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クエスト名『The Wasteland Survival Guide 2』
Capital Wasteland、都市部外周に位置するMegaton。壊れた旅客機を寄せ集めて作られた中規模コロニー。 Super Duper Martでのレポートに興奮気味のCraterside SupplyのオーナーMoira Brownさん。回収した食料と医薬品は懐に収めて良し、更に報酬としてイグアナの串焼きを四本取り出してきた。…イグアナ? 「おっと、それにこれも!お古のフードクリーナー。持ってるだけでいい、オートで大概の食べ物、飲み物、その他モロモロを…とにかく、優れものよ」 医薬品の回収のほうは特典ありで、放射能除去機能付き全自動食品殺菌装置なる便利な携帯機器。但し、放射能除去機能のほうは誇大広告なのか壊れているのか、単に食料品の食べられる部分が二割増しになるだけ。…つかえねぇっス。 地上の食べ物はほとんど放射能に汚染されてまして、クリーンな食品がタバコや一部の酒、風船ガム、飴玉になるという非常に奇っ怪な様相を呈してます。人類の行く末は放射線病か肺ガンか糖尿病。お先真っ暗ですね。 その暗い世の中を明るく生き抜く指南書『The Wasteland Survival Guide』を執筆中のMoiraさんの仕事はまだまだあります。 「放射能が与える毒性についての実例を…」 「それパスです」 「そう?じゃぁ、Minefieldの歩き方をリサーチするのは?」 「何処ですかそれ?…Minefield?…って」 「地雷原!?」 「地雷は少々の危険と引き替えに利益が得られる。結構良い値で売れるのよ」 「…」 「地雷だらけのゴーストタウンの話を聞いたことがある。Minefieldって呼ばれてる」 「まんまじゃないですか」 「なんか野外研究って感じで素敵じゃない?行って帰って私に成果を報告する。それと地雷を回収してきてよ、私の研究の為にさ」 “フィールドワーク”の健康な響きにMoiraさんはウットリ。花畑で地雷と戯れる己を想像して和んでます。 「なんか全然悪そうですけど…健康に。報酬はどうしてくれるんですか?」 そうね、と腕を組んで考えこみ、彼女はポンと床のスチールボックスを無造作に蹴った。 「爆弾で払うより爆弾を避ける報酬がベター、それは何?Frag grenade!このケースの中に詰まってる。最近、まとまった数が手に入ってねぇ~」 「ぐ…」 火に油。弾薬庫にニトロ。Moriaさんが書こうとしてるサバイバルガイドって、根本的に間違ってるんじゃないかって気がしてきた。 「もし研究に役立ちそうなのを持ってきてくれたら、そうね…何か作ってあげてもいい。いじくりまわせる地雷に限るわよ、判った?」 地雷原の散歩のみならずお土産まで要求します。 「判ってますよ。…若い身空で華と散るんですね」 「あぁ、心配いらないわよ。誰も入った奴はいないの、ゴーストタウンってくらいだから。まだ幽霊だっていないわ。アナタは地雷にだけ注目すればOK。聞いた話だと街の真ん中に公園があるんだって。そこまで行って戻る。で、私にいくつか話をする、楽勝」 余人と価値観を同じにするのを潔しとしない孤高の女Moria Brownは、地雷=非常に危険の等式が成り立たない。彼女はウキウキと店の掃除を始めました。なに気に壁際でやりとりを注視していた寡黙な用心棒、通称ヨーヘイくんと目が合うと、彼はサッと視線を外しやがった。“俺を巻き込むな”ですと。 かくも奇人変人ぶりを惜しまないMoriaさんですけど、これでなかなか良い人だったりするのです。いえ、ホントに。穴蔵を出て右も左も判らずに彷徨っていた私を拾ったのが彼女です。「働かざるもの食うべからず」と地上のルールを教えてくれたのも彼女。 Moriaさんは昔、私とよく似た境遇を持つ少女の世話をしたそうです。その子はMegatonを出て二度と戻ることはありませんでした。「何処かで死んじゃったのよ」とぶっきらぼうに、けれど悲しみが滲み出た笑顔で『The Wasteland Survival Guide』の執筆を志した動機を話してくれました。 Moriaさんは私の恩人で師匠。お金を貯めて、いつか彼女のような…彼女とはちょっと違うけど立派なジャンク屋になるのが私の夢。 獲物を狙って彷徨いてるのは人間ばかりじゃありません。核汚染で変異した動物や逃げ出した実験動物、生物兵器、ロボット等多種多様。各々過酷な環境に適応してるだけあってタフで獰猛、食欲も旺盛。ロケットランチャー喰らっても平気な化け物もいますし、相手にすると弾がいくらあっても足りません。概ね逃げるのが一番。 さて、どうしたものか。無理に丘を越えずとも道はあります。…得物は10mm、グレネード、ライフル。10mmとライフルは是非欲しい…よし。 キャンピングカーの中、簡易ベッドの上に干からびた人骨。花の代わりにアルコールの空き瓶が周りをゴロゴロと飾ってる。実験棟暮らしだった私には悪い夢でも外の世界ではありきたりの光景。…むしろ私のいた穴蔵のほうが幻想なのかも。 じき日が沈む。白昼、ビルなどの遮蔽物がない開けた場所で三人と渡り合うのは難しいです。襲撃は日が完全に落ちるのを待たないと。 さすがに気づいた三人目、年季の入ったお兄さん…と呼ぶには歳がいってるお兄さんが、ライフルを構え寄ってきた。待避! 下卑た笑いを浮かべた顔の下、命中率の高い無防備な胴体に銃弾をブチ込むも、10mmじゃひるんだけ。さすが鍛えてやがりますねぇ、畜生。 残念。男がライフルを構えても岩が邪魔。こっちは立ち上がるだけで狙える! Moriaさんはゴーストタウンだと言ってましたけど、普通に考えたら誰か地雷をまいた人間がいるはずですよね。…ま、回収しながら進みますか。
by yamanobe26
| 2008-12-10 17:46
| Fallout3日記
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