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クエスト名「Anvil Recommendation」
いよいよ最後の推薦状が待つAnvilに到着。さぁ、ちゃっちゃか片づけて浜辺で日光浴と行きましょうか。 ここのギルド責任者はHighElfの美女Carahil。 推薦状の件を伝えると。珍しくもちゃんと課題が用意してあった。真面目な人だなぁ。 曰く、 「他のギルドで与えられるような少々軽薄なお務めではなく、ここでは深刻な問題とそれによる必然的な結果があるのです。準備はよろしいですか?」 …物腰柔らかに毒吐きますのね。 「勿論」 「それでは仕事の説明をさせてください。魔術師評議会は私に、昨今のGold Roadの状況を解決するよう委託しました。幾人かの行商人がGold Road沿いで死んでいるのが発見されたのです。さらに行方不明者も。評議会は私にその状況に終止符を打つよう求めています。あなたにはその手伝いをしていただきましょう」 Carahilはこの仕事が多少危険なものであると言いたいようだが、冒険者の私には日常茶飯事である。それより、ガードは城門の外で起きた事件には余り関わらないにしても、治安の問題に何故評議会が関わるんだろう? その答えはCarahilが怒気も露わに教えてくれた。 「私たちはこれらの死が危険な魔術師の仕業であると考えています」 なるほど。 犠牲者の死因は凍死だそう。こんなところでは自然的には起こりえないので、凍結呪文で殺されたと考えられる。よって魔術師の仕業である。単純だ。 「あなたは北のBrina Cross Innに向かい、そこでArielle Jurardと話します。彼女が更なる指示を与えます」 Brina Cross InnはAnvilに来る途中、問題のGold Roadにある宿だ。Carahilは私に凍結防御の巻物を持たせ、すぐに宿に向かうよう促した。 私は武装して城門を出て、Gold Roadを上った。 さきほどの話、Carahilはギルドに従わない者の仕業だと強く非難したが、さて、それはどうかしらね。評議会が直接この手の問題に乗り出すなんて怪しい事この上ない。連中は益があるならどんな手管を用いても手に入れるが、逆のことには指一本だって動かさない。この事件は何か裏がある。 Brina Cross Innに入るとArielle Jurardが待っていた。可愛らしいBretonの若い娘だ。 「こんにちわ、旅人さん。何かご用ですか?」 私が来訪目的を話すのを遮り、彼女は声を潜めた。 「Carahilが送った方ですね?Christopheと話してください。今夜の部屋を借りて。その部屋で会いましょう。誰かが尋ねたら、行商人だと。他のことは言わないように」 それだけ早口に囁いて元のトーンに戻った。 「え~と、私、 Cheydhinhalへの道は知らなくて、でも旅の安全を祈ってますよ。ごめんなさい」 下手くそな芝居ねぇ。 Arielleに言われた通り、宿の主人Christopheに部屋を用意してもらう。 「ひょっとして商用旅行ですかな?ちょっと散歩に出たというふうには見受けられませんが」 「ええ、行商ですわ」 大剣背負った商人なんているわけないな。これ売り物でってのは…駄目か。 「あ、いえ、そうだと思いました。私どももここを旅行される方を数多くお迎えしております。ええ、そうです、お役に立たせていただいてます。何度もあるというわけではないのですが、最近、その…ご存じありませんか、殺人のこと」 Christopheは私が事件を知らずに泊まりに来たと思っており、正直にそのことを話そうとした。宿の評判下げてもだ。人がいいのね。気に入ったわ。 「気にしないで」 「そうでございますか。ベッドはお2階でございます。おやすみなさいませ」 安堵するChristopheに礼を言って2階に上がろうとしたところで前を遮られた。 「ごめんなさい。あなたが行商人だとお聞きしたのだけれど?」 Caminalda、背の高いHighElfの女だ。先ほどからずっと私の方を見ていた。む?この女、どこかで会ったような…。 「ええ、最近は物騒ですのでこんな出で立ちですけど、何か?」 彼女はいきなり態度を豹変させた。何かに怯えるように。 「心配ではありませんか?最近の殺人事件のことやらなんやら。もしそれが私だったらと思うと怖くてたまりません。私は用心の為に宿を出られずにいるのです!」 …。 「ああ、自分の面倒は自分でみるのですね。私はまた一人無駄な犠牲者が出るなんて聞きたくない。幸運を祈ってますわ!」 Caminaldaはそれだけ一方的に話すと奥に引っ込んだ。何故か彼女が恐怖に怯えながら笑っていたように感じた。 Arielle Jurardが2階に上がっていったので少しおいて後を追う。