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“これからどうすればよいのか。愛する妻が逝った。代わりに娘がいる、小さく、無力な。私にとってここは重要な場所だ…Catherineにとっても。だが、幼子にはどうなのか。とりわけ母親を失った幼子には” “タイムアップだ。以前からプロジェクトはトラブル続きだった。何処もかしこも。何度計算し直しても成果が出ない上に頻繁に起こるMutantの襲撃で一向に進展はない。こうなってしまったのは残念だ。私が去ればおそらくこの研究はお終いだろう。MadisonとBrotherhoodの関係は最良とは言い難い。彼女は、Scribe Rothchildを除き、誰一人許容する気がない。彼女に連中の対応を任せたら、はたしてどうなることか。心残りではあるが、私は自身よりあの子にとって必要なことを優先しなくてはならない” このダディの選択が浄化プロジェクトを頓挫させた。そして19年の歳月を経てプロジェクトは再び動き出そうとしている。あの人はその為に、今度は私を置いて実験棟を脱走した。 結局というか、やっぱりというか。Jefferson Memorialにダディの姿はなかった。今度は何処へ向かったのか? “さてと。戻ってきたぞ、浄化プロジェクトと私が。あれから20年だ。私は全てをなげうって娘の為に人生を費やした。その間、私たちは外の世界から身を遠ざけてVault 101で過ごした。完璧ではないが、安全ではあった。それ以上は望んでもいなかったが。そして今、娘は成長し大人になった。美しく、賢く、自信に満ちている。母親にそっくりだ。認めるのは辛いが、もうあの子は父親を必要としていない” …子育てなんてロクにしなかったくせに、何言ってやがるですか。 テープによると、戻ってきて研究を再開したダディは二日目にして電力問題にぶつかる。水槽に接続された機器はどれもバッテリー不足で稼働しない。そこで小型電源の開発をしているDr.Liの助力を求めてRivet Cityへ向かった。その際のやり取りはDrの語った通りだが、一つ彼女はダディを見誤った。あの髭は最初からプロジェクトを諦める気はこれっぽちも無かったのだ。 “Vault 101にいた時でさえ研究を止める気は毛頭なかった。着いたばかりの頃は夜な夜な制限エリアに忍び込むのが日課だったな。探す為…何かを。見つかるものは何でも良かった。101はVault-Tec社製、この国がこれまで開発した数多くの最先端技術を投入し建造された。この散歩では特に有益な発見は無かった。で、ある日のことなんだが…酔った勢いで監察官のオフィスへ押し入った。彼の端末をハッキングするのは楽なもんだ。機密ファイルにアクセスし…ほどんどゴミだったが、政治的な宣伝、間者の報告書…正に、嘘と出鱈目のオンパレード。たが一つだけ、他を圧して目立つ名が一つだけあった。…Doctor Stanislaus Braun” “勿論、Braunの研究のことは知っている。存命中は高名なるVault-Tec社の『魔術師』。その魔法のようなテクノロジーを怖れ、多くの同僚が去ったという。その晩、その名を見つけた、Vault 101で、監察官のオフィスでだ…” “Vault-Tec社の社会保存プログラムにBraunの関与があると初めて知った。彼の研究はこう呼ばれてる、G.E.C.K.…The Garden of Eden Creation Kitと” ダディはDr.Braunの研究、G.E.C.K.なるものの資料を入手するためにVault 112に向かったらしい。Evergreen Millsの西、Pip-BoyのMapでは西の外れを指す。 クエスト名『The Wasteland Survival Guide 5』 立て付けの歪んだアルミと鉄板の扉を潜ると、目敏いCraterside SupplyのオーナーMoira Brownは小鳥が囀るかのような独特の喋くりで迎えてくれた。ホント。