カテゴリ
ご注意 Simらし本編 Simらしスナップ Sims2使用素材 Fallout3日記 Index Fallout3日記 Oblivion日記 Index Oblivion日記本編 Oblivion日記外伝 Oblivion日記SI Oblivion日記MOD編 Oblivion日記W Skyrim日記 Index Skyrim日記 その他のジャンル
最新の記事
|
MOD名『Farming Bob』
晴れた日には…年柄年中晴れてますけど、遙か首都を望む、ここはMegaton入口側の丘の上。Wastelandを緑豊かな大地へ。壮大な理想を掲げるOasisの薬師Poplar先生はHaroldに頼るだけでなく、森の種を各地に植え育てるというしごく真っ当な手段も用意していた。 まずは何が無くとも堆肥作り。いかにBobとHaroldの子孫とはいえ、樹木の成長にはそれなりに時間が掛かる。Poplarは持てる知識を駆使し、栄養満点な肥料を併用することで短期間での成長を可能にした。麻袋がコンポストになる。 注)このMODはまだ結構バギーなのでご注意を。軽くガーデニングを楽しみたい方にお奨めです。植えられる樹木の本数はハードコートされていませんので森を作ることも可能ですが、マシンスペックと要相談。 以上でOasis篇は終了、引き続きMoira Brownと有能かつ可憐な助手が贈る『The Wasteland Survival Guide:第三章』をお楽しみ下さい。 「Moiraさん、図書館の蔵書目録を調べてたんじゃなかったんですか!?」 クエスト名『The Wasteland Survival Guide 10』 「なんか、今回は楽そう」 「さてどうかしらね〜。人間なんてアホみたいに単純な事でも迷うものよ。重要な事なら尚更だわ」 「…ですね」 耳に痛い。Oasisで経験したばかりだ。 MegatonはCraterside Supplyのオーナー、Moira Brownは目出度くもデータの海から帰還した。知識を栄養とする彼女の底なしの胃袋は更なる情報を貪欲に求め、早々今回のリサーチの説明に入った。 「そこでRivet Cityの話なんだけどさ。この辺りじゃ最も旨くいった町なの。ところがよ、これがどうやってスタートしたのか、誰にも判らない」 「?」 「そうなのよ。だからいかに成功の道を歩んだかを知ることが重要なの。行って調べてきて」 「報酬は?」 Moiraさんはことさらに溜息をついてみせた。 「判ってないわねぇ…尋ねるべきことは、終わることなく繰り返される人類の悲劇と苦難をいかに脱するか、ではなくて?」 「はぁ?」 「そうね…Mentats山盛り一杯でどう?最近、入荷があったの。仕事ぶりによってはRivet Cityの皆さんから感謝されるかもね」 一理ある。確かに人類全体が向精神薬でラリパッパーになれば苦悩は消える。いかなる指導者、宗教者も為し得なかった完全平和が実現するだろう。三日目には壮絶な殺し合いが始まりますが。 かくして私はCapital Wasteland最大の街、Rivet Cityへ向かった。 航空母艦を街に…言葉で書くのは簡単なれど、出だしは軍の関係者が関わっていたとみるのが筋でしょうね。小規模のグループが雨風を凌ぐならともかく、定住者が増えれば途端にインフラで躓く。生活面だけとはいえ、素人にエセックス級空母の運用はハードルが高い。 「なるほど。私、この街の歴史を調べに来たんですけどね…」 「俺に歴史なんか気にする暇があると思うか?気になるのは今、現在何が起きているのかだけだ」 「そうだと思った」 つくづくロボットらしからぬ大雑把ぶりを発揮してくれる。Harknessに搭載された超々高性能なAIはマルチタスクをサポートしないらしい。 「Dr. LiとHarkness主任、それに私だ」 「で、月曜の早朝にミーティングを開く。Harknessに聞きましたよ、只の寄り合いだって」 初っ端の台詞こそ警備主任と同意だが、否、とんでもないとPotomac Attireのオーナーは鼻息も荒く憤慨してみせた。 「君は判っておらんようだが、私は強い影響力を持つ。Seagrave Holmesよりもずっとな」 「Holmes?なんでその名がでてくるんです?」 「彼は評議会の私の席を狙っている。勿論、私は認めん。絶対に」 Bannonはギラついた眼でPotomac Attireの対面に店を構える正統ジャンク屋Seagrave Holmes、ヘルメットおじさんを睨んだ。 「…」 粘りつく猫撫で声が実にいやらしい。 「勿論!殆ど全てのお膳立てをしたのは私だからな。12年前私が辿り着いた時、此処は錆びだらけの廃船で死にぞこないが俯いていただけだった。そこで私が指導力を発揮して、現在のような最大の集落となったのだ!穀潰しどもが以前としてへばりついておるが、追い出すわけにもいくまい」 「…Rivet Cityの歴史が12年?そんなはずはないと思いますけど?」 ダディの浄化プロジェクトが頓挫したのは20年ほど前だ。Dr. Liがここにラボを構えたのもその時分。ツッコミにBannonはたじろいだ。 「あぁ、そのなんだ…私が来る前は別段たいした場所ではなかったのだよ。今となっては古代の歴史だ。誰も気には留めん。時間の無駄を承知で知りたいと言うのなら、下でバーテンをやってる古株の女に当たってみるといい。Belle Bonnyだ」 胡散臭さではBannon氏も負けず劣らずですが、とにかく手掛かりゲットです。