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クエスト名『Head of State(前編)』
"地下社会"なんて背徳感丸出しの名がついてる割にお子様チックだ。歴史博物館の内にあるGhoulの町の入口はまるで遊園地のアトラクションを思い起こさせる。生存に余り苦労のないGhoulたちのマニアックさが伝わってきますが…目下のところの用向きはこの扉の向こうではなく、博物館のほう。 戦争とSuper Mutantにより荒廃した記念館の修復が計画されており、作業を担当するメンバーの石工、元奴隷にしてRaiderのCalebは過去の資料を欲していた。ま、確かに元の形も知らないのに元通りにしろと言われても困りましょうな。で、歴史博物館なら写真ぐらい残ってるのではないか、というのがCalebの予想。私などは記念館探せば出てくるんじゃないかと愚考いたしますが… 弾ける放射能、飛び散る蛍光色の体液は闇に映えて綺麗でも探し物をするには明るいほうが良い。Pip-Boyのライトでも視認出来るのはせいぜい五歩先まで。うむ、秘密道具の出番だ。 肝心のLincoln Memorialの資料の方は、端末記録はおろかスナップ写真の一枚も出てこなかった。本棚を目を皿の様にして探したが見つからず、館内をウロウロする羽目に。 探し方が悪かっただけでした。最上階の壁にでかでかと貼られたポスターがソレ。多少褪せてはいますが、記念館正面がバッチリ写ってる。申し分ない。 「地下じゃないじゃん」 「ん?」 意外や意外。Underworldは地面の上。扉の向こうはダイレクトに居住区画だった。 「俺たちGhoulがD.C.で唯一安全に暮らせる場所だ。誰にも見つからず、誰にも気づかれず。Mutantどもは俺たちに干渉しないし、奴隷商も通常はこんな都市部までは脚を踏み入れない。なわけで、悪くないぞ。まぁBrotherhood of Steelの連中だけだな、気になるのは。ここから離れなければ…」 「Brotherhood of Steel?」 「困った連中だよなぁ。俺たちはSuper Mutantとは違うってのにさ、彼奴らは判ってないんだ。見つかるとすぐ撃ってきやがる。多少は見逃せってんだよ…たく、差別主義者どもが」 そのGhoul、Winthrop氏は憤懣やるかたない。博物館の玄関を護るWillow女史も似たようなことを言っておりましたな。自称正義の味方Brotherhood of Steelはあらゆる間違ったモノの敵だ。別に彼らの肩を持つつもりはないですが、実際問題としてD.C.のあちこちを野良Ghoulが彷徨いてるのでUnderworldの住人だけお目こぼしとはいくまい。 「人間は臆病なんですよ。私、Willowさんに許可は貰ったんですけど」 「あぁ、そっちがちょっかい出さなきゃ、俺たちも五月蠅いことは言わない。来るのも出るのも好きにしな。トレード、宿泊、何でも自由だ」 Winthropは町の便利な修理屋さん。“地上”は廃材の山でもなかなか資材集めに苦労しているそう。補修用のScrap Metalを提供すると交換で医療品をくれた。 Underworldは建物一つ分のスペース。そこに病院や商店、酒場、宿を備える。住人がGhoulである以外はあんま地上の町と変わりばえしません。中にはGhoulでない者もいる。人間でもありませんが。 「…」 "個人的な意見を言えば、此奴らは蛆湧きの腐れゾンビにすぎん!可能であれば残らず地獄へ送ってやるものを…このクソッタレな戦闘抑止装置がぁあああ!!!」 「Ghoulに不満がある?」 "ない!私は、常にそう言えとプログラムされている。交戦に入れば、私はクリティカルな武装で応酬する!Underworld最高!Ghoul最高!イエェエ!!!…おのれえぇ、オカマゾンビどもがぁ、こんなプログラムしやがってぇぇ…" 補修品がなくなったらWinthropに解体される運命のMister Gutsy(Handyではない)『Cerberus』。軍用AIを搭載してるだけあってタカ派ですな。 「おぉ…おぉ!あんたァ、人間か!?髪の毛があるじゃないか!あぁ…それ、ちょっと見せてくれないか? 「…はぁ?」 「そうだ、私は床屋だ!髪を切らんかね?いや、いい、言わなくていいぞ。町を探してもロクな店が無かったろ?ここの住人は半分禿げ上がったのしかいないんだ。ふさふさの髪の毛に触れる機会なんてなかったんだよ!さぁ!さぁ!お代はいらん!」 包丁片手に強引に迫る危ない男、元スタイリスト志望の床屋Snowflake。彼はRivet Cityで店を出していましたがGhoul化が進んでやむなくUnderworldへ越してきたそうです。本人の語る通り、髪の生え揃ったGhoulは殆どいないのでここでは“潜水艦の網戸”ぐらいの役立たず。仕方ないのでクスリで暇を潰してる駄目Ghoul。 私はただ今ロングに挑戦中だ。よって丁重にお断りして撤退。 「本当の息子じゃないんだけどね…まぁ、あんた達が思ってるような意味では。あたしらGhoulは出来ないんだ、その手のことは。勿論、本当の息子のように愛してる。そうか…あの子を知ってるのかい、会ったのかい?元気だったかい?」 「Megatonの酒場で働いてます。