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“告知する。 心得よ。私、聖Tiber Septimが3E元年に信を与えたArkayの高僧、Gracciusはこの冒涜された聖堂と汚れた司教Hyreechusの墓所を封印し、彼の者の不浄なる害悪とともにHyreechusの墓参を禁ずる。 心得よ。Hyreechusは以下の行為によりArkayと教会に対する異端と罪を告発され、有罪が宣告された者である。 一つ、HyreechusはArkayの教義を否定し、彼の思想と説法の中でArkayと特定の神々全てよりも自身を上においた。 一つ、Hyreechusは戦いの為の武器を振り上げ、僧と僕、誠実なるArkayの信者を殺した。 一つ、Hyreechusは計画、無計画を問わずArkayの誠実な僕をおぞましき実験台とし、研究を行った。 一つ、HyreechusはArkayとその教え、その教会と真っ向から対立する不浄な技術を実践した。 心得よ。この汚れた場所はArkayとその教会の命令により、永遠に封印されたままにある。警告しておく。この命令を疎かにし、Hyreechusの不浄なる害悪を再びこの地に解き放つことあれば、不滅の魂の仲間入りをする者に未来永劫の罰が下されるであろう。 以上。Graccius、Arkayの高僧、神の代理” 1st-Eraの後期、最初の入植者の子孫である住民たちを教化する為に町の教会へ赴任した司教Hyreechus。彼の正体はネクロマンサーだった。死霊術を忌嫌うArkay僧侶の告発を受けて有罪が確定、軍が出動し全住民ともどもHyreechusは抹殺される。以後、沼地一帯は軍の監視下に置かれ、何人も立ち入ることを禁じられた。だが、魂の安息を失った者を殺す術はない。千年経った今も沼地は呪われ、死人たちが徘徊する。 Ruinがボソリと呟いた。土は土くれに還るまで飢え彷徨う。Divinsの教えは信者に厳しく、異端者には尚厳しい。信者でない者まで面倒みようとは暇神Sheogorathですら思わぬのに。 教会の扉はしっかり専用鍵で封じられており、入ることは叶わなかった。何処かで鍵をゲットしないことには手詰まり。日も落ちて闇が迫る。雨空の下、こんな場所で野宿するのはご免被る。探索は諦め、最早誰一人見向きもしない禁断の地を後にした。 クエスト名『A Frame』 Widfallの街へ戻り、その脚で山賊退治の報告に上がるとOphia Brakiusが難しい顔を作って待っていた。 「ここ最近、帝国軍も無視出来ぬほど殺人と強盗が立て続けに起きてる。いくつかは我々のせい、そのまたいくらかは君が頑張ってくれたおかげだ。またいくつかは間の悪い者の仕業。そして大半は逆賊どもに責任がある。だが、犯人が誰であろうと、軍が嗅ぎ廻ることになるのは変わらん。もし我々が犯罪のどれか一つにでも関係している証拠が揚がれば、軍は全てに我々が関与したと疑いを持つ。それは手ひどくBrendに跳ね返るだろう」 はてさて、街中でそんな凶悪犯罪に手を染めた憶えはないだが。思い当たるのは…あれぐらいか。密輸業者のGolent Hylant。Righteousに納める荷を騙くらかして騎士団の待ち構える場所へ運び込ませた。私は現場に立ち会わなかったのでその後のGolentの安否は不明だが、密輸品を強奪しておいて軍に引き渡したとは考えにくい。 「軍の捜査に横槍を入れると?」 Ophiaは首を振った。 「我々は彼らの手助けをすることに決めた」 「は?」 「正しい結論に達して貰う為だよ。いかなる疑惑も持たれぬよう、こっそりやるがね」 白に黒を足せば灰色でも白に白を足せば判るまい。悪戯を思いついた少女…という歳でもないOphiaの笑顔は半分灰汁混じり。