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クエスト名「Burden Of Debt(中編)」
Skingradの街で頻発する謎の失踪事件。捜査線上に浮かび上がったのはRolling Dice Tavernのスペシャルなサービス。それがどうスペシャルなのかを内定するために、伯爵Hassildorの小間使いValmar少年は有り金全部をダイスゲームでスって借金をこさえろと言ってきた。 「だから!何で私が自腹切った上に借金までしなくちゃいけないのよ」 自慢してやる。私はCyrodiil有数の大金持ちだ。ポケットには身体を張って稼いだ六桁の金貨が唸ってる。それをドブに捨てろだなんて冗談じゃない。だいたいサイコロゲームでスカンピンになるほど負けるには何日かかると思ってるんだ。そんなに知りたきゃ自分で行け。 「分かりました。聞いて下さい。お金の面倒は僕がみます。全く問題はありません、約束しますよ。要は貴女の所持金全部を無くせばいいだけですから」 「…つまりあんたに全額預けろって?」 「僕が貴女のお金を持ち逃げするように見えます?僕は泥棒じゃない。ですから心配しなくてもいいですよ」 「言っとくけど、私はケチだからね。下手なコトしたら人間やめて正体晒すわよ」 目一杯脅してもValmarはニコニコ笑って受け流した。 「大丈夫です。あ、掛け金50は残しておいて下さい」 こいつが持ち逃げしたらHassildorに全責任を取らせてやると堅く誓って、渋々ポケットに手を突っ込んだ。かくして私の血と汗と涙の結晶は持ち金50を残してValmar少年の懐に。 「Berra Gauntの紹介状か。間違いない。…あの女、想像力ってものがないのか?あの女の紹介状は全部同じに見えるんだがよ…まぁ、お前のせいじゃねぇよな。Rolling DiceのマスターにJoeが送ったと話せ」 同じ紹介状なんだから同じに見えて当たり前。想像力がないのはコイツのほうだ。 Rolling Dice TavernはFanteが背負ってる宿、店の名は『Spinning Dice』になっているな。転がると回す。似ているようで違う。 扉を潜って薄暗い酒場に立つバーテン、Jug Potterに話しかけると合い言葉を要求された。 「Joeが送った?」 「結構です。キーはここに。賭場は上の階です。Orum Gra-Gubamとお話を。彼がオーナーです」 Jug Potterは雇われ主人らしい。 「簡単だ、Trollでも遊べるぜ。まずお前が賭ける。掛け金は10、20、50。他にも数字はいっぱいあるが、見ると俺は頭を割りたくなる。賭けた後はテーブルのダイスを振る。魔術師ギルドの保証付き、イカサマはなし。お前が振って、俺が振る。お前のほうが数字が大きければお前の勝ちで俺が払う。お前が小さければ掛け金を失う。同じ数字の場合は俺の勝ちだ。用意が出来たらPlay Diceと」 ギルドのお墨付きなんぞガラスをダイヤと鑑定するようなもんだが、これが意外とクリーンな勝負で、勝ったり負けたりを繰り返し元金50はなかなか減らない。眠気眼で“負けろ”と念じつつ、ようやくスカンピンになった時には夜が明けていた。元金を擦ってももうワンゲームは掛け金を借りられる。が、二度目はない。再びゲームをオーダーするとOrum Gra-Gubamはニヤリと笑って待ったをかけた。 「待ちな。お前は金を借りてるだろ。借金はいけねぇな。精算するか、少々奉仕するかのどちらかだ。1000払って貰おうか。今日中に支払いがなきゃ、余り紳士的じゃねぇ取り立て屋を送らせて貰うぜ」 日に1000!!!!! 何言ってやがるんだ、この緑頭。私が借りたのはたったの50だぞ。 「…サービスってのは?」 Orum Gra-Gubamは歯がみする私を満足げに眺めた後、横柄に下だと指さした。 「借金を精算するチャンスをやる。興味があるなら地下へ降りろ。カウンターの裏に扉がある。