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クエスト名「The Lady Of Paranoia(前編)」
「見かけない顔ね?いいわ、まずは一つはっきりさせておきましょう」 「…」 「この辺りの男は私のもの。泥棒猫は出てお行き。村かどこかで残りものでも漁るといいわ」 「…私はね、買いに来たの。それとも何、女の客には売らないの?」 New Sheoth、Bliss地区にある唯一の本屋Books of Blissの店主Sontaireは過度の男好き。この街の男は全部自分のだからちょっかい出すなですと。そもそもまともな男がいないのに、頼まれたって願い下げよ。 『Zealotry』 “Sheogorathに捧げられるZealotへの道と信仰” “自らをSheogorathのZealot(熱狂的な支持者)と称する者は、彼らが忠節を尽くす主が神秘と不可思議な力を持つ只の人間ではなく、生ける神であると信じている。彼らは彼の意志が大地を支え、彼の気まぐれが万物を支えると信じている。彼らはArden-Sul、肉体の気を読む者はSheogorath卿の人間的な側面であり、再び世界を浄化するために現れると信じている。これらの主義は明らかに異常で、全てのZealotは正に狂気に至っているものである。 Zealotは道理を説くことは出来ない。容易く約束を結ぶことは出来ない。彼らは目に映るほぼ全てを、異教徒あるいは不信心者とみなし攻撃する。彼らは死ぬまで戦い、虐殺に耽る。 読者は尋ねるかもしれない。どうやってZealotに入るのか、と。多数の検証の結果、私はZealotが特定の区域に忍びこみ、法衣一式を残して去ることを発見した。Zealotに興味を持つ者は誰でも法衣を纏い、何の問題もなくZealotに接近することができる。Zealotのリーダーは志願者、例え法衣を纏う者であっても、その本当の心を知る事ができ、偽りの志願者を殺すと言われている。 その際、ZealotはSheogorathへの忠誠の証という意味で痛みを伴う儀式を行う。最も信心深い志願者のみが彼らの仲間に受け入れられる。これらの試練に失敗したものは処刑される。 一旦志願者として認められるなら、儀式と魔術的な秘密を教えられる。もっとも有名なものは彼らの命に従う、Flesh Atronachの召喚だ。それらは強力な怪物で、恐るべき敵だ” Daedra Lordには狂信者がつきもの。Mehrunes Dagonのカルト、Mythic Dawnとかね。同様にSheogorathにもそういう連中がいる。Dementiaサイドの神殿で私を襲ったあのみょうちくりんなモンクたち。彼らがSheogorathの熱狂的な賛同者なんですって。狂える神を狂信してるだけあって、自分たち以外は全て敵。見境無く襲いかかるのが教義だそうな。はた迷惑な連中だわ。でもこの島にSheogorathのカルトがいるなら、Jyggalagのカルトもいるんじゃないのかしら。そんな気がする。 Dementia宮。 「狂気の王が送ってよこしたのがお前か?ならばお前は安心であろう。妾の指示なく誰とも話してはならぬ。何人たりとも信じることは出来ぬ。聞こえているか?誰もだ!」 「?」 「妾は裏切り者と間者に囲まれておる。いつも、いつも、奴らは覗き、待っている。妾が目を離したスキに妾の背にナイフをひっそりと刺し込もうとな」 「間者?」 「皆に可能性がある。一人残らず。誰も信用できん。だが、奴らには妾を亡き者になぞ出来ぬよ。絶対にな!妾の護衛が倒れるより先に、奴らは皆、底の浅い墓穴で腐っておろう」 ああ…確かSheogorathは夫人がヒッキーだって言ってたっけ。暗殺を危惧して宮廷に籠もってるのか。 「お前…お前が妾を助けよ。そうだ、それがいい。お前が最適だ」 まぁ、下働きは毎度のことだが… 「何をすれば?」 「誰が知っているか探し出す。誰が秘密を持っているのか、誰が陰謀を企てているのかをな」 …なんか以前にも似たような奴がいたわよねぇ。疑心暗鬼に駆られてトチ狂ったあげくに死んだのが。 「お前が最高審問官だ。謀反人を暴け、その者たちに罰が与えられるだろう。妾が保証する。秘密を持ってる者を、奴らが何者なのかを突き止めよ。Herdirと話すがいい。あれは助けになる」 「…」 「お前は何を求められているのか理解してるかえ?誰も見つからなければ、お前に責任を取って貰う!」 酷!! 滅茶苦茶言うわねぇ。何をどう考えたらそんな話になるんだか。隣のエラソーなスチュアードKithlanに話を振ったら速攻拒否された。 「私は話すことなぞ何もない!」 横目でチラリと主の顔色を伺いつつ早口で言い切りやがった。