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クエスト名「High Infidelity(前編)」
実は大言壮語、なんてこたぁない組織なんではあるまいか…ってな気もしないこともない吸血鬼軍団Night Brethren。それまであちこち飛び回った割にあっさり入手出来ちゃったBlood Keyを土産に、Disrupted鉱山からKa-Valaの山荘へ戻った。 「キーを手に入れたね。素晴らしい。それさえあればAnin Sulliaに入る事が出来る。Garn Vulnaが何故“不滅”なのか、その謎を解かなくてはねぇ」 入口の鍵はゲットしたが家主は不死身ときた。乗り込んで殴ったくらいでは倒せない。Blood Keyを受け取ったKa-Valaは次の行動を指示してきた。 「まずはAnin Sulliaの場所を見つけるのが先だ。Hardingから連絡が来てる。お前はオフィスで彼に会いな。何かプランがある。私はこのBlood Keyにとても興味が湧いた。おそらく複製が可能だろう。こいつは置いていけ。さぁ、急ぐんだよ」 一休みする間もなくまたもや三分で山荘を追い出され、山を下りてVerona Bayへ帰還することに。ホント、人使いが荒い師匠だこと。 チャンピオンの実力を知った我らのリーダーSalva Hardingは、当初不敬を働いたことを改めて詫びた。Night Hunterは余り階級に意味のある組織とも思えないけど、出世は評価。ありがたく受けましょう。口頭で昇進を伝えた後、Hardingは「Anin Sulliaの話をしようか」と“プラン”の説明を始めた。 「状況をMarimarと話し合ってみた。彼と私の見解はGarn Vulnaの不滅の謎を解く鍵がAnin Sulliaにあると一致してる。おそらくSanderionの日記が手掛かりになるだろう。君にAnin Sulliaへ侵入して日記の回収を頼みたい」 Marimarの父“裏切り者”SanderionがAnin Sulliaに監禁されており、その生死は危ういものの、彼が日記を残していることは会計士Athen Hewk宛ての手紙に書かれている。日記は取り上げられBridesの手に渡ったとも。 「だが、難点が二つある。一つ目はAnin Sulliaの所在。もう一つは君の生還だ。Anin Sulliaで予測される危険を侮らないほうがいい。そのために決行の際はKa-ValaとNarissaそしてMarimarにも君を全力で支援するよう要請してある」 「それはありがたいけど…」 「君がチャンピオンなのは承知してる。それでもこの件に関しては皆の意見に従って欲しい。我々が決定するまではAnin Sulliaに手を出さないでくれ」 「了解。場所のほうはどうやって調べる?」 「君と例の会計士のおかげで、Anin Sulliaの場所を知ってる人間が少なくとも一人は判明した。貿易商のZam Hackblettだ」 「なるほど」 「Haroldと合流してくれ。彼はWaterfrontの小屋に滞在してる」 「行ってくる」 「言わなくても分かってるとは思うんだが、チャンピオン」 出がけにHardingが釘を刺してきた。 「我々にはどんなミスも許されない。Anin Sulliaの位置を掴むまでは、Hackblettを生かしておいてくれ」 「…」 Night Brethrenの新入り三人のうち、すでに二人を斬ってる私の信用度は限りなく低い。 「悪い、ほとんど進展はないんだ」 「何かあったの?」 「Bravilからこっちくる途中で熊に襲われた」 「熊?」 「あの野郎、脚をめったくそに引き裂きやがって!」 「大丈夫なの?」 「熊公よりはマシだと思うぜ。奴は新品のラグになったからな」 のそのそ起きあがってきたHaroldは、あれだと小屋の入口に敷かれた真新しい毛皮を顎で指した。 不慮の事故にもめげず、Haroldは怪我を押して調査を継続中。 「Night Brethrenのやり口にはパターンがあるとみた」 「パターン?」 「奴らは欠陥品を集めてる。Augerは金、Gauntは賭博だろ。会計士は薬中を利用された。つまり…」 「Zam Hackblettにも何か弱みがある?」 「俺たちが利用できる秘密がな。それが何か知る必要がある」 “Night Brethrenは世界一ィィィ~~~”と自画自賛したところで、世間的には不浄の者の集まりだ。当たり前に考えてそうそう吸血鬼になりたい人間がいるはずない。 「調べてみたんでしょ?」 「分かったのはここまで。彼奴はBerra Gauntをビジネスパートナーにしてた。貿易関係だ」 やはりな。Berraも帝都の貿易商。元からZamと繋がりがあったのは予想出来る。Haroldの捜査が難航してるのは怪我のせいばかりでもない。