騎士団が素直に駐留軍の手助けをするわけもなし。 「素晴らしく凶悪な女、Elvetta Nariusがほとんどの事件の背後にいると思われる。最も悪名高い謀反人の一人だ。証拠を遺すような間抜けではないが、君にもあの女が数多くの殺人を犯したと判るはずだ。軍に手を貸すことで躊躇う必要はない。君はよくやってくれている、我々と世の中の為に」 「そのElvettaを軍に突き出す…本気で?」 「勿論」としごくあっさりOphiaは頷いた。 「誰にせよ、現時点で軍は逮捕するのに必要な証拠を見つけていない。我々としても情報の出所を明かさず彼らに教えることは出来ない。こちらの活動に支障を来すからな。公的なチャンネルを使わず、連中に情報を渡さなくてはならんが、首尾良く運ぶには人目を忍ぶ必要がある。まずはこのネックレスを受け取りたまえ」 Ophiaが手渡してきたのはガラス玉の一つも埋められていない鉛色のアクセサリ。 「殺された被害者の一人から入手した。それをElvettaの家に置いてくるのだ」 Ruined-Tailに指摘されるまでもなく、Ophia Brakiusの命令は怪しい。殺された被害者の遺品をElvetta Nariusの家に忍ばせ、殺人の証拠として軍に押収させる。なら、その証拠品はどうやって手に入れたのか?プンプンと臭う、陰謀、濡れ衣の。OphiaはElvettaに罪を擦り付けて牢にぶち込む腹づもりだ。哀れなElvettaが本物の悪党であることを祈るのみ。 「知ってるの?」 RuinはSaintの正体を知ろうと何度かスラムへ潜ったことがある。 「スラムの一番奥に住んでる。本物のアマゾネスだぞ。眼ツケるのはやめておけ」 「へいへい」 自宅前でどっかと腰掛けたElvetta Nariusは二の腕が盛り上がったマッチョな女戦士。確かに下手な棍棒で殴られるより威力がありそう。大人しく留守にするのを待つのが吉…と思ったら。 二軒隣が空き家で、売り出し中の看板がこれ見よがしに打ち立ててある。 Elvettaは動くまいから暇潰しに覗いてみた。多少埃っぽいけど家具類は揃ってるし、地下室があるので広さも充分。雨戸を上げて灯りを入れれば今すぐにでも住めそう。騎士団の宿舎や商店街の宿は階段があって好きくない。どうせ任務の殆どがスラムでの活動だし、いっそ引っ越してくるのもアリか。 地下へ降りてみると様子が変わった。上は木造平屋1Kなのに下は立派な通路付き? 違和感を覚えながら部屋を覗いてみると、テーブルの上にキャンドルと食事が乗り、書棚は蔵書が並ぶ。更に階段が奥底へ伸びており、話声が漏れ聞こえてきた。 この男!? 思わぬところでラスボスを発見してしまったが、手持ちの仕事はまだ始まったばかり。考えるのは後回し。とっとと片づけてしまおう。 Ophiaの指示を確認する。宝石箱は棚の上、鍵はベッド脇のチェストで発見。ぱぱっと指示通りに事を運んで脱出。 監獄の番所はもぬけの空だったので、何ら問題なし。 「俺だが。何のようだ?長話をしてる暇はないんだが」 「殺人の目撃証言をしに来たんですけど」 Palentus Gravesius軍曹。Ophiaの計画は現場責任者の彼を丸め込めるかで正否が決まる。 「ほぉ、そいつは驚きだ。俺はこう思ってたんだ、半数は血に飢えた民衆でも少なくとも一つは証言があるに違いないと。素晴らしい。だが、彼らは話したがらない。関わり合いになりたくないからな」 この街の住民は信用ならん、Gravesius軍曹はあからさまに懐疑の目を向けてきた。 「教えて欲しいもんだ。君は他の連中と何処が違うんだ?」 「一市民の務め」 「そんなものはしばらく前にWindfallから消えちまったよ。で?仕返ししたい相手は何処のどいつなんだ?」 「彼女が誰かは知りません」 「彼女、そいつが犯人か?」 