ついでに対面のRivet City Supplyにも顔を出し、Seagrave HolmesにBannon氏が腹に一物を抱えていると忠告してあげた。いい人だな、私って。 評議員って確か選挙で選ばれるんでしたっけ。BannonとHolmesは犬猿の仲です。権力の座を巡り、水面下で熾烈かつ陰湿な争いを展開中。これまた事のついでにHolmesにも街の歴史を尋ねてみると。 「さぁ、全く知らん。確か…記憶にある限りでは、この婆さんはずっと昔から此処にある。ホント、滅茶苦茶手が掛かるんだ。俺がオギャーと産まれてこのかた、修理してばかりだ。だから、政治に関心なんかなかったんだぜ」 「貴方、ここの産まれなんだ。じゃ、昔からいる人も知ってる?」 う〜むと腕を抱え込んだHolmesは意外な名前を口にした。 「憶える人間で残ってるのはPinkertonさんだけだな。ラボの連中と小競り合いをやらかしてさ、10年ぐらい前に追い出されちゃったけど」 「Pinkerton!?」 Mr.Pinkertonと言えば押しも押されぬRivet Cityの嫌われ王。そういや、前にあの爺さんが街の創立者でDr.に放逐されたとかなんとか聞いた憶えがある。むぅ…これは残る最後の評議員でもあるお小言叔母さん、Dr. Liの話を聞く必要がありますな。 「う…」 毎度の如く仕事以外に興味を示さないDr.はこれまた毎度の如く薄暗い研修施設で機材と格闘中。曰く、忙しくて云々。子供との約束を破った時に大人が使う言い訳に似て何処か引っ掛かります。なんか隠してるような。 「歴史ィ?このクソまみれを穿くり返してどうする気?公にはいつからあるのかは知らない。ずっと昔からあったわよ、座礁してクソだらけだった」 「当時からここに居たの?」 「しつこいわね、話してやることなんてないわよ!あんた馬鹿じゃないの?」 Belle Bonnyはうるさ方でしかも滅茶苦茶に口が悪い。この調子で客に説教垂れる彼女は、割と面倒見の良いお人好しだったりするのですよ。 「…まぁ、いいわ。付きまとわれるのはご免だし。折れちまった船首へ行って、Pinkertonの物置を訪ねてご覧」 「!」 「死んでるかもしれないけど、あのくたばりぞこない。へそ曲がりの癖に曲がった事が嫌いな奴だったわねぇ…」 翌朝、街を出て筋金入りの偏屈爺が篭もる船首へ向かった。 「まぁ、まぁ、此処は一つ穏便に。学術的な調査ですから御協力をお願いします」 さすがは100人が100人大嫌いと慕われるスーパースターMr.Pinkerton、いつだってご機嫌斜め。肌身離さぬチェックボード片手に計器とにらめっこ。ベストセラーが期待されるMegaton在住の研究者が執筆中の本の取材で来た旨を伝えたが、非協力的な態度を崩さなかった。 「俗物が何を読もうと私の知ったことか。老人を労うと思って放っておいて欲しいのだが?」 頑として首を縦に振らない。何、この爺さんの扱いは心得てます。 「ははぁ…やっぱ追い出されたって噂、本当だったんですねぇ」 ブチリ、Pinkertonは手にしたボードをパネルに叩きつけた。 「は!君はまた随分と嗅ぎ廻ってきたらしいな。あの恩知らずどもが、私を憶えているとは驚きだよ。私を評議会から追放した連中は未だにせせら笑っているだろう。なら、君が真実を明かしてくれるのか!?」 「元評議員だった、貴方が?」 「そうとも。信じる信じないは自由だ。40年ほど前、海軍研究所の生き残りが廃艦から蟹どもを一掃した。新しい研究所となるスペースを探していたんだ。そして偶然、このボルトとナットの塊で状態の良い施設を発見した」 「それがRivet Cityの…ラボ?」 左様と横柄に頷き、老人は誇らしげに胸を張った。 「ラボが運営可能になると他の全てが順調な滑り出しを見せた。科学チームを率いていた者の名はH. Pinkertonという」 「…」 「それも18年前、陰険女のLiと彼女のとるに足りないグループが現れるまでの話だ。あの女は浄化プロジェクトとかぬかす誇大妄想を持ち込みおって、私のスタッフ全員が寝返った。…あまつさえ、彼女は評議会の私の席を奪った。あぁ!その時は喜んで出て行ってやったさ。私が大きくした街を出て行けと言うならな!」 当時、Pinkertonのチームは軍事研究や船の再建に携わっていたそう。一斉に彼を捨ててDr. Liの研究に参画した部下たちを今も強く恨んでおり、耳栓が欲しくなるほど声を大にして罵倒した。Dr. Liの話だと、船で発見された戦前の人体改造ツールをガメた後、勝手に出て行ったことになってましたっけ。 Pinkertonは評議会発足時の記録を残しており、これが証拠だと押しつけて寄こした。 …街が始まったのは38年前だ。ふむ、これによると間違いなくPinkertonは創立時の立役者です。想像ではありますが、Dr. Li、それと住民たちがこぞって彼を追い出したのは真実かと。彼女はPinkertonの話になると口では憶えてないと言いながらイライラを募らせる。住民が過去を知らないと口を揃えるのも、彼に対し後ろめたい気分があるからだろう。 Pinkertonはよく言えば一本気、悪く、もしくは普通に言えば融通の利かない人間で煙たがられていた。妥協を知らない独裁者に評議員なんて務まるわけがない。住民からみても税金の使い道は軍事より福祉だ。PinkertonとDr. Liのどちらかを選べと言われたら、迷うことなくDrをとる。
by yamanobe26
| 2009-10-16 18:51
| Fallout3日記
|
ファン申請 |
||