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クエスト名『The Wasteland Survival Guide 9』
気でも違ったのか、急にまっとうなことを言い始めたMoira Brownが執筆する『The Wasteland Survival Guide』第三章、最初のリサーチはArlington図書館をチョイス。はたして蔵書記録が残るコンピューターは無事なのか。Raider街道を通って確かめにやってきたら、何故か図書館は鋼の鎧がにくい奴、Brotherhood of Steelに占領されていた。 「我々も似たような目的でここにいるよ。正規の利用者に会うのは希だがね。私はOrder of the Word所属、上級ScribeのYearlingだ」 「Order of the Word?」 「私の仕事は何処よりも早く書籍を収集することだ。CitadelにあるBrotherhood Archivesの増補の為に」 Brotherhood of Steelの"文官"、けったいな赤い法衣を纏うYearling女史は自らの任務を誇らしげに語ったが…ま、戦前の書物は殆ど消し炭、現存するものも大半は風化してページを捲った端から崩れ去る始末。本を集めるのに相当苦労してるであろうとゴミ拾いには痛いほど判る。案の定、彼女は協力者を求めていた。 「そっちが本業なんだがね」 「え?」 忌々しげに呟き、彼女は「何でもない」と頭を振った。 「失われた過去の知識はいかなる武器より価値がある。もし状態の良い本を見つけたら私のところへ持って来たまえ。どんなものでも買い取ろう」 「この図書館では何を?」 「プロジェクトの前線拠点として使ってる。ここのコンピューターは集めた書籍の記録が残せるので。現物は護衛付きでCitadelへ輸送され、Archivesでコピーをとる」 コンピューターは無事と確認。Yearling女史は本の虫らしく、読書の素晴らしさを蕩々と語った。 「本というものは昔の世界が持っていた知識の集大成だ。幼児の絵本から詳細な専門書まで全てに価値がある。その知識を集め、記録し、我々書記官が分析することはBrotherhoodの最終目的に役立つのさ。我らのElderがいかなる目標を持っているにしても」 「…どういう意味です?」 「私はElder Lyonsを非難する立場にない。部外者に言えるのは、あの方が伝統を重んじるタイプではないということ、それだけだ。受付の端末で図書カードの目録にアクセス出来る。蔵書記録のほうは接続が切れてるらしい。これがパスだ、受け取れ。奧へ行けば親機が見つかるだろう。私は付き合えんぞ。私は学者だ」 端末のパスワードを教えるとYearlingは話を切り上げた。 …はて、なんのこっちゃ? Brotherhood of Steelの本業が文化保存事業?Threedogはそんなこと一言も言ってなかったぞ。 図書カードの目録は問題なくダウンロード出来たが、やはりYearlingの話通り、受付の端末から蔵書の目録にはアクセス出来なかった。親機を探して館内奧へ向かうと、Brotherhood of Steelの兵士たちがミニガン抱えて書架へ乗り込むところだった。建物に居座ってるのは彼らだけではない。 図書館住まいとはハイソな連中がいたもんだ。 開始から10秒と持たずに兵の一人が沈んだ。 受付へ戻るとテーブルの染みを見つめるYearling女史が声を掛けてきた。 館内で拾った本をテーブルに積むと彼女は無造作にパラパラと頁を捲って確認。「本が見つかったらいつでも来たまえ」とキャップを摘み出して置いた。奧じゃ部下たちがバタバタ死んでるのに、この女ときたら随分とノンビリ構えてる。余所様の事情ではありますが、こげな上官に率いられた兵は哀れだ。 玄関を出てすぐ。図書館裏、川岸のほうから発砲音が響いた。 外れとはいえ一応ここも紛争地帯、珍しい光景ではない。 物陰から眺めてるとあっさり戦闘は終了した。勿論、Super Mutant側が全滅。仮に屋上の兵を倒せたところでここにはビルの侵入口の類がない。“俺様は強い”と自己満足して引き揚げるのが関の山でしょうに… 高い外壁がずっと先まで続いてる。無茶苦茶な広さだ。Potomacの西岸にこんなでかい建造物なんてありましたっけ? 巨大な鋼鉄の門を警備する兵に声を掛けてみた。 「Paladin Baelだ、何か用か?」 「ここはいったい何なのかな、と」 「お前が立っているのはCitadel、 Brotherhood of Steel本部の正面玄関だ」 「Citadel!?」 驚いた。Yearling女史が護衛付きで本を輸送してるって言うからどんな遠くかと思ったら、徒歩でたったの五分じゃん。あ!ここってもしかしたら… 「…中、入れて貰えます?」 駄目もとで頼んでみたが、見るからに石頭な門番Paladin Baelに拒否された。 「Super Mutantお断り、行商人及び一般人もそれに準ずる。お前はどれに該当する?」 「ム。一般市民をSuper Mutantと同じ扱いにするんですか?」 「私に善意を求めても無駄だ。残念だが持ち合わせがない。一つ良いことを教えてやろう」 Baelは顔色一つ変えずにミニガンの銃口をこちらへ向けた。 「…」 「鋼が伴にあらんことを」 余所はどうか知らないけど、今時のCapital Wastelandで民間人に銃を向けると高くつくぞ、Paladin Bael! 「状態は良好とは言い難いですけど」 Megatonへ戻り、ダウンロードしたデータを渡すとMoira Brownは狂喜した。 さすがに書籍現物は散逸して利用出来ませんけど、館内サーバーは問題なし。引き出せる情報がまだ大量に残っていたと知り、Moiraさんは興奮を抑えきれないご様子。一方の私はさして興味がない。他に得難い価値とはいえ、戦前の情報がある程度手に入る環境にいた私とそうではない彼女とではテンションに差が出る。 蔵書記録が入ったホロテープを胸に抱き、今にも踊り出しそう。 「私、Vault育ちですから」 「もう、どうしましょう!早速、データのコピーをとらないと、どのくらい時間が掛かるかしらね?あぁ!この本をあげる、あとキャップも」 報酬の王冠450枚とスキル本(返却切れの文明と等価値だそう)を放りだし、Moiraさんはいそいそと端末にむかった。
by yamanobe26
| 2009-08-21 15:23
| Fallout3日記
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