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クエスト名「The Master's Son」
「Viranus Donton?」 「奴と行動を共にして、うまく行くように計らってやってくれ。あいつには現場に立つ時間がいくらか必要だ、信頼を上げるためにな。でなきゃ、いい戦士には決してなれん」 Chorrolの支部長Modryn Oreynがしかめっ面で切り出してきたのは、Vilenaのご子息のお話。…マスターに息子さんか、まぁ、いてもおかしくない歳ではあるけど。Oreynの様子からすると、どうやら難しい問題があるらしい。 「Vilenaは息子をそりゃあ大切にしててな。火線の内側には入れたくねぇんだ。Vitellusの後だ、分かってやってくれ」 「Vitellus…?」 「Vilenaの長男だ。いい奴だった。ちょいと前にな、任務にしくじって失った。他にも周りで落ち込んでるのがいるから分かるだろうがな」 息子さん、二人いたのか。長男のほうはお亡くなりなった? …それでOreynが難しい顔をしてたのか。そう言えば、Vilenaはいつも一人で外を眺めてるだけでギルドの仕事は何もしてなかったわね。 「おめえは頭いいだろうからよ、マスターの周りではその手の話は避けてくれ。まぁ、それについちゃ、後々俺たちで話す時間があるかもしれねぇが」 …ふん?どうやらワケありらしいわね、Vilenaの長男の死は。 「母親が引き留めててな、守ってるんだ。あいつとNonwyll Cavernへ行ってくれ。Galtus Previaがそこで行方不明になってる。お前なら見つけるだろう」 子供が死んで平気な母親はいない。VilenaがViranusを止めるのは当然として、Oreynは別なこと考えてるみたいね。彼はいきなり顔を近づけてきた。 「それとな、これはマスターには内緒だ。奴を捜せ、多分自宅にいる。いいか、奴を無傷で帰せ!」 あらあら。あなた、意外と情に厚かったのね。驚いたわ。 「Galtus Previaのほうは?」 「彼の叔母と契約した。宝石だかなんだかをNonwyllに探しにいったが、音信不通だ。お前とViranusで見つけてくれ」 ん…マスターの息子さんが亡くなっていたとは知らなかった。 戦士ギルドは魔術師ギルドと違って身体を張るのが当たり前だから、そういうこともある。あるが、だから平気だとはいかない。身内で同業なら尚更だ。 Viranusの自宅、つまりDonton家はギルドの近所。玄関にそのViranusが立っていた。ちょっと気弱な感じかな、第一印象は。 「やぁ今晩は、相棒。何か用かい?」 「仕事よ、Oreynから。用意して」 「仕事?あ、ああ…そうだな!僕は大丈夫だけど。君、今Oreynからって言ったかい?そうか。まず、母さんと話さなくちゃいけないな…」 「お母様は何も知らないわ」 「しかし、あの人がギルドマスターだし。やっぱり母さんが…あ、いや。君が正しい。Oreynからの指示なら、それは正当なものだ。僕らはすぐに出発しなきゃ」 …。 「すまない。僕はほとんど契約をとってなかったんだ、兄さんの…兄の一件以来。行こう」 「Vitellusのことね」 「ああ、僕の兄だ。任務で亡くなった。Vitellusは勇敢に死んだ、皆が思っていたように。彼は僕らの中では最高だった。きっと、母は彼をとても誇りに思ってるよ」 「そう」 「GaltusはNonwyllのどこかにいるはずだ。急ごう」 Nonwyll CavernはChorrolの裏山を少し入ったところ。遠くはないから、すでに真夜中ではあったけど、日の出を待たずに街を出た。行方不明者は生存が危惧される。急ぐに越した事はない。 途中で1度、狼の群に襲われた。Viranusは落ち着いて迎え撃っていた。腕のほうは6号が5に対しViranusは1。そんなとこ。 Nonwyllの中はネズミが少々住み着いている程度の洞窟なのだが、外から入りこんだのか奥でトロルが襲ってきた。そのすぐ近くに人が倒れていた。