「容姿は覚えてますが」 「いいだろ、なら基本通りにいこうか」 これも職務だから仕方がない、一応話は聞いてやる的な態度を隠そうともしない軍曹は事情聴衆を始めた。予めOphiaから想定問答の“答え”を記したメモを受け取っているので、書かれた通りにElvettaの特徴を伝えてやる。帝国人、闇黒色の髪、ライトグリーンの瞳… 「…スラムの住人と。判った。多少は絞れるが、これだけで本決まりとはいかんな。何か証拠があれば尚いい。でないと…君の証言よりもむしろ君自身の釈明をしてもらう事になるが、意味は判るよな?」 証拠がなければ反対に偽証で取り調べる。Gravesius軍曹は通告してきた。 普通ならここでElvetta Nariusの指輪を出して、現場で拾ったとでも言えば済む。狡猾なOphiaは更に一手間加えた。 “供述に続けてこう言ってやれ、あの女が軍の人間に会っていたのを見たと。某かの報酬を手渡していたようだと仄めかす。あくまでも漠然とな。彼ら自身に指輪を見つけさせるのだ” 「そりゃ、かなり拙いぞ。きっちり調べないと。あぁ、真相が究明されるまでWindfallから離れるなよ。判ったら出て行ってくれ。今日はもう店じまいだと言ってるんだ、出ろ、耳が遠いのか!?」 余りの豹変ぶりに呆れていたら怒鳴られた。 Palentus Gravesiusが血相変えるのも無理なし。監獄で放りだしてあった公文書をチラ読みしたところ、政治的中立を守る為に本国は駐留軍対し十三もの特別な服務規程を強いている。職務と無関係な商業区外の立ち入り、住民との接触は事細かに禁じられ、違反した場合は本国に送還、処罰対象となる。兵が反乱グループと癒着していた等と噂が立てば軍の面目は丸つぶれだ。Brend Varoは嬉々として帝都評議会に抗議文を送りつけるだろうし、そうなればFracus Claviusの首が飛ぶ。 報告に、首尾は上々とOphiaはほくそ笑んだ。 「願わくは軍に迅速な行動を求めるが、そう旨くはいくまい。何にせよ、連中の注意は謀反人どもに向けられるだろ。おかげでこちらは自由に動けるというもの」 「でも…」 「私は考えて貰う為に君を雇っているわけではないよ。加えて、君が関心を持つことでもない。君はただ報酬を受け取り、仕事を楽しめば良い」 「…」 いえ、監獄で一つ大事なことを思い出しまして。確か、スラムから下水道を抜けて監獄へ潜り込むルートがあったような…。 ここまでやっといてなんですけど、ぶっちゃけRighteousはいつでもElvettaを取り返せるのではなかろうか。Ophiaのぬか喜びで終わりそうな予感がいたします。 不況の真っ直中なのに次から次へと仕事が湧いて出る。しかもバラエティに富んでること。山賊退治の後は窃盗と偽証でお次は外交使節だそう。いい加減、他のメンバーが何をやってるのか疑問に思えてくる。 「Righteousのゴミどもが全く予想外の組織から援助を受けていると判明した。Order of the Candleだ」 「“蝋燭教団”?」 他の組織もなんじゃらほいだが、名前の奇っ怪さが引っ掛かった。 「通常、彼らは政治より自分自身を上に置く。実際、我々のこともかろうじて存在を認める程度だ。余程妙な事でも起きていない限り、反乱グループの手を借りる必要があるとは考えられん。どういうことなのか、君に調べてきて貰いたい。理想としては、可能であればだが、サイドを変えて我々の支援につかせたい。見込みがないようなら、せめて中立に戻してくれ。教団で会って貰いたい人間はKnawl Vilante。彼らは島の向こうにいる。地図に印をしよう」
by yamanobe26
| 2010-08-04 23:29
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