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クエスト名『Oasis 1』
図書館丸ごとの蔵書記録と格闘するMoira Brownが現世に帰還するのは当分先。私はMegatonを離れ、北の荒野へ脚を向けた。 「あらまぁ!本当に探してきてくれたの!どうしましょう!」 目的はAgathaさん宅へArlington図書館で拾った五線紙のデリバリー。スコアは書籍よりも貴重品。横線の並ぶノートを手にしても、彼女がそれを“本物”だと認めるには時間を要した。 「…まだ残っていたのね。大変だったでしょう?Stradivariusを手に入れるのも冒険だったけれど、これはもう奇跡だわ」 「きっと、神様も音楽が失われるのを惜しんだんですよ」 「身に余る光栄ね…貴女にも労いの言葉だけでは足りないかしら」 Agathaさんはテーブルの下から木箱を取り出しながらニッコリと笑った。 「さてと。前にも話したけれど、こんな辺鄙な場所に金の生る木はないの。でも、コレはきっと貴女の役立つはず。ラジオセット以外にも夫が残してくれたものがあるのよ」 「?」 “夫が昔使っていたピストルよ。あの人が手を加えて、いつも練習してた。今度は貴女が持っていて頂戴” こんな銃をバカスカ撃ちまくれるなら無敵の名を欲しいままに出来るでしょうが、世の中そう都合良くはいきません。 荒野へ出てきた用件はもう一つある。貯まった輸血パックの卸。こちらの相手は“吸血鬼”たち。 「輸血パックは使えそうですか?」 「助かるよ、本当に。Arefuとの共存は実現させる。輸血パックで生きのびられるよう、メンバーの教育も始まっている。習慣を変えるのは容易ではないが、コントロールするしかない。AlanをArefuへ送るつもりだ。合意が得られる限り、彼に警備を担当させよう」 FamilyとArefuの関係は改善の兆しが見える。“人類”との共存が自らの繁栄に不可欠と考える指導者、Vanceは目を細めた。 「君を人間にしておくのは惜しいな。実際のところ、私は君が我々の仲間であればとも思う。その気があるならいつでも言ってくれ」 「今のところは」 「そうか」 Vanceが自らを指して呼ぶ“吸血鬼”は、ある種の宗教と私は考えている。血の渇望を抱えるメンバーも普段はごく当たり前の食事を摂取しており、なんらノーマルな人間と変わるところはない。生物学的に人類と異なる要素がないのはVanceも認めている。Raiderや一部の人間の中にも血肉の中毒患者がいるわけで、Vanceはそれら悪しき者たちと一線を引く為にFamilyを創設した。 吸血鬼は血を力に変える…こう書くと何やら特別な能力に思えるが、怪我や手術の際に輸血で体力を回復させるのは珍しい話ではない。ジュースのように飲んだりするには拙いにしても、血が高栄養であるのは吸血鬼も人間も同じだ。 地味な佇まいながらアジトの道具屋は品揃えが良い。マグナム弾等各種弾薬を補充し、余裕の出来た荷袋を再び一杯にするべく荒野へ彷徨い出た。 荒野を道沿いで西へ。日が傾いてきたところで、今宵の宿を探して廃墟の住宅街へ入った。が、夕闇に紛れ、町中を何やら黒い影が蠢いている。 掃討兵器はその火力に物を言わせて蠍軍団を蹴散らしたが、こちらの姿は見失ったらしい。警戒モードに移行、周辺の索敵を始めた。やばい、やばい。発見されたらミサイルと鉛弾が雨あられと降り注ぐ。その前に片を付けないと… 男の懐から出てきたホロテープのデータは何処かの位置を示す。 …とにかく。 Oasisなんて名ばかりできっとロクでもないところに違いない。だからこの目で確かめてやろう、どのくらいロクでもないのか。
by yamanobe26
| 2009-08-24 12:03
| Fallout3日記
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