Galtus Previa、ご本人だ。すでに息をしていない。犯人は先ほどのトロルかしら。 「Oreynのところに戻ったほうがいいね。見たものを報告しないと」 「そうね」 こぼれ落ちる命はいつでもどこにでもある。こういう結末は辛い。Galtusの死体をそのまま残して、私たちは山を下りた。 「近くにトロルがいたわ」 戦士ギルドでOreynに見たままのことを報告すると、彼は拳を握りしめて悪態をついた。こういうことが起きて欲しくないのは彼も同じだ。 「そいつらのせいか、なるほど。妙だな、仏が残ってたってことは、奴ら食わなかったのか」 Galtusは五体満足だった。トロルやオーガ、ネズミに狼。飢えた連中にはことかかない。不思議ね。 「Dontonへの払いとこっちがお前のだ。ご苦労、無傷で帰ってきたな。俺はおめえらを一人前の戦士にしてやる気だぜ、いつかはよ」 ViranusはOreynから報酬を受け取り、挨拶をして自宅に戻っていった。 OreynはどうやらVilenaの息子たち、兄も弟にも肩入れしているらしいわね。最初会ったときは自信過剰の根性曲がりとも感じけど、今は幾分くだけた雰囲気がある。 クエスト名「More Unfinished Buisiness」 「お前にMaglirを探してもらいてぇ。あのチビ助め」 Viranusを見送った後、Oreynは私に次の仕事を持ちかけた。打って変わって怒りも露わに。 「Maglir?彼が又何かやらかし…いえ、何もしてないのか」 「そうだ。チビネズミの野郎、また一つ契約を放棄しやがった。もう一度ベビーシッターを頼めるか」 本当に困ったヤツだわね。 「今度は何?」 「俺が知るか。野郎、Bravilの地元魔術師と契約を結んでた。特に難しい仕事じゃなかったはずだ」 Bravilの魔術師?誰かしら? 「奴は依頼人に全く報告していない。Bravilまで行って、Maglirを探せ。きっちり契約を果たして、奴を俺んとこによこせ」 「…了解」 溜息が出るわね、まったく。 私はどうもあの妙ちくりんなBosmerとは縁があるらしい。家族持ちだし金の亡者とは思いたくないんだけど。 私はギルドを出て、Bravilに向かった。 Anvilに家を買って以来、この街の家に帰ることは余りなくなった。荷物が一杯で物置2号に成りかかっているんだけど。 懐かしの城門の番兵に話しかけると、MaglirはBogrumの店に居ると教えてくれた。我が家のご近所さん、Lonely Suitor Lodgeだ。 「Maglir?その辺にいねぇか」 Bogrumは奥を指さした。 あら、いた。 人の蔭になっていて、ざっと見ただけでは分からなかった。 「ちょっとごめんなさい」 客に退いてもらい、彼の正面に立ってその纏う鎧とその態度に驚いた。彼は私をまるで赤の他人、いえ、もっと悪いわね。敵意のこもった目で睨んできた。 「またあんたか。あんたが何しにきたのか分かってるさ、ギルドのネズミさんよ」 「…またお務めを放棄かしら?」 「放棄?言いたいことはそれだけか?俺はBlackwood Companyの人間だ、今はな。仕事は選り取り見取り、報酬はタップリ。もう俺の背中にOreynなんざ居ない」 Maglirは相棒らしいArgonianと共に豪華な鎧に身を包んでいた。羽振りの良いトコに鞍替えしたわけか。 ん?この盾、最近どっかで見たような…。 「そう。…で?こっちの仕事はどうするの?」 「ああん?俺はあんたが他の仕事のことでもOreynに密告したと知ってるんだ!Oreynのとこに帰れよ。奴に宜しくな。話は終わりだ」 「Maglir!」 「他に話すことなんてない。俺が怒る前にここから出て行け!」 あんた、ソレ間違ってるわよ、きっと。 結局、私は店を出た。頭に来たのは確かだが、いちいちこんな事で目くじら立てていたらキリがない。クールになれ、私。彼はすでに商売敵。それだけ、只それだけのこと。 それより魔術師ギルドへ行かなくちゃならない。Maglirの不始末を片づけなきゃ。…やだなぁ。 