Ossunaと話せ」 「つまり貴女の借金を返すお手伝いをする、貴女がね。私たちはここのすぐ下にファイトクラブを持ってるの。新人は歓迎するわ。説明しましょう」 バーのJugもそうだったが、この女もギャングにしてはしごく真っ当に見える。上の階には用心棒も屯していて、そいつは胴元のOrum Gra-Gubam同様、いかにも悪党然としたOrcだったけど。 「アリーナほど盛大でも、危険でもないわ。素手の格闘専門。武器の使用は御法度。五試合勝てば借金はチャラ。やってみる気はある?」 妙ね。失踪した人々が借金抱えてやむなくこのファイトクラブに出場したのは分かる。でも殺し合いを強制されるものでもないらしい。Cameron Garlandの話ではスペシャルサービスを受けたものは帰ってこないそうだが。繋がらないわね。…まだ何か裏がある? 「やるわ」 「結構!さて、持ち物全部没収させて貰うわよ。鎧も武器も貴女には必要ない。心配しないで、ちゃんと保管するから」 やれやれ。金に続いて今度は持ち物まで取られるのか。最低の仕事だわ、まったく。 身包み剥いだ私はほぼ素っ裸。彼女が女で良かった。 「えぇ、それでいい。じゃ、私はこれをしまってくるから、ちょっと待ってて」 Ossunaは私の所持品をかき集め、大事に抱えて奥に走っていった。 …ちょっとまて。 コスチュームはないの? 嘘でしょ…裸で闘えって? しばらくして戻ってきたOssunaはルールブックを渡してきて、再び説明を始めた。 掻い摘むとウォーミングアップが終わったら彼女に申告、控え室にブラ下がってる紐を引く。そして下へ降りていって右側にあるボタンを押す。それで相手が出てくるから、後は魔法の使用は極力控え、正々堂々闘うのみ。但し、本物のアリーナとは違って相手を殺さないこと。殺したら即失格。適当に勝敗がついたらストップがかかるそうだ。試合が終わったら控え室へ戻ってきて結果を彼女に報告し、インターバルをとる。ポーション類も常備してある。後はこの繰り返しで五試合勝つと借金が精算されるのは書いた通りだ。…聞いてる限り、ファイトクラブは至れり尽くせりの純粋なスポーツ。これで何故失踪者が出るのかさっぱり分からない。 「いつでもいいわよ」 「オーケー。最初の敵は帝国人ね。ロープを引いて客に準備が出来たことを知らせて。いい、ロープを引くのを忘れないで。勝ったら私に話しにきてよ」 別に私は拉致されたわけでも、タコ部屋に放り込まれたわけでもない。この店は24時間いつでもお出入り自由だ。加えて、店は私の屋敷の目と鼻の先にある。そ、自宅に帰って着替えて戻っただけ。勿論、人目のあるところは姿を消して。何故かOssunaは着替えてきた私を見ても何も言わなかったし、改めて服を取り上げもしなかったのだ。 力任せに蹴りを入れたところで意識がプッツリ途切れた。 確か試合をしていて、急に気が遠くなったのは憶えてる。 牢の隅、暗がりから男が一人現れた。 「殺した…私が?」 何か?つまり相手が余りに弱すぎて、思い切り蹴飛ばしたらそれっきりお亡くなりになっちゃったと?で、私は失格、監獄行き? 「奴らが気絶してる間にこの牢に運び込んだのさ。…ところで、俺はJust Potter。Spinning Diceはウチの店だ。連中は兄妹たちを大人しくさせる為に俺を人質にしてる」 「兄妹?」 「家族経営だな。Jugがバー、俺がダイス。そしてOssunaがファイトクラブを運営していたが、連中がやってきた」 「胴元のOrc男ね。なるほど、Spinning Diceを乗っ取って、Rolling Diceと名を変えた」 「違う、あれはただの雇われた悪党だ。本当のボスは下の城跡にいる」 「え?」 「ヴァンパイヤだよ!でかい組織の吸血鬼どもだ」 「!」 「連中は多分、君を取って食う気だ。それが他の奴が受けた仕打ちだ。RobetとHamner。彼奴らは死んでる」 Salva Harding…この件にもNight Brethrenが関わってたのね。