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クエスト名『Big Trouble in Big Town(後編)』
Super MutantのアジトからDr.RedとShortyを救出し、Bigtownへと戻ってきた。電信柱の林に到着するや二人は声を挙げてバリケードの内へと駆け込み、住民が総出でその生還を迎えた。 「はぁ、ようやく帰ってきたわ」 「あのぉ…」 「判ってる。そうよね、仕事だものね。貴女、見たところプロのようだし。さぁ、受け取って。もっと渡せると良かったんだけど」 今時の人助けが何のプロなんだかよく判りませんが、人心地が付いたDrは報酬として300取り出した。絶え間なく襲ってくるMutantと奴隷商人のせいでBigtownの住人は収入がほどとんどない。唯一の商いがDrの診療所。かような状況を考慮しますとかなりの大金であります。ボトルキャップを手放す際の彼女の表情は思わず報酬いりませんって見栄はりたくなるほど切ないが、私は泣き脅しには断固屈しない。屈して堪るか。 「せっかく貴女が命を賭してくれたのだけど、Mutantが次の襲撃を話してるのを聞いた。多分、すぐに来るわね…」 弱り目に祟り目、再びDrは大きく溜息をついた。結局のところ自衛、襲撃者を撃退する術がなければ同じ悲劇を繰り替えす。考え込むDrに一つ提案を持ちかけてみた。 「ロボットの修理?貴女が?」 「えぇ。私、穴蔵育ちなんですよ」 「なるほど」とDrは左手に接続されたPip-Boyを見やる。これもロボット、Protectronと同じRobCo社の製品。装備しているのはVault出身の者だけ。町のゴミ捨て場に廃棄されたロボットがいくつか転がってる。不要ならバッテリーを頂こうと目をつけてたんですけども。動かせたなら強力な戦力になるはずだ。あの子達が装備するレーザーガンは鉛弾と違い分厚い肉襦袢を容易く撃ち抜く。 「見せて貰えますか?」 「勿論!廃棄場へ行きましょう。ポンコツが幾つかあるわ。貴女が修理出来るなら、多分見よう見まねで憶えられるんじゃないかしら」 一体何が始まるのかとゾロゾロついてきた住民が注視する中、スクラップを漁ってロボットの修復をすることに。戦前のオーバーテクノロジーは科学者と呼ばれる職の領分で一介のジャンク屋の手に余る。でも大丈夫。私の馬鹿父親はその科学者で、私もちょこっと前まではそっち方面を学ぶ学生だったりするわけですよ。 両腕に各々ミニガンとミサイルランチャー、余りある大火力が標準装備。これには住人の皆さんも感嘆の声を挙げる。 不安と戦慄に戦く町を夜の帳が包む。惨劇の幕は開けるのか? 『脅威度分析、レッド。目標ト交戦シマス』 名ばかりガードDustyの金切り声と抑揚のない機械音声が同時に耳に届いた。私は見張り場から早々と逃げ出したDustyと入れ替わり、ライフルを構えアドレナリン全開で迎え撃つ。 予想を越える圧倒的な光景にトリガーにかけた指を引くのを忘れた。小橋正面に陣取るSentry Botのガトリング砲が咆哮するや、橋を突進するMutantを次々と軽石のように跳ねとばしてしまった。なら… うはぁ…さすが軍用。累々と並ぶ巨人の屍なんてお目に掛かったことがない。これを見たらMutantは勿論、賊や奴隷商も近寄りませんな。 実際、襲撃はそれっきりで短時間に二度の戦闘を終えると廃墟は静けさを取り戻した。危惧した事態も起こらず、というか手を出す間もなく終わったんですけど、敵を退けた住民は安堵の声を漏らしさっさとねぐらへ引っ込んだ。どこまでも草食動物な人達でございます。 「ハイ、Bittercupよ」 「こんばんわ」 前の襲撃の際、自宅でぐーすか寝ていた女ですか。彼女とは一度会ってることになるけど実質コレが初対面。 「ようやくみつけたわ、名前のことでとやかくいわない人間を!」 