お久しぶりです、Moiraさん。 私、一旦、Megatonへ帰ってまいりました。いい加減イタチごっこに飽きてきたのとDr.Zimmerの依頼、失踪したアンドロイドの手掛かりを求めて。Rivet CityのDr.Prestonの話だとアンドロイドを名乗る男はWasteland中の技術、医療関係者にホロテープを送りつけている。当然、Moiraさんもそのうちの一人。 彼女はあっさりとアンドロイドの存在を認め、「掘り出し物、聞いてごらん」とホロテープを取り出してきた。再生してみると聞こえてきたのは低い例の人造人間のものではなく、高揚した女の声。 “憶えてる!?極秘のアンドロイド計画のこと!えぇ、誰かさんが戦前のテクノロジーをいくつか手に入れたわ。整形用のLipoplasticatorとMicro Dermal Graftilizerよ。お化けGhoulにしないで済む腕を持ったチョッパーがいるのかしらね?あぁ、それともう一つ。Circuit Neuralizerが見つかったって話、信じる?誰かが造ったらしいわ!アレの脳を完璧に配線し直せるんだって。もし、この件に関わってるのが誰なのか判ったら、私にも教えて。ソイツに会ってみたいの” アンドロイドが関係者に送りつけたものとは別口のテープだ。聞き慣れない名の三つの機材はプラスチックの成型と皮膚移植用の機器、それに神経接続を再設定する装置と思われる。 「えぇ、Commonwealthのロボットは実在するのよ」 大きな瞳を輝かせてMoiraさんは頷いた。ガセネタを信じた者はいない、Dr.Prestonはそう断言してましたが…でも、ここに一人いたわけですよ、面白がって調べた人間が。残念ながら、そのMoiraさんも実際に作業をした技術者が誰なのかまでは掴めなかったそうです。 貴重な情報を頂いた手前、何もせずにお暇するのは気が引ける。Moira Brown著『Wasteland Survival Guide』第二章の始まり始まり。 「第二章はより慎重を期すべきと私は考える。良かれ悪しかれ、外を彷徨く怪物たちをいかに扱うか、これよォ」 彼女の提言する対象となる怪物はMole RatとMirelurk。対費用効果は著しくMirelurkが悪い。よってMole Ratを選択した。 「Mole Ratはほとんど何処でも穴を掘り、多くのトラブルの原因となってる。そこで私は連中を追っ払う為に防鼠薬品付き棍棒の製作を思いたった。しかしながら、作り方をガイドに載せる前にテストが必要と考える。そこで!貴女に何匹かMole Ratを探してもらい、以下略」 「防鼠薬…?」 今回のキモはそのあからさまに怪しい薬ということですかぁ。例によって彼女は自信満々で無問題と言い切った。 「薬品のことなら心配ないわよ。実験でしょっちゅう使用してるけど、私は何ら問題ない、でしょ?なんなら残った余りをあげてもいいけど?」 Moira Brownは神に愛されてる。彼女が問題ないと言ったら絶対何処かに問題がある。 「いや、特にそれは…」 「あらそ?仕事ぶりによっては棍棒もあげるね」 テーブルにドンと乗ったクの字に曲がった棍棒の先には緑色のクスリがベッタリ。 「ベリーイージー。その棒きれで一発殴る。するとアラ不思議、彼らは“気分が悪く”なり瞬く間に逃げ失せる!」 「なんか人間にも効きそうな…」 毒薬(?)付きの棍棒で殴られて気分の良くなる生き物がいるとも思えませんが、二、三匹殴ってみれば自ずと結果は出る。“慎重を期する”Moiraさんは十匹以上のテストを希望、場所はTepid Sewersを推薦した。Tepid Sewersは東、川向こう。結構離れてます。まぁ、そんな遠出をしなくても鼠はMegaton周辺でも沢山出没するのですよ。 街の門を抜けてすぐ、見るからに堅物そうな女に声を掛けられた。丁寧な口調とは裏腹に言ってることは思いっきり非難がましい。自然、互いに睨み合う格好に。 「貴女、誰です?」 「結構、詮索はお終いにしましょう。私はVictoria Watts、貴女の向かうゴールとは正反対を目指す組織の為に働いてます。