。 「判りました、いいですよ」 「良かった!では、Arefuの集落にいる家族へこの手紙の配達を頼まれて。何ヶ月も連絡がなくて、心配してるの。着いたらすぐにDavis Westを訪ねてちょうだい。喜んで報酬を払ってくれるはずよ」
by yamanobe26
| 2008-12-16 20:16
| Fallout3日記
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