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クエスト名「No Stone Unturned」
嘘よ。 白馬騎士団の宿舎のベッドで寝ていたのは、ご存じSir Mazoga。 実に久しぶりのご登場だが、真っ昼間だというのに高イビキ。ちっとも起きてこない。この女の辞書には怠けるという言葉はないから…その他いっぱいない言葉があるんだが、とにかく夜中に活動しているんだろ。 彼女、日が沈んでからようやくのそのそ起きてきて、こうおっしゃった。 「黒弓を少し手に入れる。その気があるならついてこい」 「…あんた、相変わらず挨拶しらないわね」 Sir Mazogaはニカッと男臭く笑って、スタスタ宿舎を出ていってしまった。こいつはこういう奴だ。いいでしょ、付き合いましょ。二人で向かった先はTelepe、以前にも襲撃したBlack Bow Banditsのアジト。私と違い彼女は真面目に騎士のお務め、つまり黒弓の残党狩りを続けていた。あのとき同様二人で殴り込みをかけ、黒弓を何本か回収し、夜明けに宿舎に戻ってきて食事となった。 「…で、毎日こんなことやってるわけ?」 「…」 「よく飽きないわね」 Mazogaは返事もせず、食事が済んだらベッドに潜り込んでさっさと寝てしまった。天上天下唯我独尊。彼女はちっとも変わってない。愛想も口の利き方も知らない奴だが、信義を重んずる珍しい女だ。 ようするに、私は勘違いしていたんだな。Leyawiin伯Marius Caroが私たちに与えた騎士の位といくつかの特典は、二人とも同じものだとずっと思ってきた。それでMazogaにも宿舎が与えられたと認識していたんだが、私たちが授与したのは宿舎の鍵と使用権なのである。つまりこのボロ屋を二人でお使いなさいという意味だったんだわ。どーりでどこを探しても彼女の家は無かったわけだ。 Mazogaは週に3日ほど宿舎で寝泊まりして、後はどこぞを徘徊してるらしい。野盗がアジトに戻ったところを襲撃するので、昼夜逆転の生活をしている。職務とはいえ、実に不健康だ。 ふむ、そうするか。そうましょう。人間、気晴らしも必要よ。そうそう。私は以前から考えていた計画を実行する時だと、一人ニタニタとベッドに横になった。 私は昼すぎに目を覚まし、少し遅れて起きてきた彼女に早速話をもちかけた。 「ねぇ、少し仕事があるんだけど、その気があるならついてこない?」 せっかくMazogaがいるのだから山賊狩りしながら帝都を目指すのも一興。Leyawiinに向かった際、西岸は掃除してしまったから東岸に渡って北上した。こっちはご無沙汰だったので、出るわ出るわ。団体さんが次々とやってくる。Mazogaは見かけ通りベラボーに強い。野盗の類が相手なら一人でバタバタ倒して行く。以前よりますます腕に磨きがかかってるわねぇ。 宿舎を出発したのが遅かったので、その日のうちに帝都へは入れない。日が暮れたところで東岸の数少ない宿、Imperial Bridge Innに泊まることにした。宿の女将はなかなかキュートなDunmerで、街道から少し外れてるにも関わらず、帝国軍が入り浸っている。 酒場には懐かしい顔があった。ゴブリン戦争に巻き込まれたGernand一家を守っていたハンターMirisaだ。一家は無事Cropsfordを建設したので、彼女もハンター業に戻っていた。 「ハイ、ちょっと前にCropsfordを出てきたんだ。あの人達も本当にうまくいってるようだし。あなたはよくやったわ、そう」 彼女も変わってないわね。以前と同じく精悍に笑う。 Mirisaはこの宿で寝泊まりしながら、山に入っている。一度、宿の前を流れるSilverfish Riverを上流に駆けていく彼女を見たことがある。声を掛けようと思ったが、さすがに私の足では追いつかなかった。ふむ、いつか大口の仕事が入ったら、彼女とBravilのKud-Eiを誘って女4人で荒らしまわるのも楽しいかも知れない。無口無愛想な山賊上がりのOrc剣士、博識でクールなRedguardハンター、心優しい大学出のインテリArgonian魔法剣士、そして異国に拉致された薄幸の姫君Breton魔術師…ん~これはいけるかもしれない。言わなくても分かってると思うが最後のが私だぞ。 酒が入ってアホな事考えていると、隅でブツブツぼやいてるHighElfと目があった。Lithnilianという学者先生だ。彼は悩みがあるらしく、かなり落胆していた。 「10年の研究が失われてしまった…」 「何かあったの?」 「私は貴女に研究ノートの回収を手伝ってもらえるとは思ってないんですけど、どうでしょう?」 「研究ノート?」 「私、Bramblepoint Caveの中で少しばかり研究をしてまして、それが突然、襲撃されました。可能なモノは全て掴んで逃げだしたんですが、ノートを落としてきたらしいんです」 Bramblepoint Caveは街道の向かいにある穴蔵。剛胆な先生だわね。あそこはミノ助の巣でしょうに。 「あのノートは非常に大切なもので、私の人生の10年を意味します。