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クエスト名『Reilly's Rangers』
荒野に一人暮らす老婆、Agathaさんのご先祖が愛用した至高のバイオリンStradivariusが眠るVault 92の位置を調べる為に再び紛争地帯へ向かった。D.C.の東部地区Vernon Squareへ到着し、辺り一帯を占拠するSuper Mutantとの激しい銃撃戦の後、廃ビルの一つから発信される救難信号を捉えた。 繰り返される通信の中で発信者のButcherなる男が所属する部隊名をそう呼んだ。激戦地の首都では傭兵をよく見かけるが、どれこもこれも死体ばかり。Talon社以外で生きてる者に出会ったことはなし。Reilly's RangerはMutantに包囲され、Statesman Hotelの屋上で籠城を強いられている。 「入るわよ」 Mutantの存在を感じ取ったか、Jamesは低い唸り声で答えた。 閉所だと、相手の武装にもよりますが、撃ち合いで私が相手に出来るのはせいぜい三体まで。馬鹿正直に殴り込んだら負けだ。 ホテルと繋がる鉄塔は建物の二階と三階の中間辺りを突き破っていた。向かう先は上で下に用はない、ないんだけど行けると判ると行きたくなるのがゴミ拾いの性。 GhoulとRaider?ノンノン。 …何処でも元気な人達だ。 つくづく何をやってる会社なんだか判りませんな。放っとこう。 端も端、後は落ちるだけの隅っこにテーブルを重ねて作り上げたバリケードの内から品のない呼び声が掛かった。互いに顔が判別出来るほどに近寄り、突然現れたのが若い女だと知って男は面食らった。 「Butcher、隊の衛生兵だ。…同類の顔を拝めて嬉しいよ。オーケイ、君は何処の何奴だ?援軍は何時くる?」 医者で“解体業者”とは笑えない。 「通りすがりのジャンク屋、援軍は一人と一匹」 「君だけ?単独で上ってきたのか?」 怪訝な顔で聞き返す救難信号の発信者、ButcherにJamesが牙を剥いてみせた。 「一匹をお忘れ無く」 「…なるほど。たいしたものだ」と彼は率直に感心を示したが、私のほうこそReilly's Rangerの腕前に感嘆していた。屋上にいるのはたった三名。弾薬が底をつく状況で尚この死体の山を築いたのかと思うと寒気すら覚える。 「Reillyは良い人材を送って寄こしたらしいな…いつものように。それで?彼女はどうした?」 「Reillyさんが女の人だってことも知りませんでしたよ」 「彼女が寄こしたんじゃないのか?…クソ、まさか死んだんじゃあるまいな」 Reilly's Rangerってぐらいだ。その女性が隊長なのは判る。Ghoulの街Underworldにいるそうですけど、何故でしょう? 「あぁ…すまん、忘れてくれ。話は後でいくらでも出来る。脱出を手伝って貰えるのか?」 「いくら出します?」 「ははは!傭兵みたいな口を利くじゃないか。いいだろ、ここを出られたらたっぷり払うよ」 Butcherは破顔した。相手はプロ。ビジネスライクに応対するのが正しい。 彼らは何故このホテルで缶詰になっていたのか? Reilly's Rangerは傭兵集団でその主な仕事は戦争稼業ではなく測量なんですと。つまり廃墟の地図を作製し、それを高値で売っている。悪くない商売です。紛争地帯の情勢を知りたがってる者は多い。 Vernon Squareのマップ作りを始めた彼らをMutantの大軍が襲った。やむなく病院に逃げこんだものの、そこも敵の巣窟で善戦むなしく弾薬運搬のTheoを失い、階段で死んでいた兵です、ホテルの屋上まで後退を余儀なくされた。司令のReillyは救援を求めて一人脱出し、現在残っているのはButcher、Brick、Donovanの三名のみ。 鉄骨の渡された部屋は扉が閉鎖されていて、私は崩落した床から下の階へ飛び降りた。同じ場所へ上る道はない。彼らも同じ体験をしたはず。Butcherは別の脱出経路としてロビーを結ぶ直通エレベーターを挙げた。 「他に道は?」 「あるにはある、もっと早く着く方法が。生き残れる自信はないがね」 ビルは屋上を含め七、八階建て相当、地面までゆうに20mはある。間違いなく即死ですね。 「エレベーターは動きませんよ?」 屋上に上がる前に調べてみた。ボタンを押してもピクリとも動かなかった。ホテル内の照明は生きていても、エレベーターのほうは何処かで断線してるらしい。 「君の言うとおりだ。ここまで上げて乗って逃げ出すには電力がいる」 代用でFission BatteryさえあればエンジニアのDonovanが動かせるそう。ButcherはメンテナンスルームのProtectronから拝借する案を挙げたが、幸いロボットの修理用に一つ二つ手持ちがある。それを提供するとすぐにDonovanがエレベーターへ向かった。問題はもう一つある。弾なしなのですよ、Reilly's Rangerは。ロビーはSuper Mutantが陣取っていてすんなり通してはくれない。こちらは泣く泣く弾薬を分け与えることに。 修理はほどなく終わり、Butcherの「たたんじまえ!!」の号令で全員がエレベーターに乗り込んだ。 「やれやれだ。助かったよ、感謝する…それと何か礼をしないとな。俺は本部へ戻り、Reillyの帰還を確認する。君が寄ってくれれば彼女が報酬を出す。治療と補給、修理が必要なら俺かDonovanに声を掛けてくれ」 返答も待たず、「じゃな」とButcherとRangerたちは廃墟に消えた。 えぇ、行きますともさ。Stradivariusの探索は始まったばかりで早くも弾薬に不足を生じる始末だ。ガッツリ補給させて貰わないと。
by yamanobe26
| 2009-05-15 16:35
| Fallout3日記
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