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クエスト名『Blood Ties(前編)』
崩れ落ちたハイウェイに建つ町Arefu。ようやく到着したと思ったら、いきなり飛んできたのは手榴弾。 ミサイルが一発しかなくて命拾いしたな、爺ィ。 銃口を向けて警告を発するも妙に甲高い声の髭爺、まるで動ずることなく何処吹く風。 「で?いったいこんな僻地で何しとるんじゃ?」 「それはこっちの台詞でしょう!?」 「ファミリーの一人だと思ったんじゃよ。最近、たちの悪いギャングどもに酷いめにあわされておる。それでつい腕が滑ってな」 謝罪はおろか当然の行為だと言わんばかりの態度。むかつきますねぇ。 「ファミリー?賊ですか?」 「違う。仮にそうならお前さんが見てるのはとっくに焼け落ちたゴーストタウンになっとるよ。連中はただのガキの集まりじゃ。前は粋がって連んだチンピラどもじゃったが、寄りつきはしなかった。それがな、ここ最近は羽目を外しすぎおった。儂たちの牛を皆殺しにしたんじゃ!分かるか!?ここの命綱をじゃぞ!」 「む」 Brahmin、双頭の牛は貴重な資源です。ミルクや肉は勿論、皮はつなぎ、尻尾は筆にと無駄なく利用され、現代に残された数少ない乗り物でもあります。ウンチク終わり。 「ならツッパリさんたちをお仕置きすればよろしいのでは?」 「あぁ、簡単じゃな。ちょっと出かけていって全員殺っちまう。お前さんは馬鹿か?」 「は?」 「奴らが町に入ったら儂は他の皆と一緒だ、家に閉じこもって扉に鍵を掛けるわい」 「えぇええー!!」 な…なんたるヘタレ爺。初対面の人間を問答無用で木っ端微塵にしようとしたくせにィ。 「実際のところ、儂らは何らかの支援を受けられないかと思っちょる」 「頭の蠅ぐらい自分で追ったらどうです?」 「ふむ。赤の他人に期待なんぞしたらこんなもんか。自分のことしか考えちょらん。何故、とっととArefuを出ていかん?さて、道を見張るとするかの」 あーいえばこーゆう。バリケードの向こうに見える戸数は僅か。髭爺の許可なんぞ不要、勝手にWestさん宅を探しましょ。 ノックをしても返事がないので掘っ立て小屋に入って見ると、飛び込んできたのは鼻を突く異臭とスプラッタな光景。私の行く先々、トラブルだらけ。 Lucy Westの手紙はお役ご免ですか。遺体は手紙の受取人、彼女のご両親。二人は首を咬みきられ…ほとんどえぐり取られてる? 「ふん…」 つんけんした物言いは救援拒否を根に持ってるのが明か。…やれやれ、仕方ない。 「判りました。お手伝いします、させて下さい」 爆弾投げつけてくるような人間に手を差し伸べる気にはなれませんが、West夫妻の死は気に掛かる。手紙をLucyさんに返却するにしても、死亡状況を確認しておきませんと。 「私、Westさん家の娘さんから手紙を与ってきたんですけど」 「わしゃ知らん。直接、渡すんじゃな」 「そうさせて貰いましたけど、お亡くなりになってますよ」 King氏は吸い込んだ息を詰まらせ、罵りの言葉と共に吐き出した。 「Familyの仕業じゃ、この前の襲撃か、畜生!!クソッタレどもめ!儂たちに数が揃ってれば立ち向かうことも出来るのに。ウンザリじゃわい。町を調べて貰えんか。残ったのが儂一人でないと確認してくれ」 前ばかり見て背中で何が起きているのか知らず。この爺さんはいったい何を護っているのでありましょうか。 「皆さん、元気でしたよ」 そうか、と肩を撫で下ろしたKing氏はふと思い出したように目を細めた。 「…Westの家で息子のIanの死体は見つかったのか?」 「屋内はご夫妻しか見てません」 「Familyの奴らめ。儂は川縁で連中のいかれたリーダーとIanが会っちょるのを見た。どうだ?お前さんの事情は聞いた、あの子を探しては貰えんかの?…これでは不憫でならん」 Lucyさんに兄弟がいる…彼女からは何も聞いてませんが、与った手紙はそのIanに渡すべきなんでしょう。 「二人とも首を咬みきられてました。心当たりは?」 「妙じゃの、初耳じゃわい。Familyが戦闘用の犬か何かを使っとるのか?」 なるほど…獣の仕業、ありえますね。愛犬家な賊もいたりしますし。King氏はFamilyのアジトが町の東から北東の辺り、Potomac川対岸の地下にあると推察した。めぼしい場所はHamilton's Hideaway、Moonbeam Cinema、Northwest Seneca Metro Stationの三つ。うち町から一番近いのはメトロ駅。 呼ばれて近づいて見ると。 「む…これ、爆薬がついます」 ハイテクな首輪は爆弾+発信器付き。安易に外せば首から上が弾けて消える。それでも男は引かない。 「ち…知らなかったぜ…判った。構わねぇ、危険は覚悟の上だ」 奴隷になるより死んだほうがマシだときつく目を閉じた。装置は複雑、果たして私に解除出来る品なのかしら。 「祈って下さい」 恐る恐るワイヤーに鋏をいれる。パチリ。 「…」 「…」 「…」 首輪は外れたが、続く歓喜の声は銃声に遮られた。 「いえ…どうします?多分、追っ手がきますよ」 「Unionの寺院へ向かおうと思っとる。逃亡した奴隷の面倒を見てくれるそうじゃ。おそらく他の奴隷たちもそこにおるじゃろ」 Unionの寺院…そんなところがあるんだ。 地上へ出てきて一番嫌悪を感じたのが奴隷狩りの話。捕まった人達は南のParadise Fallsの町へ連行される。そこで競売に掛けられ売られるそうです。…たく、ただでさえSuper Mutantや怪物が我が物顔で跋扈してるのに、何が悲しゅうて人間同士で足の引っ張り合いをせにゃならんのでありましょうか。結局、人類は共食いで滅びる運命なんですかね。 一つだけ封鎖されていないビルがあり、覗いてみました。収穫は医療セットと僅かなボトルキャップのみで後はゴミ。 クールカットなお兄さんが微笑を浮かべつつ一歩前へ。マイルドに物騒な台詞を吐いた。 「大金…私の首に?…誰が?」 「どうした?Wastelandをあちこち嗅ぎ廻ってるそうじゃないか。誰も気づかないと思ったのか?残念だよ、いい奴だって聞いてたんだが、しょうがない。さ、逝こうか」 「何処へ!?」
by yamanobe26
| 2009-02-26 17:49
| Fallout3日記
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