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クエスト名『Big Trouble in Big Town(中編)』
黄昏の廃墟に木霊する咆哮と"I Wish I Was in Dixie"。ライフル弾が火花を散らし、真っ赤なレーザーが肉を焼く。互いに一歩も譲らず至近で撃ち合う巨人と玉。 小さな町の大きなトラブル、Big Townの住民Dr.Redを拉致したSuper Mutantのアジトは木っ端微塵のGermantownで核攻撃にも踏ん張った警察本部。さすが官製品は丈夫ですよねぇ…と感心しつつ警戒中のMutantを始末すべく夜を待っていたら、近所を通りがかったEyebotが突撃をかましてくれたおかげで侵入はグッと楽になった。 “分かってる。まだ二人だ。女は連れて戻ろう” “下にいるチビ助は、アイツは連れてクか、ン?wHAHAHAHA!” “いらン。aHAHAHAHA!” 侵入した途端、野太い声に埃が舞う。間近で話し声…二人いますね。 “余所を探ス。何処だっていい、GuaHAHAHAHA!” “あぁ、ペットは何処にでもいるナ。まとめてかっさらっちまェ” “我ガ家。戻る前に囚人がモッといる。戻れば、モッと増える、スグだ” “GuRaAAAAAA!!” 会話の内容から察するに、ここの連中の目的は殺しではなく拐かしであるらしい。…ふむ。町で噂になっているような、Super Mutantが本当に人間を食料としているのか私は知らない。少なくともそういうシーンを見た憶えはないし、彼らの死体からソレと判るようなモノが出てきたことはなし。熊肉や蟹肉はありましたけど。ハンターが獲物を生け捕りにする必要はないわけで、何か別な理由があって生きたまま捕らえていることになる。 “戻る前に囚人がモッといる。戻れば、モッと増える”…どういう意味でしょうね? 繋がりの入り組んだ大小のフラスコに内に輝く不気味な液体は…Nuka-Cola Quantumみたい。放射性物質? …もし“モッと増える”のが仲間だとして、コレを捕らえた者に与えてるとか。見た感じ、Super Mutantって男性しかいないみたいですし。…う、想像するだけで寒気がする。 派手な銃撃戦を覚悟してきたのではありますが、意外やアジトの中は手薄。二階にDr.Redの姿はなく通用階段で一階へ。 言うまでもなく現在のWastelandは犯罪者の楽園です。僅かに残ったコミュニティの外は捌く者のない、文字通りの無法地帯。所詮は衣食住が足りてこその規律。…まぁ、私のいた実験棟は比較的ルールが生きてましたけど、死ぬほど退屈な場所でしたし。どちらかというと“今”のほうが楽しいですけど。 ログをナナメ読みしてると突然廊下で爆発の連鎖、部屋を揺らして埃と煙りが流れ込んできた。 「助けに来てくれたの?ありがとう!もう助からないと思ってた」 彼女が押し込められていたのは西側の監獄。感謝の言葉は耳に心地よい。私は褒められるのが大好きなのよ。 あんな怪物に掴まってよく無事でいてくれたもの。疲労こそあれ、Drに目立った外傷はない。恐怖が染みついた彼女は牢を開けても震えが収まらず、すぐにここを逃げ出したいと怯えた。 「他に掴まってる人はいませんか?」 Drの他、もう一人いるはず。心当たりはないか尋ねると。 「死んだか、何処かに連れていかれ…待って、Shortyがいるわ。少し前に下の階のキッチンへ引きずられていった。ただ、そこからは誰も戻ってこないのだけれど…」 “チビ助”の名はShorty。時間がない。仲間の候補から外れた彼は殺される。すぐに助け出さないと。最悪の場合、私が戻らなければ自力でBig Townへ向かうと取り決め、Dr.Redは自ら扉を閉ざして牢内に留まった。 階段を駆け下り地下へ入ると血の滴る射的場…ってより屠殺場。天井で揺れる夥しい数の肉片と床に散らばる骨、骨、骨。目を背ける場所もない。…地上へ出てきてグロいのに結構慣れたつもりでしたけど、これは限度を越えてる。 「サンキュ。…あんた誰だ?」 名の通りShortyの小柄な身体が受けたダメージは軽度。Mutantは威嚇射撃で遊んでいただけと知り、ひとまずは安堵。 「…いや、いい。今は気にしない。Redを連れてすぐに逃げ出さないと」 「町の人に頼まれて来ました。Drは無事です」 「いいだろ、信じてやる。でも彼女に何かあったら、俺はあんたを殺すぞ」 睨みを利かせて立ち上がると彼は煙草に火をつけた。 身体はともかく、二人とも心に深い傷を負ったようです。Drの怯えは収まらず、Shortyはイライラと忙しなく煙りを吐き出すのみ。自衛の為、武器を預けてみたが構えもしなかった。 Mutantの目を盗んで荒野を渡る途中、三匹のMole Ratが折り重なるように倒れていた。 あの子、何なのかしら。ただの野犬ではないみたいだけど…
by yamanobe26
| 2009-01-30 17:53
| Fallout3日記
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