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クエスト名「Turning A Blind Eye」
Gray Foxのご意向通り、Hieronymus Lexは帝都を遠く離れAnvilの警備隊長となった。私はBravilへと戻り、S'krivvaに首尾良くいったことを報告した。彼女は私を“影脚”に昇進して新たな故買屋を紹介してくれた。Anvil城の鍛冶屋Orrinその人。あの寡黙なRedguardの老人はやはりギルドの身内だったわけだ。私がAnvil城に潜入することをOrrinに伝えたのはGray Foxだとすると、Anvil城とGray Foxの間には某かの因縁があると見て間違いない。 S'krivvaは長老として斡旋できる仕事はもうない、じきにGray Fox自らが私を呼び出すと伝えてきた。彼に会える日はもう目の前だ。 とりたててどこで待てという指示は受けていないので、Bravilを出ることにした。行く先は勿論、渦中の街Anvil。 「ちゃんとAnvilでガード隊長をやってる。伯爵夫人Umbranoxが配置換えする前は彼は帝国のガード。盗賊ギルドの疫病神だった。聞いたよ、みんな君のおかげだと。盗賊ギルド万歳だな!」 “流れ者”は珍しく饒舌で、笑顔まで見せてHieronymus Lexの栄転を喜んでいた。 「あなた盗賊ギルドの人間じゃないでしょうに」 「… Gray Foxと私は似たもの同士さ。知られたくないという願望を共有してる」 城の鍛冶屋兼故買屋Orrinにも改めて挨拶に出向いたがやはり彼は何も話さなかった。 これと行って進展もなく数日すぎたある日のこと。 「Methredhel!」 「あなたを探してたのよ」 Waterfrontにいるはずの彼女がなんでここに? 「Gray Foxからあなた宛に伝言よ」 「Gray Foxから!?」 「仕事を依頼したいって。BrumaのHelvius Ceciaの家で彼に会って」 ついに待ち望んでいた機会がやってきた。Gray Fox直々のお呼び出しだ。 Methredhelはいつのまにやらギルドに加入してGray Foxのメッセンジャーをやってるらしい。…私より先に出世したのか?抜け目ない女だわねぇ。 夜半にAnvilを出発し、ChorrolからOrange RoadをBrumaへと向かった。 Helvius Ceciaの家ではHelvius Cecia本人が外で見張りをしていた。 Gray Foxはすでに家の中でお待ちだ。 うふ、ドキドキするぅ。 階下へ降りると奧から声が掛けられた。 「来たまえ。話をしようじゃないか」 ほ、渋い感じ。 「あなたがGray Fox?初めまして、でいいのかしらね」 「私は君の贈り物が欲しいんだ。ある品を、少し離れたところにある修道院に隠されている」 あらま。Gray Foxはこちらの挨拶を無視して、いきなり仕事の本題に入った。素っ気ないのね。 「修道院は広大で、守りも堅い。よって、準備に怠りがないのを確認したほうがいい。私は君の尽力に報いよう」 「それは光栄。いつでもいいわよ」 「結構!修道院はAncestor Moths寺院と呼ばれている。引退した盲目のMoth僧侶が残された日々を送っている場所だ。地図に印を入れよう。Cheydinhalに入って、Cyrodiilの遙か遠方、北東を探したまえ」 Moth…“蚕”の修道会。確かNordのカルトだったような。 「君にSavilla's Stoneを入手して貰いたい。特殊な性質を持った大きな水晶で、私が得る必要がある…そう、役に立つ」 …? Gray Foxはじっと何かを考え込んでる。Savilla's Stoneの名に聞き覚えはない。 「憶えてるだろうが、無意味な血は流さないで欲しい。だが、石の守護者を殺める分には代価を払わなくていい、人でも人でなくても」 「え?」 「私はSavilla's Stoneが紛失したと知らせを受けた時、ここで君を待とう」 「…Gray Fox。あなた一体」 「私に関する質問に答える気はない!特に“影脚”がする場合はな」 「む」 Gray Foxは一切の質問を封じて黙した。 Helvius Ceciaの家を出て、厩舎に向かった。 何かしら、アレ。 伝説の男ってくらいだから、もう少し粋な怪盗かと思ったけど。なんかものすご~く根暗な性格みたい。ちょっと幻滅したな。所詮、犯罪者の首領がダンディでスマートなんて夢物語か。 Gray Foxが地図に印したAncestor Moths寺院は思い切り北の外れにある。Azuraの神像の更に北。Brumaからだと半日の距離。Dragonclaw Rockから東へ向かい、Jerall山脈を横断するルートに入った。 寺院と言っても名ばかりで、大方山の穴蔵かなんかだと予想してきたんだが、なんとちゃんとしたチャペルだった。 「こちらは盲目のお坊様の修道院だと伺ったんですけど」 「ええ、私たちは帝都から引退したMoth僧侶に仕えていますよ。