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クエスト名「The Shrine Of The Crusader」
彼につけられた名“Pelinal”は風変わりで知られている。後に続く異名のほうは問題ない、沢山ありはするが。それはElf風の名であり、Pelinalはかの種族の禍となり、皮肉にも益を与えることは無かった。Pelinalはその名ゆえにとても不遇だった。若くして白髪となり、災難がついて回った。彼の敵自身がその舌で彼をPelinalと呼んだともあるが、これは疑わしい。その意味は“素晴らしき騎士”。彼は彼らに対してはそうでは無かった。 確かにTamrielにおけるその人生で彼の名は増えていった。 彼こそは“白き衝撃のPelinal“、 左手が死の閃光を放つゆえに。 彼こそは“鮮血のPelinal”、勝利の美酒に酔うゆえに。 彼こそは“反乱のPelinal”、聖戦の英雄ゆえに。 彼こそは“勝利のPelinal”、戦場を駆けめぐる彼の旗印に兵達が八神の拝礼を捧げ、いつしか同じ意味となったがゆえに。 彼こそは“猛勇のPelinal”、彼の戦術に反意を唱える味方を速やかに、つまり剣を持って、説得するがゆえに。 そして彼こそは“第三のPelinal”、と言ってもすでに彼以前に二度あった神の外徴だと誰かが言ったがゆえか、あるいは分かりやすく言えば、彼が反乱の地区を闊歩する以前、Perrifとそしてほどなく解放の祈りの中でAlessiaに与えられた天啓を三番目に与えられたがゆえに…であるのかどうかは分からない。 『The Song of Pelinal 第一巻 On His Name』 ギャグ本…じゃないわよね、これ。 血と黒煙に彩られ無惨な姿を晒すAnvilの教会だが、地下区画は手つかずで事件に関係する資料がいくつか残っていたので拝借してきた。元Gray FoxことAnvil伯はガードたちに現場の保存を指示したらしいが、知ったことではない。文句言ってきたらCelia Camoranをたらしこんだことを奥方にチクってやる。 Pelinalは、現代を生きるスマートで知的なソレとは異なり、血なまぐさい蛮勇で知られたマッチョな英雄殿のよう。Alessiaと共にAyleidの支配に立ち向かい、奴隷の主Umarilを倒した。 『The Adabal-a』に彼の今際の記録が残されている。PelinalはWhite Gold Towerの謁見の間で引き裂かれて死亡し、血の海に浸ったその首が予言を残した。 “我らの敵は私を裂き、隠された場所にばらまく。御心を貶めるべくAyleidは私を八つに切り裂いた、その数が呪いとなるように” “死が迫るのを感じつつ、私は今こそ我が敵がまだ生きていることを悟った。私の墓碑銘は苦いものなることも。自身勝者と信じて死したが望ましいが。なれど夜の扉の向こうに投げ捨てられるとも、奴は戻ってくる。用心しろ!私はもうUmarilの懲罰よりヒトの主を守ることは叶わぬ” 街でGoganが私に語った意味不明な予言はこのこと。Pelinalはバラバラにされて頭だけで喋ったと言ってたのね。納得はしたが想像はしたくないな。 そして現代。 Pelinalが天恵を持って倒したとされるAyleidの王UmarilはOblivionより蘇り、Divinesに復讐を為そうとしている。手始めに神を奉る教会を襲撃して見せた。いっそ天空にでも殴り込みをかければいいのに、人間を虐めるほうを選んだあたりお里が知れる。神は基本的に現世に姿を見せないし、直接的には干渉しない。代行者を立てねば何も出来ぬと高をくくってるんだろう。 そこで、私がその代行者を名乗り出ることにしたわけだ。別に帝国に貸しはあっても借りはないが、お向かえの教会が襲われて見て見ぬフリするほど冷血じゃない。