頑張ってますよ」 実際のところ、Gobの境遇は奴隷に近いわけですが母親にそれを教えるのは憚れる。 「おやまぁ、それは良かった!安心したよ。あの子に会ったら言っとくれ、私はいつだって忘れない、愛してる、幸せを願ってると。でも、無理に顔は出さなくていい、とても危険だから。そこで頑張りなさいなってさ」 Ghoul歴200年のベテラン、Carolさんは殆ど肉を失った顔で微笑んでみせた。 いいなぁ…お母さんかぁ。ん、Megatonに戻ったらこのことをGobに伝えてあげなくちゃ。 当たり前にGhoulもいろいろいらっしゃると感心しつつ時刻は既に夜半。Lincoln Memorialの視察は明朝と決め、一杯ひっかけて寝ることにしたのだが… 「ほぉ、そうかァ?例えばだ、俺がお前のことを薬中のミュータントラヴで水泥棒と呼んでもか?」 「別にィ。半分ぐらいは当たってますし」 「ハハハ!気に入った!話せるじゃないか、お前!お前等の大半は俺たちをまるでゾンビみたいに思ってる。知らんだろうが、俺たちだって中身は人間と変わらない。血を流し、傷つき、悩むんだ!」 「近頃はロボットだってそのぐらいの芸当をやってみせますけど」 「だったら、これはどうだ?お前等、俺たちを殺す唯一の方法は脳みそスッとばすことだと思ってるだろ!ゾンビ映画じゃあるまいに!俺たちは雑魚モンスターかよ!?」 「あぁ!せめて中ボスクラスになりたいと?」 「そんなことは言ってねぇ!」 「冗談です。続けて」 「ぐ…とにかくだ、おめぇ、俺の復讐に手を貸す気はないか?」 「算数と理科なら任せて下さい。英語は苦手です」 「復習じゃねぇ、復讐だ。俺は仕返ししたい奴らがいるんだ。人間には偏った奴が多い。Ghoulを見下し、脳みそ食いのゾンビだと揶揄する」 「むむむ。それは確かに酷い話ですね」 「俺はそういう奴に代償を払わせてやりたい。内容を話す前に聞くぞ、まさか人間を殺すのは反対だとか言いださねぇよな?」 「おうさ!十人でも二十人でも!"スチャ!"」 「そ、そうか…マグナムはしまっとけ、な?」 「ヘイ、その差別主義は何処にいるんだ、リビングデッド?」 「だから銃口むけるなっ…て、誰が歩く死体だ!この野郎、此奴らだ、此奴ら!これが差別主義のゴミカスどものリストだ!」 「四人…?」 「残ってるのはそれだけだ。最初は十一人いた。全員、Ghoul嫌いで俺たちをゾンビ扱いしやがった。死んで当然の連中だ!条件は頭を吹き飛ばして殺すこと。昔の映画に出てくるゾンビみたいにブっ殺してくれ!」 「報酬はいくらだす、脳みそ食いの腐れゾンビ?」 「…お前、ホントにGhoulの味方か?」 「"チャキ!"雑魚モンスターなんざ指先一つでダウンだぜ、蛆涌きボーイ?」 「判った!判ったから!トリガーから指を離せ!一人につき100、指定どおりに殺せなきゃ25だ」 「安ぅ!人間の命が煙草半カートン!?」 「だったらこのスナイパーライフル付けてやる!リストに連中が最後に確認された場所が書かれてる。Tenpennyは死ねばすぐ噂が流れるだろうが、他の連中は何か証拠の品がいるぞ。彼らが身につけてる品を持ってこい。鍵でも指輪でも何でもいい」 …と言うようなことがありまして、翌朝ホテルのベッドで目覚めた時には狙撃銃が一丁増えていた。私は清く貧しいジャンク屋で殺し屋の真似事はしない。それがポリシー。酒場で意気投合した爪だかカラスだかって名のGhoulの依頼を何故に引き受けたのかと言うと、ズバリ酔っていた。それはもうへべれけに。法的にみて正常な判断力を喪失した状態での言動に信憑性はない。よって、この件は不問とする。判りやすく言うと、忘れた。 記念館前は一目で判る物々しい雰囲気。階段は土嚢を積んだ銃座がズラリと並ぶ。…何処の勢力だ? バリケードの向こうから東洋人顔が覗いた。 「撃たないで。只の観光です。別に問題を起こしに来たわけでは」 「好奇心はWastelanderも殺す…だな。見逃してやってもいいが、まずはWalkerさんと話せ。着いてこい。あぁ、それと記念館には近づくな。誰構わず撃つよう命令が出ている。周辺の荒れ地は構わんが」 「奴隷商ですね」 正体を言い当てられた男の目つきが鋭さを増した。 「鼻が利くな。我々はParadise Fallsから来た。逃亡中の奴隷を捜してる。見かけたか?」 「いえ。誰も」 「ふん、残念だ。貴様は金で雇われる典型的なWastelanderに見えるが…近辺の廃墟から回収して貰いたい品がある、興味は?」 奴隷商は基本的にビジネスライクだ。奴隷狩りに際しては容赦ないが、Raiderや某Talon社のように誰彼構わず喧嘩を仕掛けたりはしない。遙々Paradise Fallsから来たLeroy Walkerの依頼はなんとLincolnグッズの回収。歴史博物館で拾ったアレです。 「何故、奴隷商がLincolnの遺品を集めてるんです?」 Lincolnマニアの奴隷商がいたら傑作ですが、Walkerの答えは予想通りのもの。 「燃やすのさ、奴隷どもが良からぬ気を起こす前に…」
by yamanobe26
| 2009-07-22 18:54
| Fallout3日記
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