彼女は私が借りた部屋に上がりこんで待っていた。 「いいわね、ここでなら安心して話せる。あなたはここで一休みした後、Gold Roadを進んでちょうだい。東の方、Kvatchに向かって。私は仲間のバトルマージと一緒に隠れて後を着いていくわ。私たちに話しかけないで。あなたを保護するのだと思って」 評議会では餌に保護者を付けて釣りをするらしい。嘘つけ。 「あなたはこの卑劣な魔術師と対峙することになるから、躊躇わず、可能な限りの手段をつくして身を守らなくてはならない。一旦魔術師が正体を現したら、私たちが介入して迅速に問題を処理するわ。さ、少し睡眠をとって、休んでおいたほうがいいわよ」 まだ、昼間よ?と言おうとしたがArielleはさっさと出て行ってしまった。まぁ寝ろというのなら寝ますけど。 Arielle、彼女は実戦魔道士。見かけによらないわね。評議会はそんな連中をかり出してまで犯人の魔術師を捕まえたい…違うな、殺したいんだ。言い方は悪いが行商人を襲ったぐらいでそこまでする理由はなんだ? うつらうつら考え事をしていたら、いつの間にか眠っていた。目が覚めたら外は日が落ちようとしていた。言われた通り、私は身支度をして宿を出た。 「話しかけないで」 彼女に言われたことを思い出し、私は素通りして、夕闇の迫る街道に足を進めた。 この手の込んだ芝居じみたやり方を考えれば殺人犯が誰なのかはすぐに分かるが、問題は何故そんなまどろっこしい事をしてまで殺そうとするのかだ。犯人が分かっているなら捕まえてガードに突き出せばすむ。どこかに犯人を生かして渡せない理由がある。 「残念だけどここであなたの旅はお終いよ、旅行者さん」 しばらく街道を歩いていると、その哀れな犯人、Caminaldaが現れた。お終いなのは彼女のほうだ。 「私はあなたの持ち物全てを奪うわ。勿論、あなたが死んだ後にね。このあいだ手に入れたモノよりは多くあって欲しいわね。あれはがっかりだった」 醜悪に頬をつり上げ、彼女は至近から魔法を打ち込んできた。私の体を雷光が包んだが、それだけだ。全く利かない。彼女は怒りに顔歪めて後ずさった。悪いけどね、Caminalda。私を攻撃呪文で殺そうと思ったら少なくともマスタークラスが5人は必要なのよ。 その後は一方的な虐殺だった。バトルマージ2人組は召還獣まで使ってCaminaldaを嬲り殺しにした。私は剣を収めて、只成り行きを見ているしかなかった。 1分と経たずにCaminaldaの骸が道ばたに転がり、街道は何もなかったように静まり返った。 にわかに降り出した雨に私は背筋が寒くなった。 雨の中、後味の悪いものを抱えて、私はAnvilの魔術師ギルドに戻った。 Carahilたちギルドのメンバーは夕食の最中だった。 「彼女が、そう言いましたか?彼女が死んだと。そうですか。ArielleとRoliandはやるべき事をやっただけです。無意味な死はもう起きないでしょう、少なくとも、今のところは」 Carahilは食事を止め悲しげに呟いた。 今のところ…ね。 この時おおよその事は理解した。私は問題の魔術師が死んだとしか伝えていない。犯人が誰だとも、女だとも。おそらくCaminaldaはCarahilの身内ではないだろうか。最初、Caminaldaを見たときCarahilに似ていると思ったのだ。ギルドの支部長の身内が街道で商人を襲ってるなんてバレたら大事になる。評議会が何としても殺そうとするわけだ。それに…多分まだ何かある。 「あなたは充分に貢献しました。規定通り、私の推薦状をRaminusに送りましょう」 いつものように上品な仮面をかぶり直してCarahilは続けた。それが彼女の責務だとしても、悲しい事には変わりない。 「あなたに言わなくてはなりませんが、この結末を知ることがあなたに益をもたらすかは疑わしいですね。きっと庶民が簡単に忘れてしまうことに驚くだけでしょう」 見たものは忘れなさい…か。首を突っ込むなという警告かしら。でもね、Carahil。多分そうはいかないと思うわ。 ネクロマンサーだったCheydinhalのFalcar、正常じゃなかったCaminalda、そして私の未来を予言したLeyawiinのDagail。望む、望まざるに関わらず、何かが私の行く先々で起きているのは間違いないのよ。 翌日、私は浜に出た。明け方雨も上がり、絶好のレジャー日和。部屋でくすぶってるのは勿体ない。いろいろあったけど推薦状獲得ツアーは終わり。晴れて私は魔法大学の特待生だ。象牙の塔でRaminus Polusが待っている。 ウジウジ考えたって始まらない。そうよ。昨日は昨日、今日は今日。明日は明日の風が吹く。
by yamanobe26
| 2006-05-01 20:09
| Oblivion日記本編
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