彼らの働きは盲に道を示します。皆、地下墓地の暗闇で生活しています。勿論、彼らは目が見えませんから何の影響もありません」 「Savilla's Stoneもこちらに?」 「私は本当はこれを話してはならないのです。でもあなたが信頼できる方だとは分かってますよ」 …ん? 「地下墓地の盲目の修道士が石を守っています。それは魔力を持つと言われてます。私が何か話したとはHridiに言わないように。私は追放されてしまう」 「地下墓地の場所は?」 「それはお教えできません!はるかに危険です。私はそこまであなたを知りません」 「そこを何とか」 必殺、山吹色のオーバードライブ。 「分かってますよ、分かってますとも。いえそんな、あなたは親愛なる友人じゃございませんか。ではご一緒に」 いきなり態度が豹変したぞ、この人。 …と思ったら小声で囁いてきた。 「気をつけて。他の修道士に怪しまれないように」 後ろでBrother Hjarがこちらをじっと見ているのが目に入った。…今の芝居か?ホントに芝居なのか? 思わず両手で口を押さえた。 な、何…これ。この間違った…アレは。いや、まぁ本人達は目が見えないんだから外見は気にしてないだろうけど。この姿で真面目に僧侶って言われても冗談だとしか思えないんじゃない。 ふん、お宝はこっちみたいね。罠はあちこちに仕掛けてあった。 この暗闇じゃ暗視の呪文を使わないと罠を見過ごすかもしれないな。視界が変な色になるんで、あんまり好きじゃないんだけど。 どこからかキシキシと骨が軋む音が聞こえてきた。近づいてくる? 驚かすんじゃないわよ、まったく。骸骨チャンプか。こんな接近するまで気づかなかったなんて。 ここから先は怪物の巣らしい。なら、明かりをつけても平気だな。 迂回路を探して別な道に入り進んでいくと、そちらも罠が仕掛けてあった。誰が作ったのかしら。あの坊さん達ではないだろうけど。 ん、また来たか! 「6号こい!」 Ebony Maceを持ったGloom Wraithまでいるとなると、坊さんたちがこんなとこ彷徨くのは無理だろって思ったんだけど。 広い洞穴で祭壇らしきものがあり、真ん中にはトラップストーンが置かれてる。その正面に禿げちゃびん僧侶が仁王立ち。罠が作動しないって事はセットしたのは坊さんなのか。あんなものどっから持ってきたんだろ。目的のSavilla's Stoneもすぐ脇の台座に置かれてる。 どうしたもんか。姿を消してもトラップストーンは発動する。坊さんは面白い格好はしてるけど別に悪党ってわけでもないんだろうし。Gray Foxは、ああは言ってたけど殺さずに済むならそうして欲しいみたいだったし。石を奪取して一目さんに逃げるしかないか。 なれど世の中はままならないもんだ。 姿を消して階段に近づくと坊さんの後ろに立つわけだ。当然、トラップストーンが発動して魔法を打ち込んでくる。で、坊さんに当たる。 坊さんはその場から逃げればいいものを、空しく回復を繰り返すのみ。トラップストーンの攻撃はそんなもんじゃ追いつきません。たったの3発で坊さんは空しく昇天した。 迷わず成仏して下さい。 Savilla's Stoneを入手した後、しつこく狙ってくるトラップストーンの攻撃を交わして奧へ進んだ。この手の洞窟はどっかにお帰りコースがあると相場が決まってる。 中には書簡が一通。お題は『Instructions: the Gray Cowl』とある。Gray CowlってGray Foxの灰色頭巾のことじゃない。何でここに? どれどれ… これは…! 『Pension of the Ancestor Moth』 “寺院の修行僧は皆読むように。 Ancestor Moth修道会は高貴なほどに伝統があります。我々はAncestor Mothに魂を現す最愛の祖先を褒め称え学びます。おのおのの蚕は祖先の魂のfjyronを運んできます。ゆるやかに“平和への意志”と解釈されるfjyronは、歌われることでAncestor Mothsにより紡がれる絹に篭められます。絹が織られて布となり、正しいAncestorの文様で刺繍されたなら、不思議な力をもつ衣服をつくることが出来るのです。 修道会のアデプトは先見に恵まれています。祖先の知恵は歌うことで今に未来を伝えます。それゆえ、我ら修道会にのみElder Scrollsを読む栄誉が与えられてきました。これらの書はaedraとdaedra双方の神をも越えたもの。このような生地の内に潜む真実の洞察には高い代償が待っています。それぞれのElder Scrollsを読むのはより困難になり、各々僧侶を長い間盲とします。終局には、最後の読解が巻物のほぼ究極の理解を成し遂げましたが、この世の光を永遠に失いました。もう巻物を読むことは叶いません。 この修道院は彼ら尊き同胞の世話に捧げられます。彼らは今や愛するAncestor Mothsと共に生き続けています。地下世界は蚕に最良です。