「大変遅くなり、誠に申し訳ありません、マダム」 「そろそろ戦士ギルドから誰か姿を見せる頃だとは思ってました。やって貰う仕事があります。私は研究の為にimp gallは必要なのです」 Maglirの依頼人はAryarieだった。ちょっとご立腹である。契約解除にならなかっただけで充分だし、彼女はそう怒りんぼさんではないから大丈夫。 彼女は錬金術の素材imp gallをご所望、その数10個。Robbers Glen Caveに行けば入手可能だと丁寧に教えてくれた。…よかった、そのぐらいならすぐ用意できる。手持ちと自宅にストックしてあるので充分足りる。 「あの~、つかぬことをお伺いしますが、Blackwood Companyのほうにはこの話を…」 「私は彼らを信用しておりませんの。彼らは効率的…そう効率的です、私の好みより幾分。某かの努力には時間とケアが必要というものでは?」 「は、おっしゃる通りでございます。戦士ギルドをよしなに」 長くいると正体がバレる、とっとと出ようと扉に向かったんだが… 「いらっしゃい、大魔術師!」 「何か私にできることは在りませんか?大魔術師!」 HenantierにDelphine、あんた達ぃいいい! 奥でKud-Eiが笑ってるみたいだった。…くそ。 自宅から材料を持ち出してAryarieに届けて、逃げるようにBravilを後にした。恥ずいぞぉ。 夜通し歩いてChorrol支部に着くと、OreynがMaglirを噛み砕かんと仁王立ちで待っていた。残念ながら私一人なんだけど。 「何やってんだ?Maglirの契約の処理は?」 「もう終わったわよ」 私があんまり早く帰ってきたので、信じてないみたいだ。Bravilでの出来事を伝えると彼の眉間の皺が一層深くなった。 「奴らのせいでまた一人失うとは信じられん。いや、契約の処理はよくやってくれたがよ。俺たちは誰か減っちまう余裕がねぇんだ、ここんとこな」 …うん?どういう意味かしら。他にもBlackwood Companyに鞍替えした人間がいるのかしら。 「契約は完了だ、お前の支払いはこれだ」 報酬を手渡しながら、Oreynは続けた。 「ちょいとBlackwood Companyのことを話し合う時間がいるな」 「何か知ってるの?」 「彼奴らはよ、いつも脅威ってわけじゃなかった。ちんけな傭兵どもだ、Ri'Zakarが接収するまではな。その後、帝国と分厚い契約書を交わすまでになりやがった」 なるほど、帝国と取引ねぇ。それで金回りがいいのか。 民間企業に公的機関の追い落としが出来るわけだわ。 Ri'Zakarという名に心当たりはない。Khajiitのようだけど。 「Black Marshでの任務の後、連中はLeyawiinで商売を始めた。かつてないほど冷酷にな」 冷酷? 効率がいいだとか、迅速だとかは聞いてたけど。 何を知ってるのかしら、Oreynは… 「まぁ、まずはお前の昇進が先だ」 あら。私がコケそうになるのを見てOreynは笑った。 「俺はおめぇが知りてぇ話を持ってるよ。だが、ソレをここで話す気はねぇ。日が暮れたら俺ん家に来いよ。続きはそん時だ」 Blackwood Companyか。 話の流れからすると、只の企業じゃないのは確実。社員は傭兵上がり、裏で結構ヤバイ橋を渡ってる。LeyawiinのVantusも確かそんな事を言っていた。気になることもある。Maglirが持っていた自社製の盾。あれをどこで見たのか思い出した。Nonwyll Cavernで亡くなったGaltus Previaだ。彼の遺体の側に落ちていた。壊れていたので放置してきたけど、無関係ってことはないわね。 それと…マスターの、Vilenaの息子さんが関わっている。それでOreynは場所を変えた。多分。 久々に私の中で何かがざわめく感じがする。
by yamanobe26
| 2006-06-22 17:40
| Oblivion日記本編
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