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クエスト名『An Attack』
今時、帝国軍の部隊が駐留する街を襲撃しようなんて向こう見ずな計画を立てる山賊がいたとは驚きですが。Ophia Brakiusより計画の阻止を命じられた私は、Ruinと共に賊の潜伏先、街の北に位置するAyleid遺跡Galyveへと向かった。 ようやく鬱を脱したRuined-Tail氏が同行を申し出たのは、別に山賊退治の助太刀がしたかったわけではなく、島の反対側に広がる湿地帯へ赴く為だ。RuinはVaro砦で入手した本の中から“Hyreechus”の記述を見つけた。この島へ足を踏み入れた際、洞窟で朽ち果てた帝国兵の骸から指令書拾ったが、そこに記された咎人の名がHyreechusだった。 軍が島を封鎖してまで追いつめた咎人の正体を知るべく、私たちは遺跡から更に東を目指した。 内海沿にしばらく歩くと、ほぼ島の中央一帯を占める丘の上にデンと建つ古城にぶつかった。通り道ではあるし、これも伯爵家の別荘かと寄ってみると。 「俺のせいか?」 「他にあれば教えてくれ」 丘の頂上に雨風を凌げる場所はなし。やむなく死体で飾られた玄関を潜ることに。 「だから!俺のせいなのか!?」 城内はアンデットの巣窟。亡者が次々と襲いかかる。さりとて廃城か言うと、奇妙なことにちゃんと手入れがされていた。 「住人が死人ばかりでないのは確かだな」 テーブルに食事が並び、居間や工房は使える状態にある。亡者にそれらの設備が必要とは思えないし、蜘蛛の巣一つ張ってないお化け屋敷はなかろう。壁や天井に惨たらしく括られた死体からネクロマンサーのアジトを疑ったのだが、鍛冶場や訓練場まで完備となると趣が少々異なる。 闇の中から飛び出してきたのは、見慣れたDaedraの鎧。 頭に二本の角を持つ、高額装備を纏う金持ち山賊ではなく正真正銘のDaedraだった。 「あぁ」 Valkynaz氏族が扱う重量級ハンマーの不意打ちを喰らったRuinは顔を顰めた。 「なんでDaedraがこんなところに?」 「後ろを見てみろ」 蜘蛛(男)女の像ってことは… 「…出よう、気分が悪い」 島内にネクロマンサーや盗賊グループが潜んでいるのは知っていたが、よもや暗殺の神を奉じる者までいるとは驚き。Morag TongやDark Brotherhoodとは違うようだけど、生者の姿は城内になく確かめることは出来なかった。 降りしきる冷たい雨の中、私たちは黙々と歩を進めた。 野良にしては人懐っこいワンコがヒョッコリと顔を出した。 「ここにはもう誰もいない」 「Ruin、その…もう平気なの?」 「ん?あぁ、心配を掛けたか。すまんな。少し頭痛と吐き気を覚えたが、もう大丈夫。雨に濡れたのが良かったようだ。さっぱりしたよ」 水を苦にしないArgonianだからそういうこともあるんだろう。気持ち、青ざめた顔に赤みが戻ってる。 「そう、良かった」 「初めての体験だな。噂には聞いていたが、あんなキツイとは知らなかった。君も気を付けろ」 「何を?」 「深酒した後の戦闘はいかん」 「…」 「あのハンマーを腹に喰らった時は胃がでんぐり返るかと…」 「二日酔いかよ!!!!!」 「こっちがどんだけ気をつかったか…そりゃ、あんなもん見たら滅入るのもしょうがないって…」 「あんなもの?Mephalaの像のことか?何故、俺が気にしなくてはならん?」 そーでした。こいつ、元暗殺者だとは認めてないんだっけ。自分から殺し屋だのShadowscaleだのとは口にしない。気回して損した。 「Windfallの歴史が始まった場所だ」 「島の存在は1st-Eraの初期から知られていたようだが、実際に移住が始まるのは中頃からだ」 「ずっと放置されていたの?」 「当時の帝国…Alessiaの民には外洋を安全に航海出来るような船を作る技術がなかったんだ。それに陸続きに未開の土地がいくらでもあった。わざわざ冒険してまで海の向こうの島へ渡る理由もない」 1st-Era中期のCyrodiilは数ある独立国家の一つに過ぎず、その目はもっぱら西のHigh Rockに向いていた。ColoviaやNibenayと統合して"帝国"に一元化されるのは2703年のAkaviri襲来後の話だが、それ以前の記録は戦争のこと以外乏しい。『Windfallの歴史:第一巻』によると、その数少ない記録に残る大事件がWindfall入植のきっかけとなった。 「Thrasの災厄だよ」 「!」 Thrassian Plague、Tamrielに生きる者の半数を死に至らしめたという疫病。南西にあるThras諸島が発生源とみられ、その名が付けられた。 「じゃ、最初の入植者は避難民ってこと?」 Ruined-Tailは首を縦に振った。 西南の海岸で発生したThrasの災厄はAnvil近辺まで迫り、死を逃れようと多くの者がCyrodiilの脱出を図った。その時の避難民がWindfall最初の入植者となった。多数の船がこの島を目指したが、漂着出来たのは漁船が僅か一隻。その船の帆には太陽に向かって飛ぶ鷹が描かれ、船首にはこう名が刻まれていた『Windfall』と。実際に上陸したのは多くて20人程度と見られてる。場所はこの湿地帯。生存者は航行不能になった船を建材に小さな教会を建てた。それが沼地の町の始まりだった。 「それからしばらくの間、本土は島のことを忘れていた。思い出すのはAkaviriの侵略が終わり、Reman I世が第二王朝の玉座に腰掛けてからだ。帝国再編の際、Windfallの編入が検討された。Remanは島に調査団を派遣し、避難民の子孫75名24世帯の居住者を確認した」 「その人たちは編入を受け入れたの?」 「元は帝国人だからな。但し、以後の入植は島の対面側で行われた。それが現在の“Windfall”の街だ」 「え?」 「後からやってきて国旗と名を頂戴した街を作る。いかにも帝国的だが、代わりに国教団がプレゼントを贈った。本物の司祭、その名をHyreechusという」 帝国が進める領土拡張事業の一環にDivins信仰の普及が含まれる。かつては教会から多くの司祭が未開の地へ派遣された。Hyreechusもその一人だった。 「まさか…この廃墟が指令書にあった作戦の結果だって言うの?」 「俺もこの目で見るまではこれほど酷いとは思ってなかったよ」 廃墟が伝える余りの惨状にRuinは溜息をついた。 「辺り一帯は長らく立ち入り禁止で、軍が砦を建ててまで厳重に監視して来たそうだ」
by yamanobe26
| 2010-07-26 18:14
| Oblivion日記W
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