それに人間死んだら終わりなのよという原理原則をズルッコした上に、三千年も前に失業して今じゃMeridiaのヒモ風情が己を弁えずに世に復讐せんという根性が気に入らない。舐めた真似しやがって、ただじゃおかねぇぞ、ゴラァってなノリでゴーなのですよ。 翌朝、Anvilを出発した。 預言者のジイさんは今日も今日とて早朝から街頭演説に汗を流している。がんばるわねぇ。昨日、予言者はまずは巡礼から始めるべきと一枚の地図を手渡してきた。Cyrodiilに散らばる九つのDivinesの祭壇が印されている。その地を巡り、祈りを捧げよと。 これに関しては特筆すべき事は何もない。ただその地に赴いて祈りを捧げ祝福を受けるだけだ。祭壇は地の底深くにあるわけではないし、だいたいが街道から離れていない。 Ayleidの時代にTalosなんていなかったのになぁ…なんぞとテキトーお祈りを捧げた時のこと。 「星が近い…」 文字通り降るような満天の星空。帝都の遙か上空だ。 圧倒的な光景にドギマギしてる間に誰かが間近に立っていた。透き通った身体。見慣れない甲冑を纏ってる。幽霊か。 「…夢?」 “時々誰かと話したような気がするよ、君のような人とね。記憶は曖昧だが。他の連中は君の後に来たのかも” “我々が話せるようになるには神に愛されなくてはならないんだ” それで巡礼をする?あなたに会う為に? “呪われたUmarilが戻ったんだな?ゲスの種族の中でも最低の奴が。あの汚らわしい名を何度罵ったか!” 「あなた…Pelinal?英雄の?」 かすんだ男の表情は分からない。でもとても悲しそう…悔しそう。 “私が勝ったと思ってた。だが、知っておくべきだった。奴隷の主人はコスイとね。私が駄目だったから、Umarilは死を逃れる方法を見つけた” “我が遺物を探す気なんだろうが、私は君を助けてやれるようなことはほとんど何も知らない。死んでからの全ては心でとらえることのできない霧のようなものだ” “友人が私が死んだ跡に寺院を建てた。Elfどもが復讐の最後に私を苦しめた場所だ” “それがどこに建ってるかは教えることが出来る。多分、まだそこにあるだろう” “汝が旅に幸あれ、騎士殿。私は出来なかったが、君がUmarilにトドメを刺すのを叶えてくれんことを…” Pelinalの霊が歩み去るとたちまち風景が暗転した。 お、驚いたぁ…まだ心臓がバクバクしてるぞ。 夜の闇に帝都の塔が薄く輝いてる。あの上にいたのよね。 見上げる空の星は遠くなっていた。 Pelinalが地図に記した彼の寺院は帝都を囲むRumare湖に架かる橋の足下にある。勿論、水の中だ。夜中に潜っても視界が効かない。明けるのを待って湖に入った。 入り口はすぐに見つかった。中も水没しているが階段が上に伸びている。水面に出られるよう。 やはりいるな。 仕掛けもあり、隠し扉を開けると団体さんがお出迎えに出てくる。 木製扉もある。これは人間が掘ったものだな。大昔の反乱で使われたのか。 通路のあちこちで大穴が開いていて同じようなトンネルが掘ってある。 なるへそ。Pelinalは王宮で死んだんだっけ。ここは帝都の地下に埋まってるAncestorの一部か。してみるとAyleidの都は現在の帝都よりもずっと大きいんだわ。 道なりに進むと祭壇が一つ、中階にある。何か奉ってあるみたい。ここが聖騎士の寺院だな。 階下には古い遺骨が崩れ落ちていて他の部屋に繋がる通路は鉄柵で塞がれており、そのむこうで腐れ死体どもが奇声を上げていた。相当に飢えてるわね。随分と餌を貰ってないんだな。 ん? 遺骨が何か持ってる。指輪と鍵…それに日記?
by yamanobe26
| 2006-11-29 17:16
| Oblivion日記外伝
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