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クエスト名『The Wasteland Survival Guide 6』
刻印は掠れて判別しずらい。脇に仮設の開閉装置がケーブルで接続されている。誰か外の世界から入った者がいるんだ… 錆びが浮き出てボロボロでも見慣れた穴蔵。ここは101から1、2時間ほどの距離。そんな近くに他のVaultがあるなんて思いもよらず。 『社会保存プログラム』Vaultシステムは戦前の国家プロジェクトの一つで6450億ドルもの予算をつぎ込み、2069年までに全土で計122箇所が建造された。当時の最先端技術を惜しみなく投入し、農業プラントや浄水システムを完備、数百人規模での自給自足を可能にする災害や核汚染対策のシェルター…になるはずだった。残念ながら核戦争を舐めてかかっていた時代の産物なので、多くのVaultは想定以上の被害を受けその役目を全うできなかったと推察される。私が育った101は幸運に恵まれたほうだ。 監督官” セキリュティルームの端末に残ったログによると、ここは治安の問題に対し警備員ではなく医療班を送り込む。余計な事に首を突っ込むなってお達しですね。 賊がVaultスーツに白衣!? 積年の恨みを原さん、もとい祓さん。 私とサブマシンガンの咆哮空しく、Tunnel Snakeは掻き消えた。 一瞬グレネードに手が掛かったものの、さすがに誰のものやら判別不能の人体パズルを大量生産するのは後味が悪すぎる。貴重なStealth Boyを使って身を翻し、這々の体で逃げ出すしかなかった。 好き勝手に殴られて全身傷だらけ。よたよたとBigtownへ戻りDr.Redのご厚意で無料治療を受けた後、再び荒野へ踏み出した。防(殺)鼠ステックのテストはいまだ推奨回数に到達していないのです。 町の通りに小さな影が一つ。 影は以前Super Mutantとの戦いで加勢してくれた男前のワンコ君。また会えるといいなぁとは思ってましたけど、まさかBigtownにいたとは。 「君、随分と遠出するのね。ご主人はどうしたの?」 この子に会うのは三度目です。でも飼い主の姿は一度も見ていない。問いかけにワンコは二度吠えた。 「はぐれちゃったのか…それとも…」 同じく二度吠えて返す。言葉が判るみたい。 「…そうか。じゃ、私とくる?」 今度は大きく三度吠えて尻尾を振ってみせた。可愛いなぁ… 「決まりね。そうだ、名前どうしようか?」 “犬ころ”じゃ可哀想。一つ良い名が浮かんだ。
by yamanobe26
| 2009-04-24 21:03
| Fallout3日記
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