下手なこと言ってご主人の機嫌を損ねた日にはどうなるか分かったもんじゃない。 婆ァの思考は理解できないけど、かいつまむと夫人は間者に狙われてるから、犯人探して捕まえろ。出来なきゃお前が責任とれって話だ。間者なんかいなくてタダの思い過ごしだったらどーなるのかしらねぇ、まったく。 助手役のHerdirはDementia宮の地下、牢獄にいた。顔に年季の入ったダンジョンマスター、典獄だ。 「何故このDementia宮の娯楽室に?私に用か?」 「貴方がHerdirね。お仕事だそうよ、来なさい」 「生意気な娘っこじゃないか、ん?会ったばかりでもう指図か」 老Herdirは小娘の下につくのがお気に召さないらしい。上の命令に逆らえはしないだろうけど。 「文句があるならSyl夫人に言えば?」 案の定、夫人の名を出すとあっさり態度を覆した。 「言っておくとだ、エラソーな態度は嫌いじゃないぞ。お前さんが最高審問官ってやつだな、そうだろ?Syl夫人が誰かを任命すると言っていた」 「そうよ」 「では、お仕事に参りますかな?やることは多い。大勢が待ちかねてる」 「ええ、行きましょう…ちょっと待って。あなた何が出来るの?」 「見て分からんか?俺たちはCrucible中を調べる、裏切り者を探してだ。情報を持ってそうな奴なら誰とでも話す。もしだ、そいつが協力的でなかったとしたら、俺に命じろ。俺が説得の為に最善を尽くそう」 「…なるほどね」 典獄の老人はニヤリと笑って促した。 「とっとと、出かけないとな。奥方が結果をお待ちだ」 Syl夫人の暗殺の手掛かりは何もない。間者がいるのかさえ怪しい。これが地上なら地道な捜査が必要だが、ここはOblivion、狂気の島だ。それに相応しいやり方がある。 中庭を歩いていた筆頭執事Kithlanを捕まえて尋問することにした。 「陰謀なんて知らん!迷惑かける気なら他の奴にしろ!」 先刻同様、Kithlanは極めて非協力的。早くも典獄の出番だ。 「心配しないで、大丈夫だからねぇ…Herdir、お願い」 控えていた老Herdirが一歩前に出た。 「や、やめろ!!!」 …なんだ、魔法か。どーせなら鞭かやっとこで爪はぎとかさ、他にやりようが… 私が物騒な思索に耽っていると、普段の威厳はどこへやら、Kithlanは物乞いよりも哀れな声で懇願してきた。 「誓う!私は陰謀のことは何も知らないんだ!」 ふ~ん…これはこれで楽しいかも。 「Herdir、やっちゃって」 Herdirはニタっと笑って再び手を掲げた。 「やめてくれー!頼む!!」 バチっと閃光が煌めきあたりに焦げた臭いが漂う。 「わかった、わかったから…頼む…勘弁してくれ。私もはっきりとしたことは知らないんだ。だがAnyaが最近怯えてるような気がした。いつもよりずっと怯えてる。何かが彼女の身に降りかかってるんだ。頼むよ!もう勘弁してくれ!」 …潔白なら最初から素直に言えばいいのに。馬鹿ねぇ。 幸先がいいぞ。初回で早くもビンゴだ。 次なる犠牲者…もとい容疑者は、給士のAnya Herrick。仕事をほっぽり出していつも中庭にいるんだが、彼女が夫人を怖れているのは初対面の時本人の口から聞いている。 「え?い…いいえ。私は何のことかまるで分かりません。ご免なさい、お役に立てなくて…」 こちらの問いかけに対し、Anya Herrickはしおらしく慎ましやかに返答してきた。うん、私が男だったら庇護してあげたくなっちゃうかもねぇ。でも、女は女に冷たいのよ、Anya Herrick。 「Herdir、やって」 「お願い…私は知らないの…何もしてない!あの人たちは私にSylの近くまで手引きさせようとしてる。でもあの人達は嫌いです!」 「…何の話?」 「わ…わからないんです、確かなことは。Ma'zaddhaが来て、Sylを追い出す必要があるって言ったの。そして私が手を貸すか否かって」 Ma'zaddha…ファイトクラブの胴元やってるKajiitか…なんで? 「私はSylに逆らうのが怖いんです、でも彼らに逆らうことも出来なくて…お願い、何とかして下さい!」 「分かった。行っていいわよ」 Anya Herrickは泣きそうな顔で逃げるように去った。ちょっと可哀想な事しちゃったな。 本当に暗殺を企てている連中がいるんだわ。疑心暗鬼に駆られた夫人の妄言って線はなくなった。フン、これで私の首も安泰ってわけね。 「さて、審問官。どうするね?」 「街へ出ましょう。Ma'zaddhaを問いただす」
by yamanobe26
| 2007-04-26 17:22
| Oblivion日記SI
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