もし貴女が取り戻せたら、必ずや適切に報いるつもりですが」 研究ノートの回収か。学者さんという商売は洞窟の奥深くにそういったものを置き忘れてくる伝統でもあるのかしらね。 「何の研究なの?」 「はぁ、それを聞かないで欲しいんですけどね、私、Welkynd Stoneを調べてたんです。そうです、アクアマリンの水晶は通常Ayleid遺跡特有のものなんです。私は自然洞窟内で成長するものを見つけた最初の人間でしょう。それについてはこれだけで勘弁を」 青いWelkynd Stoneが普通の洞窟にある?そんな馬鹿な、ありえない。そもそも原石で採掘される発光石は白色光だ。本当にそんなものがあるなら見てみたいぞ。ん、この依頼受けるか。 翌朝、Mazogaと共にBramblepoint Caveに向かうことにした。 一度この穴蔵に潜った事があるんだが、下の階層に辿り着けなかった。まだ6号がいない頃で4号ではミノ助たちに太刀打ち出来なかった。Mazogaもいるし、今回は楽勝だろう。 他人の回復は魔力消費が大きいので、私の手持ちのポーションを全て彼女に譲ることにした。 この洞窟は各階層が梯子で繋がっている。梯子で下りる場合、下りた先には大概ろくな事がないのが相場だ。 あやうく丸焼きになりかけた親友の無言のプレッシャーが怖い。 洞窟の奥で燦然と輝く光が見えた。あれか、学者先生が見つけたWelkynd Stoneって…。 近くに彷徨いていた連中を片づけた後、ふと気を抜いた途端に巨大な陰が立ちふさがった。 げ!いったい何処にいた?私は突然のことで動けなかった。 彼女が駆け込んできて斬撃を見舞った。ミノ助は横やりを入れた彼女のほうに目標を移した。 へ~、確かに青く輝いている。不思議だわ。 かつて古ElfはAltmer、Bosmer、Chimer、DwemerそしてAyleidの5種族に分派した。ついでに言うと私たちBretonも実はElfの分派だ。今ではヒト種として認知されているが、Bretonが高い魔力と抗魔力という矛盾した能力を合わせ持つのは元がHalfElfだから。 AltmerはHighElf、BosmerはWoodElfとして知られている。DwemerつまりDwarfはChimerとの戦争に敗れ絶滅し、その罪ゆえにAzuraによってChimerはDunmerへと変貌させられた。今のDarkElfの姿だ。Dwarf達は無神の種族で高度な機械文明を持っていた。今でもMorrowindでは彼らの遺跡が生きており、その内で自動機械Centurionたちが活動し、天候すらも操るシステムが使える状態で残っている。 Ayleidはかつての帝国の支配者。現在の帝国人はAyleidの奴隷が祖先。Slave Queenの反乱以降、Ayleidをその姿を消した。帝都の基幹部やタワーはAyleidの作り上げたものを流用しているだけだ。Ayleidは星の光を集めて石に封印する術を持っており、青いWelkynd Stoneもその一つ。それには井戸、実際には井戸のようなもの、が必要でそれゆえ遺跡は地下施設になっている。星の力は火、氷、雷といったカテゴリーの上位にあり多くの者たちがこの失われた技術を探している。魔術師ギルドは勿論、依頼人のLithnilian、あるいは ChorrolのEaranaもそうだろう。魔術師ギルドの評議員、亡くなったIrlavも研究していたが、星の光は人間の思念を取り込むと考えられている。皮肉な事にネクロマンサーがそれを証明していて、Black Soul Gemは星の光を集めたもの。そして魂を取り込む力を持つ。Irlavは青いWelkynd Stoneは何らかの記憶を秘めた石ではないかと考えていた。 青いWelkynd Stoneが自然石の状態で成長しているというのは、通常ありえない。ソレ自体が自然なモノではないのだから。この洞窟には何か秘密があるのかもしれない。近くにNenalataがあるし、掘り進めるとどこかで繋がってるんじゃないかしら。Vahtacenのように。 Lithnilianの研究ノートは最下層の宝箱に中にあった。あの先生落としたって言ってなかったっけ? 「お見事…お見事です!」 ノートを回収してImperial Bridge Innに戻ると、Lithnilianが瞳をウルウルさせて喜んだ。 「私は貴女が戻ることがないのではと非常に心配でした。それが間違っていたことがとても嬉しいですよ。約束通り貴女の労苦に報いましょう」 学者先生は懐からポーションを取り出してくれた。これは全部Mazoga行きだわね。幸い、洞窟の中で魔法装備が多く入手できたので、充分実入りのある仕事ではあった。大量の荷物を抱えてるのはMazogaなんだが。パーティプレイ万歳。 私たちはもう一晩宿に泊まって翌朝帝都に向けて出発した。
by yamanobe26
| 2006-06-12 20:40
| Oblivion日記本編
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