彼らは繊細な生き物に絶えることなく歌い続け、教え、育ています。絹を集め布の一巻きと変えます。服を織り、紡いだ絹で祖先の歴史と文様を刺繍します。これが彼らの新しい生活です。 彼らはAncestor Mothsを育み、そして我々が盲いた僧を世話します。彼らが闇の中で精を出す間、我々は光の中で奉仕します。彼らには水と食べ物が必要です。私たちが用意しましょう。彼らには道具と家具が必要です。私たちが用意しましょう。彼らには秘密と匿名が必要です。私たちが用意しましょう。彼らには労働の成果を売る為に御用達が必要です。私たちが用意しましょう。 ある時期から私たちは護身も提供しています。何代も前、Gudrunが寺院へと来ました。未来を幻視したことで新たに盲目となった彼女は、新しい教えをもたらしました。祖先の幻視は修道僧も身を守る必要があるという予見。彼らはGudrunの教えを習い、絶えることなく鍛え続けてきました。彼らは剣ならぬ剣、斧ならぬ斧の使い手。 修行僧であるならば、Gudrunの教えを学ぶのです。平和の為の拳の道を学ぶのです。盲目の僧たちの世話を学ぶのです。備えることを学ぶのです。時につれ貴方はAncestor Mothsの平和と見識を獲得するでしょう” …なるほど。 あの地下のオモシロ僧侶達はElder Scrollsを読んで視力を失った者たち。Mothカルトは資格者の集まりだ。この寺院は彼らの世話をする為に建てられた。寺院自体はしごくまっとうなものだが、裏でコソコソやってる者がいないわけでもない。地下墓地で拾った書簡によると、どうもGray Cowlを探し出して掛けられた呪いを解こうとした者たちがいるらしい。Gray Cowlを“安全”に使う為に。安全の意味は不明だけど。 分かったわよ、Gray Foxが何をしようとしてるのか。そして…彼が何者なのかも。 Savilla's Stoneを持ってBrumaへ帰還した後、Helvius Ceciaの家にいるGray Foxの元に直行した。石を手にした彼は、満足そうにその垂れた目を細めた。今更ながらよく見れば…よく見なくてもそっくりか。 「知るべき事を知った時、再び君を呼び出すつもりだ。すぐにHelviusの家をお暇しよう。彼は私によく仕えてくれた、平穏が相応しい」 Gray Foxは場所を提供したHelvius Ceciaに謝意を表して退席を促した。 「まって。こんなものを見つけた」 地下墓地で拾った書簡をGray Foxに渡した。 「僧侶の一人が持ってたわ」 Gray Foxは書簡を開いて目を通した。 「これがNocturnalの頭巾だと?どこで聞いた?」 「あなた本人から」 書簡を投げ返すとGray Foxは溜息をついた。 「わかった。隠す必要はないか。隠してるんじゃない。なんの冗談かな!私の人生はずっと隠されたままなんだ!」 「…」 「それに書かれてるのは真実だ。私が誰か知ることは出来ない。事実、私は二度君に本当の名を告げている。だが、憶えてはいまい?」 憶えてない。そんなことがあったのさえ初耳だ。…これが呪いか。 「すでに君と私は以前会ってるよ。私は頭巾をかぶってなかったが。君の曖昧な記憶では彼と私は二人、別人だ。私の家族は私を憶えてさえいない。Gray Cowlと掛けられた呪いを解くためにはいくら払ったっていい」 『Instructions: the Gray Cowl』 “Nocturnalの灰色の頭巾は顔を影に覆い隠す。その奧を看破しうる光も魔法も存在しない。頭巾を脱いだNocturnalの尊顔を拝見するのは虚無の深淵を眺めるのと同じ。人は正気を失うだろう。 近年、Gray Cowlが紛失していることが明らかになった。これはNocturnalのきまぐれに相違なく、彼女が取り返すのは簡単なことだ。影の貴婦人はGray Cowlにいくつかの呪いをかけた。身につけた者は皆、影の中に失われることになる。その本当の姿は出会う何人にも知られることはない。彼の身元は全ての記録、歴史書から抹消される。その記憶は、例え彼を知る者であっても彼自身の名を憶えることを拒絶する影に覆われる。やがては頭巾によってのみ彼は知られるようになる。 私はMothの僧侶三名にこの伝説の調査をするよう促している。伝説が嘘か誠か、彼らが決める。Gray Cowlの今現在の所在がTamrielにあるのか、Oblivionの虚空か、その更に向こう側なのか、彼らが突き止める。全ての呪いは解くことが可能だ、Nocturnalの掛けたものであっても。三人組がGray Cowlを安全に扱う為に呪いを解きさる方法を明らかにすることだろう。 Office of the Unseeing Eye” Gray Foxの正体は灰色の頭巾の闇、その奥深くに黒く塗り込められている。
by yamanobe26
| 2006-09-16 17:39
| Oblivion日記外伝
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