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クエスト名『Scientific Pursuits(前編)』
ダディの情報を知るThree Dogの頼み事、ワシントン記念塔のアンテナ交換を終えた後。心配した戻りのルートだが、地下鉄路線はDupont駅からGNRビルのあるChevy Chase間が生き残っており、問題なくビル正面玄関側へ帰り着くことが出来た。帰還した私をThree Dogは興奮気味に、Bryan少年は安堵の表情で迎えた。 帰り道は勝手に探せだの、交換用のアンテナが敵陣のど真ん中にあると教えないわで今一Three Dogは信用出来ない。自然、口調が冷たいものになるのだが、髭眼鏡は上機嫌で意に介さなかった。 「これでEdenとMutyも考え無しじゃいられなくなる」 自分の放送にはそれだけのパワーがあると自信満々で言い切った。 Eden…John Henry Eden。この与太者のDJは“真実を伝える”が口癖だけど、彼が真実を語っているなら“嘘”を伝える連中が他にいる。圧制というほど政治が身近に感じられない、税金払った憶えもないですし、このWastelandにも政府があり、それがEnclaveだそう。John Henry Edenは今代の大統領…ってことなんですけどね。どうもピンとこない。行政が機能していないのは誰もが知っている。名前だけの政府だ。Three Dogは一体何と戦っているのか? 「お前の親父がここへ来たとき、俺と奴は長い時間話し合った。本当に志のある男だ」 「父は何をしようとしてるんです?」 さぁ、と黒眼鏡を振った。 「さっぱり意味の分からない科学の講釈だったんでね。“浄化プロジェクト”とかなんとか。Rivet CityのDoctor Liを訪ねるとか言って、そそくさと出て行ったよ」 「Rivet City!?」 「なんだ、Rivet Cityを知らないのか?おいおい…マジか?アレだ、人が集まって引き揚げられた空母を街にしちまったってやつ、洒落てるだろ?」 驚いたのはBryanを送り届ける先が同じRivet Cityという偶然故で街を知らなかったからではないのだが、Three Dogは川沿いに南下すれば見つかるとご丁寧に場所まで教えてくれた。…Bryanから叔母さんは大きな船に住んでると聞いてましたけど、空母とは又スケールが大きい。 「これからどうするんです?声が全域に届くようになって」 「お前さんには俺様がどれほどWastelandに愛されてるか判らんよ。下の連中の話だと、GNRが再び再開されて更に沢山の人間が聞くようになったそうだ。それこそが俺の望む全てだ」 戦場の一画で自分の戦いを続ける。別れ際の問いかけにThree Dogは黒眼鏡を鋭利に光らせて答えた。 一息ついたのもつかの間。動かないエスカレーターをお馴染みの黒い影が飛ぶように下りてきた。 こうもあからさまに身元を叫ばれると負けじと言い返したくなるのが人の性。 ホント神出鬼没だ。ゴキブリですか、こいつら。 で、肝心のRivet Cityなんですが。 「なるほど、ではこういうことか?彼女はお前を待ってはいないが、とても重要なことだから、お前は彼女に会う必要がある。そうか?最近はそういうのが多くてな、俺もウンザリしてるんだ。もう少しマシな言い訳を考えてこい」 橋は通して貰えたが、何故か入口で足止めされた。何のためのインターフォンなのでありましょう? 「私の父がDrを訪ねてきたはずなんです」 「ん…、年寄りか?五十ぐらいの?」 ガードの男Harknessがマジマジと私を見る。あーそうですよ。そーなんですよ。 「えぇ、不本意ながら私に似てるそうです。ここを通ったはずでは?」 あの髭親父と似てると言われても全然嬉しくない…っていうか自分じゃこれっぽちも似てないと思うんですけど、私の眼がおかしいのか。あにはからんや、Harknessはしっかりと思い出しやがった。 「憶えてる。もういないが…Dr. Liならもっと知ってるか。いいだろ、上がれ。彼女はラボにいる。但し、面倒事は起こすなよ。でないと俺が相手になるぞ」 …たく、またどっか行ったのか。我が親ながらせっかちな人だ。 Rivet Cityの施設はほとんど艦内にあるらしい。これだけ巨大な空母です。わざわざ甲板に小屋を建てなくても部屋は唸るほどある。 Vera叔母さんが広い艦内の何処に住んでるのか当のBryanも知らない。先にラボにいるDr. Liに会うべく上部デッキへ向かうことに。マーケットの入口左、中二階から入ることが出来る。 Vera叔母さんは見た感じ上品な中年女性でホテルの女主人だった。早速、Bryanの父親が亡くなった経緯を説明すると彼女は即答した。 「おぉ、可哀想に…孤独はつらいものよね。いいわ、引き取りましょう。心配いりません、食事と健康に気を遣うぐらいの貯えはあります。なにより、一番大切なのは安全なことね」 「ありがとうございます」 せめてこのホテルを贔屓にさせて頂きますと心の内で呟いて、頭を下げた。 別れは唐突にやってくる。無事に辿り付けたのが嬉しい半分、寂しさ半分。短い間でも子供…もとい弟が出来たようで楽しかった。 「もう大丈夫。叔母さんと仲良くね」 涙目の少年が笑いながら又会えるよねと手を差し出した。 「勿論、顔を見に来ます」 しっかり握り返すと大きく頷いた。 「きっとだよ」 「元気で」 Rivet Cityの狭い通路を子供たちが勝ち気に駆け回っていた。Bryanにもすぐに友達が出来るはず。受けた傷は深くとも、いつかはきっと癒える。残酷な天使のようにほとばしる熱いパトスで神話になれ。(いろいろ略) ホテルの先がDrのいるラボ…なんですが、自分ちょっと泣きが入っちゃいましたのでマーケットへ逆戻り。どうせ馬鹿親父はすでにいない。あせったところで状況は変わらん。 小さな店ばかりだが、服屋、薬屋、ジャンク屋に飲み屋と何処もMegatonよりグレードが高い。いい街や。 こちらも色型共に豊富だ。うち良さげなアイテムを二、三チョイス。 ビシっと気合いの入ったところで再び上部デッキへ。 白衣着た女性が何人もいる。Drの顔写真をThree Dogから預かってますが、これが写り悪くてよく判らない。どの人ですかねと歩み寄ったその時、しわくちゃ顔が視界を塞いだ。 失礼な。誰ですかこの爺さん。 「ほほう…そういうことか。いくらじゃ?」 「しばくぞ、爺ィ?」
by yamanobe26
| 2009-04-03 14:15
| Fallout3日記
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