Zam Hackblettは清廉潔白を絵に描いたような好人物で、吸血鬼が付け込むスキがないと断じた。 「人気者だぞ。嘘だと思うなら聞き込んでみろ。神かけて誓うが、彼奴を嫌ってる人間はいない。畜生!もし世界の支配を狙う吸血鬼どもと関わってなけりゃ、俺もきっと彼奴が好きになってるな」 「Hackblettは間違いなくクロよ」 分かってる、とHaroldは鼻をすすり上げた。 「事務所兼自宅はWaterfrontの表通り。一日のほとんどは商店街を彷徨いてる。数日おきに夜中に街を抜け出す。近場のはずだがどこに行ってるのかは分からん。結局、朝には戻って仕事をしてる」 さすがに具合の悪いHaroldは隠れ家で療養を決め込み、調査を引き継いだ私にアドバイスを三つくれた。 “俺は商店街を探ってみるつもりだった。奴は毎日商人達の相手をしてる。何が這いだしてくるのか見たけりゃ石をひっくり返してみるしかない” “尾行けてみる。奴の一日のスケジュールを把握するんだ” “今のところ、俺はイリーガルな侵入捜査は避けてる。何を探していいものかも分からんのでは法を犯す意味がない” 「貴方がZam?」 「やぁ、私がZam。『Hackblett and Gaunt交易』を経営してる。独立こそ商売人の夢!」 「Bera Gauntのこと?」 「元のパートナーさ。地元でちょっと問題が起こしてね、新規事業を始める為にSkingradへ移転した。彼女に会ったら、よろしく伝えておいてくれ」 「…会えたらね」 「ありがとう。一杯奢らせてくれるかい」 「何ですって?」 「新しい友達に、だ。何がいい?」 「…じゃ、ビールを」 「いいね、ビールか。冷えてシャキとするのを!チャンピオンの仰せだ!」 Zam Hackblettはマスターにビールを二つオーダーし、乾杯だと陽気に酒盛りした後、店を出て行った。 「あぁ、上客だ。午後はいつもここにいる。金離れもいいぞ。毎度、酒をふるまってる」 Merchants InnのマスターVelus Hosidiusに限らず、Zamの評判はすこぶるいい。Haroldの言っていた通り、商店街の誰もが彼に好意的だ。 Zamと取り引きしている店は多く、商売人としても上々の評判。ルックスが悪くない男だから、熱を上げてる者もいる。 「Jensineが!?」 …嘘みたい。そういや彼女、未婚だったっけ。 「えぇ、よく知ってるわよ。この気持ちに釣り合うにはまだまだ足りないけどねぇ」 …どこが小娘よ、飢えたハイエナみたいじゃない。 「別に、私が彼にお熱なのは秘密じゃないし。でも彼はいつも意地悪を言うの」 「どんな?」 「自分はさるリッチなElsweyrの伯爵夫人と婚約してる」 「はぁ?」 「ずっと別れたままでいて欲しいわぁ。とどのつまり私はここ、伯爵夫人は余所」 地の利は我にあり。Jensineは勝算は充分と踏んだ。ま、いいけど。 「お相手の伯爵夫人は?」 「名前は知らない。私が恋のライバルの全てを知りたがってると思った?残念、ハズレ」 「?」 「Paloniryaが夫人の親友なのよ。彼女と話せば分かる。 Divine Eleganceに行ってごらん」 「勿論、よく知ってましてよ。私たちはベストフレンドですもの。悪い噂なんて何処からも聞かないでしょう?彼は私の古い友達と婚約してる。伯爵夫人は彼に夢中なの」 「名前、聞いてもいい?」 「Contessa de Wit、正しくは。彼女はZamを深く愛してる。二人が離ればなれに仕切られてるなんて悲劇ですわ」 「…」 Zam HackblettはElsweyrの伯爵夫人と婚約中ですと。ElsweyrはCyrodiilの南に隣接する砂漠地帯。Kajiitの国ってことにはなってるが、実際は殆どが只の砂漠。部族が連合して王国を名乗ってるだけで帝国は歯牙にも掛けてない。First Edition書店のPhintiasが名をあげていたTorval、Wit伯爵夫人がそこの領主なら大砂漠の向こう。とてもホイホイ会える場所じゃない。自然、遠距離恋愛となるがマメに手紙のやりとりをしてるらしく、Zamは毎日夕方四時から六時までの間にTalos地区でKajiitの配達人と会っているそうだ。 言うまでもなくZam Hackblettは灰色どころか真っ黒け。街の噂を聞けば聞くほど彼がいかに真っ当な人間であるかを知るだけだった。調査担当のHaroldが好意的なのも無理はなし。でも、そんなクリーンな男なら吸血鬼の手先になるはずがないわけで、つまりZam Hackblettが人には言えない秘密を抱えてるのも確実。 思い出した。確かZamがBera Gauntに宛てた紹介状にVerona Bayがどうたらって書いてあったわよね。
by yamanobe26
| 2008-02-12 19:21
| Oblivion日記MOD編
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