会員に借金を抱え込ませ、難癖つけてファイトクラブに送り込む。大方、そっちもいずれは失格にするんだろ。後は牢にブチ込んで吸血鬼の餌ってわけだ。五人の行方不明者のうち、一人は逃走、二人はすでに死亡してる。残りは二人。 「Nerastarelも?」 「奴のことは聞いてない。ここには来てないぞ」 「Berra Gauntは?」 「あの女!!!アイツは最低だ、吸血鬼側に加わった。その辺を我が者顔で歩き回ってやがる」 「…そう」 Valmar少年には悲しい結末になるわね。 それで彼女は私のことを見て見ぬフリしたのか。 「話は分かったわ。吸血鬼のディナーになるのは願い下げ。私たちも出ましょう」 「私たち!?違う、俺はヴァンパイヤなんかと戦えない。逃げ出すには遺跡を抜けるしかないんだ。あそこは吸血鬼どものアジトになっちまってる」 Potterは同行しないと言い出した。 ここはSkingrad城の監獄じゃない。造りが違う。吸血鬼どもの掃除が終わればPotterも大手を振ってここから出られるだろ。彼を連れていかないほうが私も戦いやすいし。 「下って言ってたわね。入口は何処?」 「倉庫にアジトに入る隠し扉がある。俺たちがガードを避けるために使っていたんだ。Lock pickを幾つか隠し持ってる。それと…この巻物を。悪いが、これで持ってるのは全部なんだ。持ち物を回収する気なら隣の部屋に保管されてる。注意しろ、警備の者が辺りにいるはずだ。抜け穴の入口は奥の壁。壁のどこかに燭台が付いてる。それを引け」 何処に隠していたのか、Potterはピックの束と低レベルの解錠魔法のスクロールを手渡してきた。牢の鍵は専用のものじゃない。確認済みだ。魔法で開けられるから私自身には必要ないが、兄弟を救うために使う気だった品を私に預けてきた理由は一つだ。 「ありがとう。妹さんたちは必ず助ける」 俺は何も知らないとPotterは黙って背中をみせ、そのまま寝床に潜り込んだ。 会計役宛てで、差出人はBerra Gauntとある。 “Athen Hewkへ。 まんまとチャンピオンの所持品を取り上げることに成功しました。Night Brethrenはそれらの品を適当な値で売り払うことが出来るでしょう。詐欺事業は万事順調です。自賛するならば、私自身を失踪に見せかけるのは、まさに天才的なアイデアでした。貴方のささやかな帳簿を潤すには十分すぎるぐらい。 我らの忠実な番犬Fanteは天の贈り物です。彼は我らの痕跡を隠し、死体を処分してくれている。僅かな金と我らの成功のあかつきにはSkingradをくれてやるとの約束を信じて。想像してご覧なさい、あの間抜けが伯爵ですよ。 出来れば、次に貴方が我が主様に会う時、私の功績をGarn Vulnaにお話して頂きたいものです。誰が知ります?いつの日か私がImmortal Oneの花嫁にならないとも限りませんよ。 チャンピオンは私が始末します。彼女の闘いを楽しんだ後にでも、死刑執行を手配しましょう。我らの資金調達計画に二度も姿を見せたのは偶然ではあり得ません。我らの内にスパイがいるのか、もしくはHardingとNight Hunterたちが立ち回っているか。私は貴方との直接の面会を望みます。 Berra Gaunt” 勿論、偶然なワケないじゃない。 Verona屋敷の元主Kirin VanGarffとNight Brethrenの因縁は町の歴史本にも載ってる話だもの。屋敷の仲介人をやってるSalva Hardingが知らないはずはない。この事件に関しても吸血鬼が絡んでると先刻承知。何故にばっくれて私をNight Brethrenにぶつけたのかは分からないけど、一つハッキリしたわね。Harding氏の本業はNight Hunter…ヴァンパイヤハンターだ。
by yamanobe26
| 2008-01-27 19:09
| Oblivion日記MOD編
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