私の仲間が懸命に隠そうとしているアンドロイドを貴女は探し出そうとしている。それが、私たちがお互いに対立する理由、お判りですか?」 一々回りくどいVictoria Wattsと名乗る女の素性は、Commonwealthから逃亡したアンドロイドの保護を名目に活動するRailroadなるボランティア団体のメンバー。Zimmerのアンドロイド捜索から手を引けですと。 「…どうしろと?」 「これを。間違いなく貴女が探してるアンドロイドの部品です。どうやって手に入れたかは聞かないで。Rivet CityのDr.Zimmerに差し上げて下さい。アンドロイドは死んだと言葉を添えて。彼は信じるはずです」 彼女が取り出したのはヒューズのようなパーツ。 「それでZimmerはCommonwealthへ戻り、あの孤独な魂から手を引く。それが人間一人の命を救うことになるのです」 「機械人形が人間ですか?」 「彼は最早何処からどう見ても人間です。見た目も、行いも。彼自身、人間だと信じてる。そうでないとしても…彼が機械なのだとしても、分別のある思考、感情だって持ってます。会えば判るわ、貴女や私と同じぐらいに人間だと。あの人は…一人の人間として、自由を得る機会を与えられるべきです。お願い、僅かでも良識があるのなら、彼からそれを奪うのはやめて」 ロボットに人権を認めるのが良識とは初耳だ。 「人助けがしたいなら、人間にも奴隷がいますよ?」 「判ってます。やれることはやるつもり。でもWastelandには奴隷の窮状に応じる者が他にもいます。アンドロイドの同胞には私たちしかいません」 「…一応、部品は預かります」 パーツを受け取ると、Victoria Wattsは軽く頭を下げて立ち去った。 突然、銃声が響いた。 Victoria Wattsが悲鳴を上げて逃げ去るや、男は狙撃銃をこちらに向けてきた。 Moira Brown謹製防鼠バットの効果は即死。一撃で頭が木っ端微塵に吹き飛びます。 …防鼠? Bigtownへ寄ったのはDr.Redに会う為。彼女のところにも例のアンドロイドのテープが届いてるかもしれない。 TimebombはMutantの襲撃で蜂の巣にされ、鉛弾が体内に残ったまま昏睡状態にある。摘出手術が必要だと判ってはいてもDrには成功させる自信がない。 「私がやってみる」 「あなたが!?」 自慢じゃないけど、こと銃創に関してならDrより私のほうが詳しい。渋る彼女を説得してオペの準備を始めた。 手術は成功。数ヶ月ぶりに意識を取り戻し悪態をつくTimebombに、取り出した鉛弾七つを見せてやると目を剥いた。普通なら死んで当たり前の彼が生き残ったのはラッキーアイテムを所持していたからだそうな。その“幸運の8番球”は謝礼として私に譲渡された。 「ふぅ、貴女にTimebombが助けられるなんて思ってもみなかった。もう駄目だとばっかり、ご免なさい」 「Drだってロボットの修理が出来るようになったじゃない。似たようなものです」 “機械も人間も似たようなもの”そう言ったのは自分だと思い出し、彼女は顔を赤くした。 「まだ戦うのは無理でも、治療を続ければ彼も直に復帰出来るわ。あぁ、貴女のほうが腕がいいのは判ってるけど、怪我したら私が見てあげる。お代はとらないから」 「ありがとう」 アンドロイドの件を尋ねると、Drは整形手術用の機材を入手した者に心当たりがあると教えてくれたのではありますが… 「噂は聞いたことがある。Rivet CityでPinkertonがLipoplasticatorとGraftilizerを発見したとか。ま、どんなアホでも彼の実験材料にはなりたくないでしょうね」 「…Rivet City?」 聞けばガックリ肩を落とすような話。 ここは!?
by yamanobe26
| 2009-04-22 22:12
| Fallout3日記
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