なにやら納得顔でウンウンと二度頷く姿にピンと来た。Bittercupは自分の名前を気にしてるらしい。確かに“苦い体験”なんてヘンテコな名ですけど、固有の名称としては私よりマシでしょう。 「知ってる?ここの連中は何でも訳知り顔で決めつけるの」 「はぁ」 「そうなの!ようするにさ、見た目が変わってるから変人の類に違いないってわけ。結構だわ、最高!判るわけないじゃないのよ、なのに彼奴らときたら“ほう、ほう、ほう、あの娘、どこかおかしいんじゃない?”ってな具合なのよ」 「ですねぇ…他人を理解するのは難しいです」 主にMoiraさんとか、Moiraさんとか、Moiraさんとか。 「素晴らしい!理解が得られて嬉しいわ。そうなの、ホントLittle Lamplightを離れてよかった!聞いてよ、Pappyと付き合ってたの、私。ここに来て彼は言った“Bigtownは安全さ”って。な〜にが!襲われてばっかじゃない!嘘吐きは嫌い。だから彼を足蹴にしてFlashと一緒になった。たいして長続きしなかったけど。Timebombとはしばらく旨くいってたわね」 恐るべし、Bittercup。住民、総ナメっスか。Flash君はBittercupを“人類最高の能なし”と評してますが、彼は精進が足りない。時節を無視して恋バナに花を咲かせるのが女って生き物です。ま、そんなことよりも、だ。 「え…えぇ、何?どうぞご自由に」 話の腰を折られてムッとする彼女の顔をマジマジと見る。 「Bittercupさん、メイクしてます?頬が蒼く光ってますけど」 「それが私が日中外に出ない理由よ。月は太陽よりも輝いて見えるのォ」 「化粧品は何処で手に入れたんです?良かったら教えて貰えませんか?」 「貴女…」 上から下へと値踏みするかのような視線。それが唐突に外れた。 「…ん、今そこに誰かいなかった?」 「はい?いえ、誰も」 「あぁ、そうね、見間違いかしら、いけない!私、用があったんだわ。またいつかお話しましょう、オーケー?」 甘くないスイーツ女は逃げるように去り、私は一人取り残された。なんなんだ? かくして小さな町の大きなトラブルは解決。鼠一匹退治するのに町を殲滅しかねない兵器との共存が果たして解決と言えるのか微妙なところではありますが、住民の皆さんがコレで良しとするなら余所者の私が何を申しましょう。翌朝、一抹の不安を抱えつつも晴れ晴れとした空の下、町を出た。 すっかり寄り道をしてしまいました。とっととArefuに行かなくちゃ…と、その前に。此度の事件、結構実入りが良かったので何処かでブツを卸さないといけません。でもMegatonに戻ってMoiraさんの顔を見るのは遠慮したい。確か、河の対岸にワンコ連れた行商人のおねーさんが住んでましたよね。顔出していこう。 自称同族一のCrazy、WolfgangさんはちょくちょくMegatonにも顔を出す回収業者さんで、Canterbury Commonsにいるジャンク屋の元締Ernest Roeと直接取引してる羽振りの良いトレーダーのお兄さん。貧乏人には手が出ませんけど、Rock-It Launcherなんてワクワクものなレア武器の設計図を扱ってます。 Wolfgangさんは素晴らしい。 さぁーくたばった賊のお兄さんお姉さんを丸裸に剥いて一切合切売っぱらちゃえ! …あれ?なんか忘れてるような? いやー身は軽く、財布は重く。至福です。私もジャンク屋のはしくれなので一度、Uncle Roeのご尊顔を拝しにCanterbury Commonsへ行こうとは思ってるんですよ。どんな方なんでしょうね。
by yamanobe26
| 2009-02-23 19:23
| Fallout3日記
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